スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

標本の中の自由。

空から枯葉の如く舞くる蝶。

無機質な白き壁にその身を委ねる。

蝶は時を忘れた如く動かなくなった。

琥珀に閉じ込められた様に。

動きを止めて色彩だけを放つ。

まるで標本に固定された様に。

いつか固定された羽根を引き千切る。

いくら傷つこうとも動きを止めない。

夢見るんだ、再び空を舞う時を。

自由を知る者は、忘れられない。

気持ちよさと開放感を捨てられない。

羽根が千切れても、いつか飛び立つ。

その身をいつか燃やし尽くすとしても。

柩。

1月に死んだら真白な雪を
2月に死んだら甘いあまーいチョコレイトを
3月に死んだら、
愛する人と契りを結んだあの約束と愛を奏でて下さい

4月に死んだら、散り逝く桜を
5月に死んだら、緑に輝くあの宝石を
6月に死んだら、
いい思い出の余りない雨音を響かせて

7月に死んだら、あの時捨てた感情を
8月に死んだら、ひまわりを一本
9月に死んだら、柩を埋める程の紅葉を

10月に死んだら、
金木犀を入れてほしい。
11月に死んだら、
忘れ得ぬあの季節の思い出を敷き詰めて

12月に死んだら、
あなたと愛を誓ったあの紙の灰を一握り
  
そして最後に、
あの大切にしている黒い箱を、
もう身につける事の出来ない、
あの紋章をいれて下さい。

僕の片割。

僕の心に弱さは住み着いてた。
大人になる度 弱さが広がってゆく。
「この街を救うのは誰だ?」と、みんな探している。
アイツの不幸は知ってる…それでも見ないフリをした。

見ていない素振りをするのも独りよがりな偽善な持論も…
他人を蹴落とし、醜く順位を争うのも…自分さえ良ければいいから、だよね?

僕が俯いたまま孤独は唇噛み締めて涙に耐えてる。
言い訳ばかりのダメな僕の中、今か今かとこの手は震えてる
本当の姿は誰にも見せられない。
まだ今は救えない僕を…許して?
そんな僕を今は見つめないでいて。

真夜中に一人の部屋で理由も無く涙が零れた
未来を変えたいけれど…何を、どうしたらいいのかな?
愛されているからこそ悲しませたくないよ…これ以上
一人じゃ生きれなくて君を捜すけど…
あの日の君は僕より傷だらけで
それでも無理に笑う涙に濡れた頬に
暮れゆく街の風が通り過ぎた。
もう一度…離れていかないで?

幼い頃はヒーローを夢見てた。
『弱い人々を守りたい』、なんてね。
僕の心に弱さが住み着いてた。
大人になる度、頭が大きくなって。
失くしてはいけないものは果てしなく当たり前なもので…
でも、それを僕は捨ててしまったんだ。

言い訳ばかりしている僕だけど、今か今かとこの胸は震えてる。
本当の姿が僕にはあるはずで。
幕が下りてそれぞれの未来へ…
旅立とう。震えていても歩き出さなきゃ。
<<prev next>>