・こんな感じ
「ねぇねぇ。二人って付き合ってるんでしょ?」
「おう。結構前から」
「そやなー。何だかんだで長いわー」
「いやん羨ましいっ!お兄さんも交じりたい!乱れ交わりたい!」
「ええで」
「え?ほんと?」
「おい、勝手に決めんなよ。俺様は嫌だぞ」
「何で?」
「だってコイツ…」
「もぉー。プロイセンってばつれないこと言わないでよー」こりこり
「ひやぁっ!や、ば、ほら、コイツ、俺様ばっか狙う、からぁ…!」
「みんなプロイセンのこと苛めたいんよー」こりこり
「うぁっ…ス、スペインまで…ふぅ、あっ…」
「おっ?これ、もう始めてもいい感じ?」
「待て待て。俺らのしきたりに従ってもらうで」
「何さ」こりこりこりこり
「やぁ…ばか、もう、いいっての…」
「クジ引き」ジャラっ
「へ?」
「これで、役割決めんのや!」キラキラ
「へー…」
「3P用のクジもちゃんとあるからな。フランス、折角やからお前が一番に引いてみぃ」
「はいはーい。それじゃ……これにしよっかな」
『受』
「げ」
「ははは…。クジの役割は絶対だかんな…」ぬらり
「うわ…」
「気持ち良くさせたるからなー。覚悟せぇよー」
「うわうわうわ…!そ、それじゃ☆」
「誰が逃がすかァ!スペイン、ひっ捕らえろ!」
「よしきたプロイセン!待て待て待てー!!」
「ぎゃー!助けて犯されるぅうぅううううううう!!!!」
・テクニック
「あっ、プ、プロイセン…そこぉ、もっと突いてぇ……」
「え?ここ?」ガンガン
「あ、あんっ、ちゃう、そこ、や、なくて、もうちょい右…」
「…ここ?」ゴンゴン
「やぁっ、ちがぁ…も、ちゃんとぉ…ひやぁあっ!」
「ケセセ、気持ち良いならそれでいいだろ。行くぜ俺様!スペイン、しっかりと味わえよ…っと!」ギンギン
「あっ、やぁあっ、すご、も、プロ…は、うぁ、やあぁぁあぁあああああっ!!!」
ぷしゅー
「ははは!やっぱり俺様のテクは最高だな!」
「プロイセン…」
「どうした」
「お前…突くとこちゃうやろドアホぉ!」
「何怒ってんだよ。良かったろ」
「こっちは、そこちゃうって何度も言っとったんやで!ちゃんと指示通り腰振りぃな!」
「だって分かんねーんだもん。右って言われても、誰から見た右?って話だし」
「こんのぉ…!テクがあるってのは、こういうことを言うんやで!」ガバッ
「お、おい…何を…!あっ、ちょ、いきなり入れんじゃ…!」
「ほら、どこがええんか!?言ってみぃ!親分が、きっちりお前のええとこ突いたるから!」ガンガン
「ふぁあっ!や、も、あぁっ!ど、どこでも…あ、いい、そこいいっ!もう、ぜんぶぅ…!スペイン、最高ぉ…!」キュンキュン
・疑問
「どうして男なのに乳首で感じるんだー!」
「そうやそうやー!教えろクソ眉毛ー!」
「あぁ?それが人に物を頼む態度かカス」
「でも、イギリスなら知ってるだろ?エロ大使なんだし」
「フッ…そりゃ知ってるぜ…。今から教えてやっから乳首吸わせろ。トマトは土吸ってろ」
「土の養分を全身に吸収したトマトは、それはそれはでっかくなるんやでー!トマトアターック!」ばしばしばし
「トマトぶつけてくんな!タチの悪い農家か!」
「スペイン、マジでやめろっての。俺様の服が台無しだぞ」べちゃあ…
「そら大変やなー。脱げ脱げ」
「あっ!おい、勝手に…ま、上だけだからいっか」
「と、いうワケで」ぐにっ
「いっ!?」
「意外や意外、乳首で感じる男は多いんだぜ」ぐりぐり
「くっ…イギリス…やめ…!」
「何故なら、男性の乳首は胎児の頃女性だった名残だからだ。だから、男が乳首で感じても何の不思議も無ェんだな」
「へーそうなん」
「もし開発したいなら、初めはつまんでもダメだ。とりあえず乳首周辺を押してみろ。確実に感じるところがあるからよ」
「どこやろ」ぐりぐり
「あっ…」
「ん?ここか?」
「やぁっ…!」
「ここやな!」ぐりぐりぐり
「やぁあっ!っておい!痛ェんだけど!」
「見つけたら、ヤる度にそこを刺激しろ。いずれ感じてくるからよ」
「そうやって。頑張ろうな、プロイセン」
「お前もだかんな…」
「だが弄りすぎは禁物だ。乳首が肥大化して、最悪ニップレスを付けなきゃならなくなる」
「えぇ!?」
「何それマジなん!?」
「ああ。それが証拠に俺は……」
「見たくないからええわ。ほなさいならー」
「またなー。教えてくれてありがとよー」
「……男だって乳首は気持ち良いんだからな」いじいじ
・親分のでっかい愛
「やらもう…そんな吸わんといてぇ…」びくびく
「らって…おいしい…」ちゅーちゅー
「んあぁっ…や、ほんま、胸だけでイったらどないすんねん…!」
「おー。いいなソレ」
「え」
「乳首だけでイケたら凄くね?」
「や…アカン、アカンって、そんなんただの変態やん。そもそも俺、後ろでイケへんのに…」
「確かに…。よーし!まずはそこからだな!ははは!俺様のテクは世界一ィイィィイイイ!」
「ちょお待て!プロイセンには任せられへん!」
「何で?」
「ぶっちゃけお前、下手やん!」
「はぁあ!?聞き捨てならねーぞ!」
「でも、そうなんやって!」
「何でだよ」ぐいっ
「あぐっ…せやから…」
「お前よー。これでも下手だって言うのか?」ぐいぐい
「ふ、うっ…俺よか絶対…」
「はははははー…言ってくれるじゃねーか…。目にもの見せてやるぜ…!」
「ま、待てぃ!ヤル気出すな!空回りするのが目に見えとるわ!」
「うっせぇ!俺様の本気見せてやる!」
「うぎゃぁあっ!まじ、やめ、あっ、もっ、ひぃっ、いた、そんな激しくぅ…!」
ぷしゅぷしゅー
「体中痛いわ…」
「あれ?気持ち良くなかったの?」
「もう嫌やわ…お前、いっつも独り善がりなんやもん…」ずーん
「スペイン…自慰なら俺様の前で…」
「そういう意味ちゃうやろ!文脈読め!」
「……悪ィ。俺様、周りが見えなくなっちまって…」
「分かってくれたらええんや。それに、俺にも非があるし」
「そうだよなー!俺様は全っ然悪くない!悪いのは全てお前だ!ははははは!」
「どんだけお調子者やねん!まぁプロイセンは、攻めん時もすぐ気持ち良くなっとるしなぁ。仕方ないっちゃ仕方ないか」
「は?」
「ほんま俺のせいやわ…。俺がお前の性感帯を開発しまくったから…」
「おい待てよ。その言い方だと、俺様が感じまくりの淫乱ビッチみてぇじゃねーか」
「まんまそうやん。親分の努力の賜物だとしても、ちょいと感じすぎやで」
「何だよソレ!そんなに言うなら、いつもお前が抱く側に回れば…」
「でもええねん」ぽふっ
「ふぁ?」
「お前が気持ち良くなってくれるなら、親分はどっち側でも構へんわ。このまま愛を育んでいこうな」
「スペイン…」
「せやけど、もうちょい特訓しような」
「やっぱ下手糞なんじゃねーか…」
「ええのええの。これからやって」
「くそ…これは単に毎回受けだった弊害だっての…。じゃあよ。お前の言葉を汲んで、暫くは俺が抱く側な」
「へ?」
「上達させんなら数こなさなきゃいけないだろ?お前、どっちでもいいって言ってくれたし」
「そらそう言ったけど…」
「ケセセ、二回戦目行くぜー!さぁ、ケツ出せケツー!」
「何なんその誘い文句!もすこし雰囲気出したってええんとちゃう!?」
「うーん。そんじゃあ……いっちょ愛し合おうぜー!」
「……こら求める方がアカンな」
・ふふふ。
「プロイセン。時給のごっつ高いバイトがあるんやけど、付き合ってくれへん?」
「バイトぉ?」
「な、ええやろ?」うるうる
「パス。昔、散々ハンガリーに連れてかれたけど、ロクな思い出無ェし」
「うぐっ…」ギクリ
「ん?どうした?」
「や、な、何でもあらへん。とにかく来てほしいんや!親分、今月めっちゃピンチなんやで!」
「ラブホ行きすぎたからじゃねーの?」
「お察しの通りや…。しかし割り勘なのに、何でプロイセンは余裕なん?」
「俺様、ヴェストから小遣い貰ってます」
「何やのそれ!不公平やわー!!」
「だって俺たち、家族だもん」
「ヒモのくせに家族とか厚かましいわ…」
「ロマーノ飼い馴らしてるお前には言われたくないんだけど!」
「はぁ…もうアカンわ…。親分、薄情な恋人のせいで飢死するしかないんや…。ロマーノ悲しむやろうなぁ…イタちゃんわんわん泣くやろうなぁ……」めそめそ
「うわ。面倒臭ェモード始まった」
「バイト付き合え言うとるだけやのに…。儲かったらパフェ奢ってやんのに…信じられへんわ…」めそめそめそめそ
「……仕方ねーな。付き合ってやるよ」
「ほんま!?」バッ
「その代わり、俺のパフェにも付き合えよ」
「もっちろんやわ!ありがとなプロイセン!プロイセンは優しいんやなー!」
「はいはい、行くぞ。さっさと終わらせてデートしようぜ」
到着。
「あーっ!きたきたBLカップルー!待ってたわよー!」
「帰る」くるり
「待て待て!付き合う言うたやろ!今更逃がさへんで!」
「だってよぉ…!おいハンガリー!やっぱお前が斡旋したバイトか!どこにでも湧いてくんじゃねぇ!」
「それで、二人はどっちが受けなの?攻めなの?私に詳しく教えてくれない?」はぁはぁ
「んー。俺たち、そういうん決めてないんや」
「リバ!?リバなのね!やったわ!日本さーん!お二人はリバだってー!」
「おやそうですか。それは好都合です。どうぞお上がりください」
「帰る!俺様絶対帰るゥ!」じたばた
「逃がさへんで金蔓!」
「離せー!この二人が揃って良かったことなんて一度も無ェんだぞ!」
んで。
「何てことはありません。仲睦まじいお二人に、BLポーズを取って頂きたいだけです」
「カメラ係は私よ。凄まじい勢いで連射しちゃうけど、お気になさらず〜☆」
「全部変顔で写ってやる!べべべのべー!」
「さすがプロイセン!サービス精神旺盛ね!」パシャパシャ
「むむむ…」
「つまり、俺らはイチャイチャすればええんやろ?親分に任せとき!行くでプロイセン!」
「お待ちください。イチャイチャするのは結構ですが、趣旨をきちんとご理解してからでないと」
「何や。普段通りでええんとちゃうの?」
「他にも注文があります。私達は、とある写真集のモデルとしてお二人をお呼びしたんです。大金を払うのですから、こちらの指示には従って下さいませ」
「しゃ、写真集だと!?俺様聞いてねーぞ!」
「教えたらプロイセン来ないやん」
「たりめーだろ!こんな馬鹿げた写真集に出たと知れたら、ヴェストから別居通告されるわ!」
「馬鹿げたとは失礼ね」
「趣味とは、往々にして他人からの理解を得られないものですよ」
「ほんなら、親分んち来ればええやん」
「お前んとこは既にコブ付きだろ!ロマーノの世話までしたくねぇ!」
「ロマーノかわええやん。ぶん殴りたいのは最初の数世紀だけやで」
「そんなに耐えられる自信が無ェんだよ!」
「痴話喧嘩は後にしましょう。お二人とも、脱いでください」
「は?」
「プロイセン、脱ぐんやって」
「いや…何で…」
「もしやお前、俺に脱がされたいん?全くもー世話がかかるやっちゃなー」
「やめろ、服引っ張んな。日本!何で脱ぐ必要があんだっての!」
「『TII48』写真集を作りたいからです」
「ふぁ?」
「『TII48』写真集を作りたいからです」
「ティー…?」
「アイ・アイ・フォーティエイト。すなわち体位48…「ストップストップー!誰かこの中に関係者はいませんかー!?誰かこのじーさん止めてー!」
「何を焦っているんですか?よくあるAVパロの一端でしょう。同じことを考えた人は、日本中で山のようにいる筈ですよ」
「その名前は置いといてだ!何で俺らが48手を見せなきゃなんねーんだよ!ヴェストにバレたら勘当されんじゃねーか!」
「親分が暖かく迎えてあげる言うとるやろー」
「ご安心ください。この写真集の購買層は非常に偏っているため、ドイツさんの目に触れることは無いでしょう」
「ネット販売も行うけど、ドイツさんがアクセスすることは無いわよ」
「お前ら、アイツのマニアック度具合を見くびるなよ!っつーか、通販サイトでサンプル出た時点で俺様は終わりだよ!近所から白い目で見られること確定だよ!」
「大丈夫!私はいつも邪な目でしか見てないわ!」
「お前にゃ聞いてねぇ!」
「全く…従順なスペインさんに比べて先ほどから文句ばかり…。お金を出すのはこちらなんですよ?」
「金貰うのはスペインだけだ。俺様は騙されてここに来たんだよ」
「ならば、サンプルでは目線モザイク処理をしておきましょう。顔が見たい方は、有料版をDLして頂くということで…」
「バリッバリの風俗じゃねーかぁ!スペイン、帰るぞ!こんなの付き合いきれねぇ!」
「えぇー?親分、戦闘態勢やのにー」
「何でもう全裸なの!?」
「おおー!イイ身体してますねー!」パシャパシャ
「早々に撮るなぁ!いいから帰るぞ。そんなに金が稼ぎたいなら、俺様が別の高給バイトを紹介してやる」
「ほんま?」
「ああ、俺は嘘は付かねぇ男だ」
「うわープロイセンかっこいいわー。抱いてほしいわー」
「ふはは、今晩楽しみにしとけよ。ハンガリー、日本、邪魔したな。モデルは別の野郎を探せ。じゃ」
バタン
「行っちゃいましたね…」
「既にスペインさんを抜けられない状態にしてから、プロイセン君を呼ぶべきでした。私としたことが作戦を見誤ったようです」
「どんまいですよ、日本さん。それより代役はどうしますか?やっぱり…」
「ええ、フランスさんとイギリスさんをお呼びしましょう。いつもの如く、ノリノリでやってくれることでしょう」
「レギュラーの座は揺るぎませんね」
「彼らは、ずば抜けた変態ですから。お陰でこちらは助かっているんですけども」
「分かりました。それじゃ私、お酒買ってきますね!」
「宜しくお願いします。あ、安物でいいですよ。どうせ酔いたいだけでしょうし」
・新バイト
「HAHAHA!!プロイセン、これが新しいメイドかい?」
「ああ。クソガキ耐性が付いてるから、どんな無茶も笑顔で受け流してくれるぞ。ただし、『へーそうなん』を多用してきた場合は注意しろ。イライラしてる証拠だ」
「OK!!分かったよ!君、早速今日からよろしくね!」
「………」
「おいスペイン、挨拶しろよ」
「プ…プロイセン…何で俺がコイツのメイドなんか…」
「稼ぎたいんだろ。報酬は期待していいぜ。なぁアメリカ」
「もっちろん!ここはDreamが叶うところなんだぞ!君は、プロイセンにパフェを奢りたいんだろ?そんな夢を叶えられる場所は、ここ・アメリカだけさ!」
「パフェくらいどこでも買えるわボケ」
「おいおい、仲良くしろよなー」
「せやかて俺、コイツ苦手なんやもん…!」
「克服しろ。バイト期間が終わった時には迎えに来てやっからよ」なでなで
「うぅっ…ほんまか…」
「アメリカ、スペインの契約期間を決めようぜ」
「そうだね!えーっと。君、短期志望なんだよね?」
「そらそうやろ…」
「なら、今日からちょうど一年にしよう!よろしくなんだぞ!」
「は…う、えぇえぇえええええ!?い、一年!?」
「一年なんてあっという間だろ。ま、これを機に楽して稼ごうなんて思わないこったな」
「プ、プロイセン…実はキレてへん…?」
「ははは、怒ってねーよ。ただ次にあんなバイト付き合わせようとしたら、ソッコーで別れるから」にこっ
「あちゃー…」
「頑張れスペイン!再会した時には、お前はもっと格好良くなってると信じてるぞ。またな!」
「ちょ、ま…堪忍やプロイセン!こんなとこに閉じ込めんといて!」
「じゃーなー」
「おい、本気で待てやボケナスタコぉ!人を拉致監禁しといて、無事にお天道様見れると思っとんのかゴルァ!!!」
「おーこわこわ」そそくさ
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!頑張れ親分っ!」
「くそう…!こんなとこはよ抜け出して会いに行ったるわ…!覚悟しいや、プロイセン…!」
‐‐‐
以上!普西普でした!タチネコ言わせようか迷いましたが、BLだし受け攻めでw
しかし、こんな感じで良かったのだろうか…。ちょっとこれは不安。ともあれ、書いてる本人は楽しかったです!素敵リクありがとうございました!
11.04.21 いちず