「ヘタリバ!続き始まるよー」
「テーマは、『あなたが考えうる最高の英普』だ。5人のメンバーがそれぞれの英普を発表し、俺様がアリかナシか判定してやるかんな。アリの中で最も俺の心を打った相手には、プロイセン様からのキスのご褒美が待ってるぜ!」
「これまで、ハンガリー・アメリカ・イギリスが発表してくれました。残りは、日本とスペイン。さぁ、プロイセンからのキスを得るのは誰なのかにゃ?お楽しみにー」
「んじゃ、日本!発表してくれ」
「いいでしょう。私が考える最高の英普とは…」


・日本作“最高の英普”


『あ。イギリスだ』
『おう、プロイセンじゃねーか。どうしてここに?』
『たまたま通りかかった。ケセセ、俺様に会えて嬉しいだろ』
『ふん、勘違いするな。お前如きに一喜一憂するか馬鹿』
『ちぇー何だよそれー』
『事実なんだから仕方ねーだろ。それより、ちょうど良かった。頼みごとしてもいいか?』
『俺様が出来ることなら何でもいいぜ。何だ何だ?』
『俺の手料理、試食してほしいんだ』
『』ピキッ
『あ、べ、別に偶然出会ったから頼むんであって、プロイセンじゃなきゃいけない理由はどこにも無いんだからな!嫌だったら、断ってもいいし……断られんのは慣れてるし』
『はは…ははは…断るはずねーだろ。うん、行く…逝ってきます…』
『顔引き攣ってねーか?』
『普段からこんな顔です。ほら、さっさと行ってさっさと終わらせようぜ』
『……お前、結構イイヤツだったんだな』
『あー…うん…。俺様、意外とお人好なんだぜー…』

『よーし出来た!俺の会心作、スコーンだ!』にっこにこ
『イタダキマス』ぱくっ
『どうだ?改善点があったら言ってくれよ!』にっこにこ
『………』
『プロイセン?どうした?』
『ちょ、ちょっとトイレ…』ダダダッ
『んん?』

トイレにて。

『ぜぇぜぇ…一口でなんつー破壊力だ…』

コンコン

『!?』
『プロイセン、大丈夫か…?』
『お…おう…何とか…』
『それなら良かった。まだまだスコーン残ってるからよ。全部食ったら感想教えてくれよな』
『(こえぇえぇええええええ…!)』


『やべぇ…このままじゃ殺される…!トイレから逃げるしか…いや、こんな狭い隙間通れねーし……そうだ、誰かに助けを求めるってのは……ダメだ、それじゃ被害者を増やすだけだ…。くそっ…とりあえず説得するしか……』


ガチャリ

『ん?イギリスはリビングに戻ったみてぇだな』

こそこそ

『イギリスー…お、おい!何してんだっての!』
『何だよ、触んな!』
『待てって!どうしてスコーンなんか捨ててんだ!』
『どうしようが俺の勝手だろ!1時間もトイレにこもりやがって!そんなに俺の手料理が嫌だったのか!』
『そ、それは……いいからやめろ!せっかく作ったんだから!』
『うるせぇ!どうせお前も、俺の料理が嫌いなんだろ!不味いって思ってんだろ!』
『はぁあ!?俺様は何も言ってねーだろ!』
『顔見りゃ分かんだよ!出て行け!望み通り俺の料理から解放されるぞ馬鹿野郎!』
『お前なぁ!人に頼み事しといて、その態度は無ェだろ!』
『先に俺の心を傷つけたのはそっちだろ!仕返しだ!』
『んだとぉ…だったら…!』

バクバクバク

『ははは……見ろ、全部食ってやったぜ…』
『なっ…!』
『お、俺は、お前と違ってすぐに決め付けるような男じゃねーかんな…。食いもせずに評価なんてしねぇ……。その上で…感想を言ってやる……』
『おい…横になった方が…』
『俺様が保障してやる……お前は…未来の大料理人に、なれる、男だ……ぐふっ』バタン
『……!!』

ピーポーピーポー

『どうしてこうなるまで放っておいたんですか!?』
『わ、悪ィ…ボーっとしてて…』
『早く運びましょう!事態は一刻を争います!!』
『プロイセン……』


「そして、ここからイギリスさんのトチ狂ったプロイセン愛が芽生えるのであった。おしまいおしまい」
「俺様死んでね?」
「しかし、プロイセン君は元々死んでるようなも「ブラックジョークやめろ!っつーか、やっぱソコが好きなのかお前」
「すごい見覚えある展開だったよね」
「原点こそ至高ですよ。あんなアレにまさかの『未来の大料理人』発言ですからね。人間の可能性をどこまでも信じるプロイセン君に、性根の腐ったイギリスさんがどれだけ救われたことか」
「プロイセン、人のこと否定しないもんね」
「俺様しか見えてへんだけやろ」
「そして、私は絶対不敗英国紳士が好きなんです。早々に諦めるような男が天使を手に入れることなんてとても出来やしませんよ」
「だけど、諦めも肝心じゃない?ねぇ?」ニヤニヤ
「ふん、俺は絶対に諦めねーよばーか。俺にだって勝機はある!それが証拠に、今日もプロイセンと二回くらい目が合った!」
「おめでたいやっちゃな」

「…合ったっけ?」
「アイツの頭ん中じゃそうなってんだよ。さ、プロイセン。判定は?」
「ナシ」
「はぁあぁああ!?何でですか!?どう考えてもアリでしょう!俺様CDの一幕をパクってアレンジしただけなんですよ!?」
「おじいちゃん、血圧上がっちゃうから落ち着いて。因みに理由は?」
「俺様が死にかけてるから」
「亡国だからいいじゃありませんか!」
「だからそういう発言謹んで!日本こそ沈没したらどうすんのさ!」
「二次元がある限り、日本は不滅です!(二次元と)ひとつになろうニッポン!」
「なんつーやる気の出ないキャッチフレーズ…。ささ、スペイン。最後よろしく〜」
「ええでー。親分の考える最高の○普はこれや!」


・スペイン作“最高の○普”


『アイツ、元気にしてっかなー』
『俺はプロイセンを照らす星になる!って宣言して本気で空行きよったからなー。そんなことより、これからフランスと三人で遊ばへん?』
『おーいいな!早速フランスち行こうぜー』
『行こうで行こうでー。死ねクソ眉毛!』


「終わりや。アレの人生が」
「ありがとー。それじゃプロイセン、判定を「待て待て待てェ!終わらせんな馬鹿!」
「なんや、ボケナスタコ」
「せめて俺を出せよ!」
「出たやん」
「俺の名前を出せ!」
「無理」
「ぐぎぎ…!」
「スペイン、そこブレないよね。頑なに言わないよね」
「言いたかないもん。そっちこそ、俺の名前言ったこと無いやん」
「言ってるだろ。変態ペドトマトって」
「そらお前やろ!ショタメリカにベタベタしよって!」
「あの頃はあんなに可愛かったのに…。なぁアメリカ…」
「ううっ…気持ち悪いんだぞ…」ぶるっ
「この発言、よくよく聞くと危ないですよね…」
「しかも、『ほぁた☆』って他人をロリショタ化させる魔法だし…」
「可愛くなんだからいいだろ!」
「「うわぁ…」」
「ドン引くな!」

「イギリスって、一体どれだけ属性あるのさ…。さぁプロイセン、スペインの判定は如何に?」
「ナシで」
「何でナシなん!?」
「短すぎ。ちゃんと考えろ」
「そのヤル気の無さも評価したって!」
「どうやってだよ!ナシはナシだ!判定は覆らねぇ!」
「そんなぁ…」
「最後だけやたら真面目な理由ですね」


「はい。てなワケで、五人全員に『あなたが考えうる最高の英普』を発表してもらいましたー。ではでは、最初に言った通り!プロイセンの胸を最も打った相手には、プロイセンからのキスのご褒美がありまーす!」
「ははは!さっき、“アリ”って言われた奴らは前に出て来い!」
「俺なんだぞ!」サッ
「もちろん俺もだ」サッ
「あれま。アメリカとイギリスの二人だけなんだね」
「そうですよ…プロイセン君の意味不明な俺様基準のせいで…」ぶつぶつ
「おじいちゃんは、キスとか要らないんじゃない?」
「私、頂けるものなら全て貰いたいんです」
「欲張りすぎでしょ…。ささ、お二人さんはプロイセンを間に挟んで立ってもらって……」

米 普 英  仏

「それで目を瞑ってくれる?」
「あん?」
「目を瞑ってプロイセンのキスを待つんだよ。どっちか分かんない方がドキドキするでしょ?」
「お…おお…。そうか、そうだよな…ふへへ…」ぼたぼた
「はい、イギリス。ティッシュなんだぞ」
「ありがと」ぼたぼた

「血、とまった?」
「平気だ。さぁプロイセン!どっからでもかかってこい!」
「ははは。どちらにキスするかは俺様次第だぜ?」
「絶対俺だろ!流れ的に!」
「そんな流れあったかしら?」
「あの人、いつ何時でもポジティブ思考ですから」
「お二人さん。興奮するのはいいから、まずは目を瞑ってくださいな」
「はーい」
「……ふん」
「ではプロイセン!キスをよろしく!」
「ケセセ、いいぜー」
「「………」」ドキドキ
「俺様、最初からコッチって決めてたんだよ。それじゃ早速……ん?」

「(ここはお兄さんに任せてくれる?お前は下がってさ)」
「(ふぁ?いいけど)」
「(アメリカ。お前もこっちに)」
「(OK!!把握したんだぞ!)」

「おー!行ったぞプロイセン!さぁさぁ!誰にキスするんだー!」
「お願いしますお願いしますお願いします…」ドキドキ眉毛

普 米  英 仏

普 米  英仏…

チュッ

「やったぁあぁあぁああああああああああああ!!!!!どうだ見たかお前ら!プロイセンのキスは俺の……」
「ん?」にこにこ
「俺の……」
「よっ!熱いぞドーヴァー!」
「もっと深くやってもええんやでー!」ヒューヒュー
「写真にはバッチリ収めたわよ!」パシャパシャ
「お……俺の………」がっくし
「おや。マジ凹みですねコレ。珍しい」
「いいじゃんいいじゃーん。ね、もう一回お兄さんとする?しちゃう?」
「しねーよばかぁ…」ぐすっ
「ま、元気出せって。それでは、これにてヘタリバ終了〜〜〜。また会う日まで!」


‐‐‐

『最悪すぎだろ…』
『ははは、落ち込むなよイギリス』
『あ…プロイセ…』

チュッ

『さっきしてなかったからよ。俺様、英国紳士のこと結構好きだぜ。じゃーな』
『…………マジで?』


「といったフォローがあればいいですね。イギリスさん」
「お前なぁ…」わなわな
「ははは、落ち込むなよイギリス」
「あっ!プロイセン!」
「おや。どうなるんでしょう。では私はこれにて」そそくさ


続きはイギリスの脳内で!
私のは日本に代弁させました(笑)やっぱり英普ビッグバンが起きたのは、イギリスさんの残念具合とぷーたんの天使具合が如実になった俺様CDなので、ここは外せないかなと!

でも、二人が楽しそうなら何でも良いです。素敵リクありがとうございました!では!