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3/2
/全ての枠にバーサーカーを設定出来ればいいのに。婦長にフランちゃん、たまもやブラド公、ランスロットとヘラクレス。自慢のバーサーカーたちをご覧あれと出来るのに。
/ぼくももういかなきゃ!(役所に)
/春は申請 夏は支払い 秋はこたえる 冬に調整
3/3
/"ほがたろうさんは夕方に、灯台守りのいない灯台でうきわの形のクッキーを半分に割ったことについての話をしてください。
#さみしいなにかをかく
/ないしょだよ、寄り道の買い食い。誰もいない海って良いもんだよ。うきわの形のクッキーを割って、誰にあげるでもなく、両方一人で食べちゃったりもする。ないしょだよ。一人きりの海。今度は誰かと半分こしたい。
/猫はたまに宇宙人を宿す
/親指ほどの人魚が浜に転がっていた。寒さに負けた大量の鰯が浜に打ち上げられたため、腐敗する前に回収するのだ。死んだ鰯の中に、博物館で見たミイラにそっくりな人魚が混ざっていた。チリメンジャコにモンスターが混ざるみたいに人魚が。冷え込みは厳しくなる一方で、先程降った白雪が固く締まる。
3/6
/ざらめ雪の上を歩いた。風が渦を巻く。粉雪が追いかけた。雪の沙漠はまだまだ続く。
3/7
/名画Tシャツ#真珠の耳飾りの少女 - TOKYO PiXEL. t.co 名画のドットと聞いて見てみたら、想像以上にシンプルで、なんと言うか、どってんした。tokyopixel.jp
/知人の子供がぬいぐるみと遊んでいた。この子の名前は何かと尋ねる。まだお喋りが達者な年齢には遠かったので、彼女の心の中にあるということにしておいた。私も心の中で名前をつけてみた。熊の鉱野助。ぴったりだ。
/色は儚い。毎日変わってしまう。毟り取って白い紙に叩きつけるので、気合いが必要。ふんぬー!という気合い。
3/8
/寝所の電気が切れている。スマホのライトで照らしながら部屋に入り、暗い中で布団を敷き、暗いまま寝る。電気の残り、光の埃も落ちきって、すっかり寒い部屋に入ると途端に寝てしまう。
3/9
/今でも思うんだ、ぼく自身に会ったことが夢だったんじゃないかって。
ぼくたち双子なんだけれども、と片方がしゃべり始めた。あんまり似てないかな、と猫に尋ねる。猫は鼻を近付ける。片方に挨拶。もう片方にも。ずいぶん違いますよ、と言って猫は笑った。同じ場所で一回りして、また腰を下ろし、はて、どちらがどちらだったかなと、また名前を聞いた。もう三度目です。
3/10
/鍵穴の住人と目が合った。鍵穴を覗けば部屋の向こうが見えるはずだったのだが、間に誰か居たとは知らずに「大変失礼した」と思わず口に出した。鍵穴は覗くようなものじゃあないよ。コロポックルの隠れ里は、そっとしておこう。扉の向こうの部屋も。 #同じお題で作文
/雪が止んだ。長い長い雪の空だった。海の方から風が吹き、雪と埃をとばしていった。ああ久しぶりの青空じゃないか。両手を広げても受け取りきれない量の青。雲間の安らぎを手渡したいけれども、ぼくはこの三月の晴れ間に一人きり。一番星まで拝めたら良いのだけれども。きっとまた雪が降る。
雪の間の僅かな晴れ間は、世界のおしまいのように静まっている。
/よく晴れた。春の寒さは、山の水の冷たさと同じ。
3/13
/津軽恋女/新沼謙治 津軽には七つの雪が降るとか、という歌ですね。太宰治の津軽が元だそうです。
/【初音ミク】Nyanyanyanyanyanyanya!【オリジナループ】 t.co
/どうぶつクッキーを並べながら食べたい。どうぶつクッキーは動物の味ではない。全ての動物は等しくやさしいクッキーの味。
ライオン味のクッキー、キリンや尾長鶏味のクッキー、そして牛味の…たまに当たりがあるけれど、肉にくしい。
/小枝を噛んだことはあるだろうか。柳の枝の先っちょの、ほっそい部分を齧ったり、桜の老木の間もなく朽ちるから切られた部分をひっそり噛んだ。皮と中身の味が違うのだ。埃と土と、森の味がした。田舎町の隅っこで。お菓子の小枝は、そんな味をカジュアルにデフォルメしてくれている。(違ったらごめん)
3/14
/穂村弘『いじわるな天使』。童話にも種類があり、これは通勤時間に読みたい童話だなと。童話という括りに入れたくなる。だっていじわるな天使から聞いた不思議なお話なんだもの。とても良かった。
にょにょっ記も読んで、笑う。
/夜明けみたいな夜。今にも日が昇りそうで眠れない。と思ったらカーテンを閉めていない。
3/16
/ごーんごーんと遠雷。
/スズメが庭を歩くようになった。冬の間、鳥はどこにもいない。雪が溶けたコンクリート、植物よりも先にスズメが生える。
3/17
/くしゃみ、一回、三十円。街中でそんな張り紙を見てしまった。子供の手伝い表の抜粋が、やたら達者な筆文字で書かれている。真夏に暑いと言うと三十円取られることもある。新たな税金かもしれない。恐ろしい世の中の到来を予知する聖者の言葉だろうか。ぼくのくしゃみをきみにあげたい #同じお題で作文
3/18
/秋田の伝説の話。人から龍になるという伝説が広く伝えられている。元から龍であった存在は畏怖、神聖、災害といった像を持つが、元が人だった龍は人の性質を強く出しているので面白い。八郎太郎や辰子姫の話は一度聞くと印象に残る。秋田の西と東に、龍の繋がりがある。
/そりゃあ夢に決まっているじゃない。君のいたずらな笑みが、奇妙な沈黙に薄れるのを待つ。夢だと言ってくれ。心の中で三度唱える間に、君は餅を上手に丸めて、ピラミッドを作った。天辺が空を指す。月の兎を仕留めようよと、君は声をひそめて身を低くした。兎の餌になるならば良し。僕は寝転がる。
3/22
/油に入れて爆ぜる星。星の終わりは一口で。ばりばり噛んで、ビールで押し込む
/星間を駆けるゾンビ、屑と夢を乗せて幽霊星
3/23
/久しぶりにバイオメガを引っ張り出して読んだら、東亜重工に入社したくなった
/眠いような、そうでもないような。寒いので何をするでもなくぼんやりしている。
3/24
/「スープ!」寝言を言った紺野君のおかげで、お昼前のぼくの部屋は飴色に染まった。ぼくは起きてからずっとソファに寝転がっているけれど、鍋からはふつふつと湯気が立ち、兎や鹿の形に彫られた人参が窓から飛び込んで来る。お昼はまだ来ない。ぼくたちが動かなければ、この時間はいつまでも続く。#同じお題で作文 紺野君はコン太郎
3/25
/最後の雪は自分で翼を広げて飛んで行く。白鳥、また来年。
3/30
/聖剣3の曲からエスコン5に移行しても違和感は無い。どちらも透明感があって、ストーブが消えた部屋にはぴったりです。寒い。
/手拭い絵のテーマは「疲れに効く」です。セイヨウシロヤナギとカモミールをモチーフに選びました。セイヨウシロヤナギは鎮痛剤として使われます。題材選びの最中、腰が痛かったのです。手拭いとして首に巻いたときに鎮痛作用(気休めデラックス)が発揮されれば最高なのでは、という思いで選ばれ綾鷹
3/31
/柳につばめは あなたにわたし♪という曲を聞きながら昨日の続きです。
/おばあちゃんの棚から時計の音がする。戸や引き出しを一つずつ見ているのに、時計なんて見当たらない。茶器と少しのお菓子(たまに失敬して頂く)、花札、手紙の封筒、温泉地の郷土玩具、薬。棚に詰まったおばあちゃんのあれこれを覗くのが好きなんだ。時計の音が住み着いた棚の横に寝転んで昼寝する。
#同じお題で作文 本日のテーマは時計でした。時計の音が聞こえてくる家具や、こそこそと笑う家具があるのです。ところで今回は当方から追加願いを出したテーマだったので、賑わえ、そしてたくさんの方の時計についてを読みたいのだとそわそわしています。
2/3
/ラジオ番組の中で現代のシリアの音楽が紹介されておりまして、なかなか触れる機会が無かった他国の音楽を聴けました。音楽遊覧飛行、2/1分の放送。タイトルだけ確認出来ます。カタカナ表記だと検索に引っかからないので、後ほどゆっくり探してみます。
音楽遊覧飛行はとても良い番組。たまにラジオをつけてこの番組が流れると嬉しくなります。
2/3
/恵方巻きで殴られたいし、鰯を目の前にぶら下げられてひたすら逃げ続けたい。
/鬼だぞ、こわいぞ。普段は強いんだけれど、今日だけは逃げ回ってくれる鬼がいるといい。仏像に踏み台にされている鬼がかわいい。
2/6
/オーロラでも出るんじゃないかと思うほど、すっぽーんと空が抜けたような色の夜だった。ルピナスの色、めでたい金紙の色。どこかの海に続いているのかも。
2/8
/タロットカード、ライダー版かマルセイユ版は手に入れておきたいと思いつつ未だに手が出ない。タロットの象徴辞典は図書館にあった気がするので借りに行きたい。オラクルカードはファティマのカードが絵・内容ともに気にいっている。
2/11
/御宿よじげん、本日休日。猫の店主が看板をぶら下げながら散歩している。あちこちの扉は閉められて、店主のお庭のにおいだけになる。いつも旅人が腰掛ける石の上で、店主は丸くなり眠る。
2/12
/自分の文字は、一文字一文字を違う人間が交代しながら書いているような文字です。
/裏庭の隅で風が立ち止まる。紫陽花の太い幹の根元、かつて花を咲かせていた桜を見上げる位置。猫の頭骨ほどの石が置かれている。猫の店主はそれが何かを知らないが、毎日ガラスの皿の水を取りかえる。
2/13
/子供の頃に読んだ本が、手元にやって来た。久しぶり。読んでいた感触が音として残っていたので、懐かしい。良い本である。好きな本がまだ息をしていることは奇跡のようだ。
/本は生き物、人そのものなんだなあと。
2/14
/屋根雪が落ちる。断面がケーキのよう。
/御宿よじげん、店主のため息。どこかから寝息が聞こえる。泊まりの客は帰ったはずだが。部屋を一つ一つのぞいていくと、寝息の忘れ物が。
2/15
/吹雪の中で雪かきをしていた。あちらを終わらせてこちらを除雪する間に、あちらに再び雪が積もり、あちらを除雪するとこちらに積もっており、というイタチごっこ。止め時が大切です。雨を吸い、凍って、除雪車に砕かれたかち割り氷の重いこと。アイスならば良い。
2/17
/魔女はひとのはぐれ者。薬学などに詳しいだけの偏屈娘。魔女と呼ばれるから魔女でいいやと思っている。魔女という形で社会に属してるいる。疎まれ罪を擦り付けられる役回りだが、ただの難癖をつける者は相手にしない。社会と繋がり、神秘ともちょっとだけつながる役回りを楽しんでいる。
2/18
/ここ最近、時間の変わり目に空が瞬きします。雪の結晶が睫毛に絡まり、目を閉じる度に空は色を反射させ、どことも知れない国のカラッと冷えた空を映すのです。船に乗って空の下を巡るようです。
/雪の海原に飛び込むのは、だいたい子供船長です。果敢に誰の足跡もついていない空き地に踏み入り、思うままに軌跡を描きます。乗り出せない我々は、消えない航路を眺めています。
2/21
/太乙真人の可愛さに気付いて悶える。十年後に唐突にやって来る愛らしさ。
/久しぶりに神に祈った。あらゆる神に祈った。私は物を失くすので、神様にはいつも「失せ物が見つかりますように」と願う。もちろん今回もそうだ。夜も更けてから、明日までに見つかりますようにと願う。特急納品を希望する。おみくじを引くと失せ物は見つかると出る。忘れると見つかる。
/おみくじの失せ物は、物を指す場合もあれば精神的な部分を指す場合もあるそうな。失せ物、みつかる。心が見つかるのかもしれない。心が棚の中にあるのかもしれない。
2/22
/骨から呼び起こす。煙だとか、リズムだとかを。
/悲しくなる夜を持ってくる、一本角の蛇。にょろり進むと波を立てる。さざ波の音を聞いていると切なくなるだろう。そんな夜を横切って、舵を取りながらどこへ行く。にょろり、にょろり。帆を張って、遠ざかるにつれ人魂になって、消えてった。寂しさを振り払うために、月に向かって手を振った。
/部屋に戻ったら懐かしい香りがして、おや誰かいたのかいととぼけてみる。
/雪に掴まり、雲間から特殊部隊日光33が降下。寒波続きの厚い雲を割る。彼らは桜色の衣を纏い、辺りを春の幻想に染め上げた。青空の亀裂を背に、菫の粉塵をばら撒いた。目が眩む! 一瞬意識が飛んだ間に、雲は再び空に蓋をしてしまった。
/貰い手のつかなかった梅の枝が雪に三本刺さっていた。三本束ねても折れそうな老木の枝だが、雪にくるまれてぬくかったのか、どの枝よりも早く蕾を膨らませていた。
/猫の店主は四季を見る。毎日同じ窓を見ているように見えるだろうけれども、一つの窓に同じ色はやって来ない。
/アルフレッド・シスレー、モレの教会の連作。クロード・モネのルーアン大聖堂の連作を思い出していた。
2/23
/【YKK AP公式】窓と猫の物語 「幼なじみ」篇 60秒 Story of a window and a cat "childhood friend" t.co とても好き www.youtube.com
/音楽が流れるTLは、ラジオに似ている。
/猫の店主は橋を作った。鳥の羽根の囁きを埋め込んで、七色の音を奏でるようにした。川を挟んだ向こうには手を入れなかった。店主も実のところ、橋の向こう側をよく知らない。橋を渡る者だけが、あちらの庭の正体を知る。どなたもお立ち寄りなさいと店主は言った。
2/24
/猫に酒を勧める夜。お前もそろそろ猫又になるんだろう。俺も化けてみようと思うんだ。人間の尾も割れるかなあ。人間は化けると何になるんだっけ? まあ飲めよ。お前と話している間は生きていたいんだ。化けても酒は美味く飲めるかな。だといいな。どこぞの猫とも知らないが、聞いてくれてありがとう。
2/26
/分かるようなことでも、分からないようなことでも、言葉を変え道具を変えながら何度もしつこく描写しておけばなんとなく伝わるのではないかと、バーサーカーな心で創作をしています。 #このツイートを見た人は創作で一番大切にしていることを言う
/言っていることは分からないけど、たまに周波数が合って聞き覚えのある言葉が流れたり、何かの音楽が聞こえるような創作であれば良いなと思っています。周波数を変えながら下手な言葉でめげずに綴っていますので、周波数を変えながら聞いてみて下さい。ザザッ。きゅいー、ウニョウニョ。めるしー!
/どこへ行こうともきみは種を運ぶ鳥
1/1
/昨日はうっすらと虹がかかる大晦日だった。本日も良い天気。
1/3
/時間管理を将棋の対局時計をカチカチ言わせるように無心に行いたい。作業にかけた時間をいちいちカチカチ記録しておきたい。と思ったら、一動作で記録の開始/終了を操作出来て勝手にグラフまで作ってくれるアプリがあり、ありがたいものじゃと早速作業日誌に役立てている。
/水滸伝は、「いかが相成りましょうや、まずは次回の講釈にて」と結ばれるもので続きをすぐに読みたくなり、また一話がちょうど良い時間で読み切れるからほいではお次の話をと、どんどん読み進めてしまう。これにて一件落着、ほっほっほと笑って貰わねば区切りがつかない。夜更かし読書。
1/5
/猫が見ている景色を追うと、過去に繋がる抜け道が見えます。
1/6
/小さな武家屋敷にお邪魔して、建物の面白さを見た気がした。光がどこかから入ってくるお部屋には、人も入りやすいのかもしれない。柱に刻まれた十字に、信仰の重さと柔らかな遊び心が並んで立つのを見た。囲炉裏の火はパチパチと燃えて、部屋の鼓動を生んでいた。
江戸時代の建物、遺跡が面白かった。機会があれば触れに行きたい。今までは縄文メインで見ていたので、興味の幅が広がった。
1/9
/冬は廊下が冷蔵庫。だからと言ってキャベツを廊下に転がしたのは誰か。奇妙なオブジェ。一階は冷凍庫一歩手前。置いた大根が凍みて涙。煮物にして美味しく頂きました。
/今年は日記を書き、行動記録を取っている。向上心からではなく、取らないと矢の如く過ぎ去る過去を思い出せなくなるため。と、歳……? いいや、世界が加速しているだけ。振り落とされるんじゃないぜ。(メモ帳片手に)
1/16
/一時間の散歩を四日続けられる程度には体力が回復し、まだまだいけるぞとくたくたになりながらも言ってみる。なお五日目には熱を出し、猫と一緒にひたすら眠ることになった。何事も徐々に慣らしていけばいい。
/冬の音、ストーブの音。静まりかえった部屋で、みな丸くなる中、ストーブだけがこんこんと血を送り出す。心音に近い音なのかもしれない。
/子供の頃に聞こえていた特別な音を覚えているだろうか。ふと思い出すとき、昔のように音は自分に纏わり付いては来ないけれど、同じ空間にいるのだと思う。見えないけれども、音も年を越えながらそこらへんにいる。
/夜のイメージ力を昼に発揮するにはいったいどうすれば。仕事中に思いつく創作についてのアイディアを帰宅してから実行するにはどうすれば。やはりこう、空っぽな時間を作らねばならない。19時と20時の間にセルを挿入しよう。幻のゴールデンタイムを過ごそう。その間私は不在ですと札を下げる。誰とも繋がらない小部屋を時間の隙間にねじ込む。
1/18
/デジタル、儚し。おまえは幻のようだよ。
/デジタルデータ、おまえこそ現代の幽霊なのだな。(幻のように消えていった沢山のデータを思い出しながら)(大事な仕事の書類ほどよく消える)(みんなで漁った 過去データ)
1/19
/あつあつのハーブティーを冷ましながら飲むまでが儀式
/今年のカレンダーもなかなか良い。黒井健の風景画を迎えた。『ごんぎつね』『手袋を買いに』で馴染んだ絵だ。部屋に飾るには柔らかすぎる色合いかしらと思ったけれど、飾ってみると部屋の光とよく馴染んだ。形がしっかりしているから安定感があるんだなあ。そして自然光が似合う絵。
絵に当てる光って重要だ。背筋伸ばして、高い場所に飾ったカレンダーを見ている。
1/22
/あなたの指先に、蛍が落ちる
1/24
/雪灯りをたよりに街を散策。雪の道は脆いので俯きながら歩こう。虎を背負うようなマフラー巻いて、側溝に気をつけて。お昼みたいな雪の夜。
/雪の道には人はいない。時々出くわすのは、黄色いライトの除雪機と、わんわん唸るのをなだめる交通整理の人。どちらも俯き加減で、もそもそと挨拶をする。回り道はあちらですと示されて、方向転換。雪の街は、しばしば機械が占拠する。
/寒くて色々なものが凍ってしまった。-9℃。雪は白砂、今はダルマも作れなければ雪合戦も出来ない。かまくらも作れない。街が砂場に沈んでしまったので、遊ばず眠る。
/夏は農耕機械が歩く。冬はもっと大きな除雪車。大きな働く機械、お好きでしょう
/家庭用除雪機を買うことを夢見て働く
/こう、絵を描きたい妄想を抱きながら、寒くてこたつでゲームをしていると、世界の終わりかなって気分になります。地震があったので、この極寒の週に何事か起こったら本当に生存が危ういなと色々なことを覚悟しました。
1/27
/温度が低すぎて指が痛い。冬は痛みを伴う。忘れがち。
/試験前に掃除をし、忙しい日々の合間にツイートを整頓する。これは!
/覚悟を決めたまえと色々な方面から言われている。最後に言うのは誰だろう。仏様がチョップを食らわせてくれながら覚悟を決めたまえと喝を入れてくれたら頑張れる。黄金のチョップ。痛そう。
/トイレが凍って、水道屋さんは溶けるまで待ちたまえと言って帰っていった。風呂場から水を汲み流す日々。-5度は暖かいと気付く。
/雪の夜の光は、舞台に注ぐスポットライトの色。雪の向こうに観衆がいる。
1/31
/昼間は久しぶりに太陽を拝んだ。これは夜も月見が出来るなと子供のようにそわそわしていた。今は数え切れない月がごうごうと音を立てて積もっている。雪を月ということにして満足している。これはきっと狼が月を食べた残骸。あとで箒を持った魔女や狼の娘や除雪機が、ちりとりに集めて空に戻すはず。
/除雪機が置いていく固い雪も、明日の朝は月の残骸だと思うことにする。
12/2
/希望も絶望も転がる暗い道の上です。灯りを頼りに冬を越そうと思います
12/5
血界戦線の漫画、一巻だけ購入してから一月ほど経ったのだが、その間手が開いてはチラチラとページをめくってしまう。どうにも大好きらしい。続きも必ず揃えようと誓う
12/7
/携帯がついにお仕事を出来るレベルではなくなり、充電器に繋いで自宅待機させる体となった。泣く泣く新しく導入した機械は傾けてスリープ解除など私に嬉しい機能が備わっており、早くも馴染んでいる。外でも携帯を使える便利さと自宅待機の機体を想って涙した。
12/10
/雪は冷たく、木々の枝に触れると温かく。庭の草、雪の下から出てくると、まだ青かった。
12/11
/猫を撫でるとき、猫もまた我々を撫でているのだ
/夕暮れ時に、積もるであろう雪が降る。町のシルエットが、猫の梅のような手型で覆い尽くされる。いくら花に埋もれようとも、冬にホーホケキョと鳥は鳴かないから、静まりかえる。夜が来る。
/どうも猫に思考を洗脳されているようで風景の端々に猫が見えるようになった。グルグルで言うところのさっぱり妖精やドサクサ妖精のように良いタイミングで、猫が茶々を入れに来る。
12/12
/外に出て、吸収したくなる時期がある。家の中で片付けたい色々があるためなかなか外に出ない。たまに街を歩くと楽しい。雑貨屋でもスーパーでも、何もかも目新しく感じる。
12/14
/雪の表面に水滴が這う、晴れた午後。束の間の晴れ間に雪は湯気となりました
12/17
/雪の街は眠らない。夜には除雪機が重い音を響かせ家を揺らしながら道路を平らにしてくれるのだ。私の下手な雪かき跡をなだらかにしておくれ。偉大なる除雪機。日が昇ると故人のちいさな除雪機が動く音が交じるようになり、本日の積雪量を知らせてくれる。
個人宅の除雪機が稼働している日は雪が多いので早めに起きて雪かきをする。そう、今日は雪が多い。
12/19
/床が切なげにきしきしと鳴る。誰の鼓動かと尋ねたい。
12/21
/冬至までと置いておかれた南瓜に今夜包丁が入る
12/26
/久しぶりに街中でホワイトアウト、風の強い一日だった。直視出来ない天候だった。吹雪的にも。地吹雪体験ツアーは間に合ってます。幸い雪は風に持って行かれて足首上ほどしか積もらなかった。
/轍が綺麗に雪を割って、どこまでも谷が伸びます。風が均した雪原は湖面のように煌めいて、つむじ風が口笛を吹けばさざ波の音がうっすら聞こえてくるのでした。草原を渡り切らなくてはならないというのに、半ばで景色に見惚れると、ぱたりと雪の上に倒れ込みます。風が鼻をくすぐり、手足を凍らせます。
12/27
/その糸は、目には見えない。
/外に出たら世界の終わりが来ていたので、人間の生活圏であることを示すための抵抗として雪かきをした。冬の一時間。
12/28
/二時間ほど雪道を散歩したら途中で具合が悪くなり、地吹雪を避けるふりして腰を折りながら帰り着く。昨日の雪かきが祟ったか、一番の寒さが堪えたか、いや、昼に食べた不穏な物が当たったか。健康よ、やって来い。私は歩く。
/どう考えても不穏な食品の仕業。腹痛抱えて切ない散歩。
/川の流れの中に浮島。雪をかぶって、誰のお家が建っているのかと思ったら、白鳥だった。ぐーんと首を伸ばして、飛んでいった。
12/31 今年も実り多き一年になりますように。
11/1
/『遠野物語拾遺retold』を読む。京極夏彦の新釈。数々の口伝えの物語からは生活のにおいがする。
カッパ淵はこれらのほんの断片なのだ。遠野の町を歩くだけでも遺された伝承に遭遇する。遠野は何度でも遊びに行きたくなる町。
/穂村弘の短歌が抜群のキュートさでいつも目に留まる。エッセイ『世界音痴』を手に取る。短歌の音そのままに綴られる文章にくすりとさせられる。
/『Undertale』を一回り。なるほど、ハラハラします。手軽に楽しんで余韻に浸れるゲーム。PCゲームならでは(なのではないかと思われる)演出などもありドキドキしていた。もう一回りしたら『OFF』に戻ろう。
11/2
/今日のグーグルさんが死者の日をお知らせしてくれた。ロゴが骨ほねわんこでかわいい。特にメキシコでの死者の日(ハロウィンからの一連の行事)はお盆によく似ている。地域により異なるが、1日に子供の魂、2日に大人の魂が帰って来るため、供え物がお菓子からお酒などに変わっていくとのこと。メモ
/オムライスにも色々あるんだなあと思った一週間だった
/とろっと乗せられた卵にたっぷりのデミグラスソース、割るとシャキシャキの千切りレタスがレースのように隠れていて、食感の良いオムライス。卵の味付けがシンプルだなと思ってご飯を食べると海鮮の旨味が詰まっていてご飯が堂々と主役になっているオムライス。
11/5
/ロマンから銀色に輝くメカエリちゃんをお迎えし、素材各種につられてイベントを完走した。現実的な書類が横で同時進行で片付いた。明日以降はもう少し健康に生きたい。
/生き汚いことをやるにしても、底が知れるような汚さならば見せないほうが良く、綺麗に装っていたいものです。後始末まで出来なければ、やっぱり綺麗に生きる方がまともです。私はというとどちらも上手くやれません。ということを『OFF』をプレイしながら考えていた。OFFはひとまずクリアである。私の好みに最も合う形のゲームだった。プラスチックの海に身を投げよう。
11/7
/スーラの絵は時々ぞっとする静謐さを湛える。見てはならない異界からの微笑みだ。(でも好きだからつい見ちゃう)
/どじょうがスーパーで暴れていた
11/8
/アニメの紅は良い少年と幼女のお話です
11/11
/計45枚、募集開始から約一年、たいへんお待たせいたしました!想像以上の裏庭の賑わいが嬉しいです。自分一人で制作していてはここまで広げることもありませんでしたので、遊んで下さったみなさま、応援して下さったみなさまにありがとう!
11/14
/雪が降る前に、庭を駆け回っておかなくてはならない
11/17
/防波堤の向こうには、まさに太刀打ちできない自然が待ち構えております。雨を降らせる雲が綿あめのようにぐんぐん膨らんでいって、やっと雲が大きかったことを思い出しました。
11/23
/FGO、終局特異点クリアしました。長かった…。清々しい終わりでした。良い道のりだった。バビロニアに住みたい。ついに新宿に突撃です。
11/24
/雪の下に魚でも泳いでいるのでしょう。などと考えていたらさらに寒くなった。明日にかけてまだ降るらしい。
/夜の鳥が街を見下ろす
11/25
/今日もなにやら夢を見た。ここ最近夢の中でも仕事をしてつらいくるしいと言うだけだったので、日常が帰って来たことを実感している。
11/26
/携帯が寒さに音を上げるようになった。充電器に繋いでも回復しない。手で温めると僅かに息を吹き返すので、その瞬間にメールだの書類だのを処理する。とはいえ私の手もだいたい冷たいので、一緒に寒くなるだけで復活しない時もある。また、暖房を入れると復活する。そりゃ私だって暖房は入れたいがね。
あたためてくれぬか…と要求する携帯も可愛いが。今日は連絡待ちをしており暖房を入れていた。携帯は温風に当たっている時間だけは元気だった。外に連れ出し起動すると一分を待たずに電源が落ち、以降呼びかけに応じない。なんと尊大な精密機械。
もうよいのかと手持ちの機械に聞かれても、共にとは言えないのが人間の定めで溝を感じるも次の箱を物色する楽しさが
11/28
/8時間の道のりでもなんとか運転出来たので、行動範囲がまた広がりました。いやしかし慣れない距離を走ると溶けます。運転の疲れは何故か溶けると表現するとよく合う。雑事をこなすために5時起きから始まり、ハードな一日でした。区切りとなる、大切な日でした。これからまた頑張ろうね。
11/29
/携帯は寒さに負けず今日も生きていた。私も先輩から譲り受けし期限切れのホッカイロと共に寝よう。
11/30
/一応内定を貰ったような感じで、後は自分自身との相談で全てが決まる。
10/1
/みょうがが出始めたのですかさず購入。火を通し醤油を垂らしてそうめんに乗せていただきます。定番のナスやピーマンが無かったので明日にでも買って来よう。
/丸沼芸術の森にて開催中のアンドリューワイエス展に行って参りまして、素描や水彩を見て参りました。見知ったあの絵やこの絵が出来上がるまでの軌跡を辿るようで、小さくて親しい展示内容でした。展示室に温もりがあり良い会場だったなと。水彩は非常に発色が良く、滲みの具合も繊細です。
素描は張りと緊張感のあるワイエスの絵の生々しさが浮き出ます。独特のというか、しっかりとした立体感の芯に触れた感覚。直にお目にかかれる貴重な機会でした。また行きたい。というか後期に行きたい。
画集を購入。やっと手元に置いておけます。高校の頃毎日のように絵を描いていて、行き詰まるとワイエスの画集を捲っていました。先生が貸してくれていたもので、おまえの絵に合うだろうからと言われてのこと。あれから随分時間が過ぎました。もう一度立ち返ってみようかな。
/街には直線が多くてここから生まれる幾何学模様もたくさんあるのだろうと未知の領域がチラリズム。思ったよりも人に活気があり健康な場所もあった。寒さで俯く季節に入りひとときのバカンスで余計にそう思う。東京の空は思ったよりも広いけれどそういう意味じゃないんだろうなとも。
10/6
/月が豆粒みたいに控えめに、雲に隠れてコロコロ転がっていく。昨日の月は凛々しかった。
10/7
/お化けがいたり歌声が聞こえてきたり、良い秋の雨夜だな
/沸石の、温泉が流れてきそうな肌のものをたまに箱から取り出すと、冷たい見た目で湯気を出している。
/運転中にリスが飛び出してきた。彼ら重力を調整する服を着ているか、尾がやたら軽くて広げたりすると飛べることを隠しているな。すーいすいと跳ねて行った。
/自然の中にあると、人の作った直線に安心する。霧の中、あてもなく歩いているならばなおさら。建造物の中にいると、自然の不定のもさもさに安心する。でも霧、お前はだめだ。サイレントな丘を思い出してしまうから。そんなこんなで霧の日はどこを歩いていても怖いという話。
/サイレントヒルはどう見ても私が好きな世界を見せてくれるゲームなのです。しかし怖くてなかなか進めないのです。サイレンもきっと大好きなはず。
10/8
/窓の外で蜻蛉が遊んでいる。羽音がくすぐったい。今日は洗濯物が乾きそうな晴れ
/背負ったらしい運命から全力で逃げることを目標とする今世のミッション。駆け抜けろ。
/ワハハと笑いながら逃げたり隠れたりする。
/オリーブ色のサイダー、瓶から白いコップに注ぎ直すと深い青になり、海の深いところから汲んできた色がそのまま手元にあるようで奇妙。良い色の調整です。大絶賛。オリーブ果汁入り。味は言われてみれば植物。良い飲み物だった。色ごと取っておきたいけれど瓶だけ洗って飾っておこう。
10/9
/雨のち月。地平近くの大きな月が親しげに家々の屋根を照らしていきます。数時間後には高い空の上の人です。
/夢で聖書を手渡された。私は読んだことがない。今日は聖書ではないが天使のような本が届いた。明日届く予定だったのに、ずいぶんと急いでやって来た。ついでにポストに投函される予定だったのに、呼び鈴で呼び出された。うむ、確かに天使は手渡されなくてはならない(厚みでポストに入らなかったのだ)
/蛙が鳴き、鈴虫が鳴き、雨が通り月が出る。カラスは音符のように電線に止まり演奏されたらすっと舞台から引いた。今日の舞台の上は忙しかった。鷺は来なかった。先日狐一匹がカラスに追いかけられているのを、刈られた田で呆然と見ていた鷺。秋の一幕。
/雲の流れが早く、月が照ったりすっかり隠れたりして明るさが変わる夜だ。目を逸らした一瞬に真っ暗になると何事かと慌てる。雲め月を食ってしまったなと小突きたくなる。今日は空が広い。
10/10
/外を覗くと雪が積もっている気がしてぎょっとした。気温からしてそんなはずはないが、空はほの赤く刈り入れが終わった田は青白く、雪の日の色合いそのままだったので。今に霜が降りる。
/雨でもないのに窓を締め切り、一日中雨のつもりで過ごしていたり、積雪の時期の真っ最中に降り立ったり、最近の私の感覚は秋から片足突き抜けている。違う月のカレンダーをかけているみたいだ。
10/11
/打ちつける雨の音に冬の一歩を聞く。って、どうしてここのところ雪を怖れているのか考えたら、積雪注意の時期まで冬タイヤを取りに帰れないからで、降るな、降るなと命を削りながら念じていたからだった。
雪というか凍結かな…怖いよね…朝晩気をつけようね…
10/12
/初雁かしら、おやじ、空から声が
/絵も仕事もチキンもダンドリーが大切なんですって今日は言いそうになったけれど、違う仲間が隠れているからやめた
10/13
/村の外れ、山中の小屋。寒さが染み入る季節だが、身に染み付いて雪ぐことの出来ない寒さは多分、その小屋で展示されていた絵の仕業だ。高村光太郎記念館にて智恵子の紙絵を見た。その作品たちには身が凍るほどに近付き目を凝らして見なければならない。熱を削ぐ刃物の痕が、作った者の目線を刻む。
/文庫サイズの印刷ではこの鬼気迫る造形せの執念は感じ取れずただ寂しい絵だった。間近に見て目玉が落ちるのだ。智恵子の作品は思うように評価が伸びずに苦しんだと言う。恐ろしいまでの神経質な画面は、息をひそめて口を結んで見なければならない気分になる。
/高村光太郎の字が好きなのだなと今さら気付いた。原稿の手書きの文字を見てのこと。レモン哀歌他展示の原稿に食いつく。丸みのある、揃った太さの文字で、手書きというものはいいなあとぼんやり室内をうろつく。
/記念館訪問は先週末のこと。雨の日だった。衝撃を受けて書き起こせなかった。花巻新渡戸記念館にも行った。新渡戸稲造についての公演会があったようで聞きたかったがそちらは逃した。武士道は中学時代に愛読してました…花巻は宮沢賢治、高村光太郎、新渡戸稲造に囲まれて過ごせる夢の国。
/ポケモン金銀のお母さん、預けたお金でポケモンぬいぐるみを買って来てくれるので好きだった。帰る度に部屋に増えるぬいぐるみを想像すると和む。ポケモンを捕まえて歩いている間に、お母さんもゲットしていたんだね…
10/15
/笑ってはいけない状況に置かれていて、笑うことを止しているかもしれないけれど、きみは本当のところ笑うことを制限されてなんかいない。
10/16
/夜の幻想にたたずむ犬
10/18
/金木犀は今年も私の中では謎の植物というヴェールに包まれたままだった
10/19
/冷蔵庫がちょうど空に
10/20
/雨の合間に天から虫が降ってきました。地面近くの虫たちは暖かな場所を求めて歩き回っています。
10/21
/FGO、新宿に行かねばならない気がして止まっていたメインストーリーを進めている。バビロニアを気合いで攻略し、あと少し。
/ルピシアのラビアンローズ、常備したくなる飲みやすさでした。ルイボスティーにハイビスカスとローズヒップ。ルイボスが加わるだけで酸味が優しくなる。
/猫は撫でると減る
10/24
/今日は忙しく走り回っていた。途中お食事処に立ち寄ったら、これがまた美味くて歯ざわりが良くて、心の中で大喝采。食べ終わって仕事に戻ってからも自然とニコニコしてしまう。ご飯は体と心の栄養であり、毎日こんな温もりのあるご飯を食べたい。
/紅葉が降りて来た。毎年、見に行こうようという前にやって来るものだから言いそびれる。
10/25
/久世福のサラダカツオが麗しい…解した面がサヌカイトの?片のよう、鉱石似の魚を食べながら眺めて楽しむ。
10/26
/星も消えた朝。この時間帯は寒い。
10/29
/図書館に本を借りに行ったらピンポイントで借りられていた。古い本なので頻繁に借りられている様子も無かったが、ふと必要になったひとがいたのだろう。
10/30
/イエーイ!おさらば!
10/31
/雲間から光が射し、鳶が早い風に乗り繋げられた糸を振り千切った。出勤前の猫が荷物を忘れていないかと振り返った。そして夜、風が一度わんと泣いて雨を降らせてから静まった。尊い夜が過ぎていく。
9/1
/夜に車を走らせると、上向きにしたライトに色々なものが反射してちょっと違う世界になる。たまに動物の目も光る。高台からは夜景が見える。夜にたまに通る車や電車の音が好きだった。今その中の一つになっている、音そのものだと思うと地面の摩擦なんかもそれほど気にならなかった。
9/2
/今日は急な買い物と一時間の散歩を。川沿いを散歩して何種類かの植物を見てきた。目が眩むような一日だった。寒い。
/つみれを久しぶりに食べたら美味しかった。カマボコやチクワのカテゴリを好む者としては愛さずにはいられない。
つみれを見るたびにすり鉢でゴウンゴウンと音を出しながら様々なものをすり潰していた祖母を思い出す。手の込んだ料理を作る人だった。ただちょっとだけ変わっていて、入れなくてもいいものを入れるから蛇足が踊り回る味になって出来上がってくる。
お味はさておき手の込んだ料理の行程を見るのは好きだった。蛇足一振りが無ければ素晴らしく美味しいのだ。つまり祖母はチャレンジャーだったし、チャレンジしたことを一言も態度に出さない謙虚でストイックな人であった。そして料理スキルではなく蛇足スキルを受け継いでしまった私は……。
カレーだって美味しくお上品に作ってくれた。でもある日何も言わずにプルーン込み飲むヨーグルト味のカレーを出してくれて、辛いのではなく酸味と甘みがシンクロナイズドスイミング蛇足で激しく主張して、目の前が真っ暗になった。という話は私の定期ツイートだ。
9/3
/女の子の服って本当に複雑な構造をしているよなって、前と後ろを間違えたりチャックの位置が分からなかったりしてまごまごするおじいちゃんの気分を味わっていた。
9/10
/花火を見た月がニッカリと笑った
9/11
/軍事を見ると、ほんのちょっと先の未来を読める。武器がひとの世を語る。というような話をしていた人がいたのだが、まだその読み方が分からないで、ウム戦闘機は速いなどと空を見上げるしか出来ず情けないやら焦がれるやら。
9/12
/千手に加え千の足を持った観音様がいらっしゃって、ついキタキタ…と唱えてしまった。キタキタ踊りは本当に神の踊りだった。改めてグルグルの前にひれ伏す。
/雲が天の川代わりに流れる星空
9/13
/つい切手を収集したくなる。収集癖のあった祖父のゴーストが囁くのだ、コレクション箱に入れておいてくれと…。
/夜中に雨音がするので起きてみたら月と星で明るくて、なんだきつねの嫁入りかと真夜中の一行を祝った。
9/14
/カラスも5時退社なんだね。この時期の夕方は電線にカラスが集う。
/飛蚊症の浮遊物がチカチカと光るような現象に出くわし、思わず光る虫だとか妖精が見えちゃった系なのかなと頭を心配した。いや、物理的に頭が心配である。さらに他人の横でこれは何かと言いながら手を伸ばしかけてしまったので心配されるのである。虫を幻視する日よりはマシな気がする。
/ねぼすけの月が起きてきた。地平に近く、風呂から上がったばかりの月は赤い。
/新宿アサシンが可愛くて可愛くてどうしようもないので、頭の端でチラつく戦力の底上げという言葉をそっと寄せてお迎えしたい。弊バーサーカルデアは今日も平和です。どうしようもなく平和なので最近は主戦力金時にゴールデンな聖杯を捧げる日々です。
9/17
/風が強まり雨は途切れ途切れに落ちて来る夜、車を走らせていると玄関に座って煙草をふかす父さんが。驚いたけれど印象的な図だった。
少しの雨とごうごうとなる風の中、車を走らせてどこまでも行けそうな気分になった。あぶないのでと近所のスーパーで買い物してすぐに帰るまでが通常運行。
9/18
/マーセナリーズサーガ2、じわじわ進めてクリア。3DS版はボリュームたっぷり。SRPG好きなので軽率に手を出したら楽しくて抜け出せなくなった。SFCに近いシンプルなドット画面で気軽に遊べる。ユニットが成長すると徐々に特性が伸びていき、枠の中で良く色が出ている。育てる楽しみは重要。
/エルピス2巻、先日読み終わりまして、怒涛の後半パートは追い込まれた魚のように跳ねまわり悶絶しながら読んでいました。夏が終わっていくね……ハードボイルド鬼退治、続きを読みたくてそわそわしています。
/TLを流し読みしていたら何かの単語を村上春樹オールスターズに空目したので寝た方が良いようです。ぼくやぼくやネズミや猫のサワラが集合するのでしょうからとても手に負えない。
9/19
/悲しいときに食べるものって何かなと考えていたら、やっぱり甘いものと乾物は定番で、野菜をバリバリ食べていたりもした。悲しみながら肉に食らいつく推しを見たい。
おっとっとだとか動物ヨーチだとかのふざけた形の(限りなく褒めている)甘味をチョイスする
9/20
/四年の間に変わっていくし、変わることは悪いことではないけれど、もしも過去のその時点のものを愛したならば、これはけじめと言ってみても良いものなのかもしれない。自分の気持ちや去るものや変化するもの、失われたものなどに対する。こうでもしなければ区切りを付けられないこともある。
/広い部屋に何本もの柱、適度に暗く風通しのいい場所に行くと未だに走り回りたくなる。
9/21
/フラッタ・リンツ・ライフ、スカイクロラシリーズの四作目。地面が近かった。
/窓からオリオンが見えるようになった。夜中にサソリの長い胴を見つけて喜んだのはいつだったか。
9/22
/久しぶりに本丸に顔を出して出迎えてくれたにっかりさんはいつもの調子で安心した。堀川には長期不在や放置でよく怒られている。(かわいい)お団子集めが始まっていたので男士らにお供えする。一振お兄さんがとても笑ってくれてもう一ついかがですかとすすめたくなるも団子が足りない。
9/23
/明日の星4配布を前に10連を一度回したらアサシンエミヤが二度目のカルデア訪問。初めての星4被りで運命を感じたので明日もう一段階宝具を重ねようかと一瞬揺らいだ。エミヤはFGOルートでも素敵な正義の味方だと思ってる。最終再臨の絵がとても良いのでよろしくお願いします。
アーチャーエミヤも待ってるからね…アニメより幼めの顔立ちで柔らかくて良いよね…zeroイベントカムバック。
デオンにはいつも世話になっているのでマリーをお呼びしたくもある。サンソンやアマ公もお待ちかねであろう。マリーは開始当初から待ち続けている。いつぞやの配布では、ヘラクレスとマリーで迷ってバーサーカーは強いねをやりたくてヘラクレスを選んだのだった。
デオンは素晴らしい壁役なのでよろしくお願いします…弊バーサーカルデアにいなくてはならない方です…デオン、マシュ、ゲオル先生にアサシンエミヤで金時を守りつつゴールデンしています。ヘラクレスが最後の砦として非常に優秀です。恐ろしい生存力。
剣ランスもいつかお迎えしたい。輝く星生産工場。円卓に祝福あれ。狂ランスとガウェが元気に種火拾いをしているのだが、彼らとの共存を剣ランスは拒むのではと微妙に心配している。
/オルタサンタさんセイバーがいるのでクリスマスも楽しい
9/24
/メモ、福島に行くことがあったら刺し子を見て歩きたい。福田利之氏のデザインを取り入れたコースター。 福島の刺子織 - 十布
/カラスが電線に群がる時期。今日は嘴をカチカチと鳴らしていた。揃って警戒音を出していたのか、はたまた拍子でも取っていたのか。
9/25
/Gungrave、14話の動画とストーリー構成が釘付けになるほど端正。ここに至るまでの内容を語りすぎず綺麗にさらっていった。それから22話の子安が素晴らしいヒャッハーでこのお方はすごいと爆笑しながら平伏していた。
/笑ったら寝るのお約束に従い今日は大人しくする
9/26
/今晩は蜂蜜とかプリンが欲しいと思いながら眠りにつくと蜂蜜とプリンが欲しい亡霊になれる
9/27
/津軽弁で落語を聞きたい
/青の6号、海の広がりを堪能出来るアニメなのでザブンと全4話潜ってみてください。
9/28
/カラスが鳴いているので起きよう。10度を下回って震える。落とされたりんごの葉が赤い。
9/29
/煙なので高い場所が大好きです
8/1
/星を見ているとたまにイカ墨を投げられる
/イカスミスカイ(今晩は一句の代わりに回文が出来た)
/空からは色が抜け落ちて、山の稜線が燃えるような朝焼けだった。
8/2
/鱗雲の裂け目から朝日がずいずいと押し出されています
8/3
/闘争本能の代わりに逃走本能を持っている。すたこらさっさ。
8/4
/今日は『デンデラ』を。姥捨山の逆襲と聞くとやはら面白そうだと思うし、面白かった。
/『長い散歩』も。タイトルにつられて見始める。天使の羽は新聞紙。手を伸ばすこと。手を取れなかったこと。
8/6
/月が目覚めて祭りの時間
8/7
/なにやら足がやけに痺れる。台風が近い。盆も近い。
/雲が網目状にかかっており空にも網戸があるのかとか納得したら眠くなった
/星の光が弱くなってきて、雲か、雲なのかと窓にへばりついたらどうも空全体が白んでいて、これが、これが夜明けなのか!遠くで家畜たちが鳴き始めた
8/8
/対象を目の前に置き描くということ自体に代え難い愛しさがあって、描くことよりも対象を撫でる時間そのものに重さがある。という気持ちが『マルメロの陽光』に詰まっていて、場面を思い出す度にニュートラルな気持ちで向かえるようになり、呼吸する映画だとしばらく反芻してから思う。
8/14
/ICOの2周目をすいっとクリア。2周目でも楽しめる様々な景色。最後にふふふと和んだ。行って来ますと手を振って閉じたくなる世界。
8/14
/同級生、卒業生冬/春を読み返した。久しぶりだねえ。我々はすっかりOBになってしまったけれど、あのころの空気の冷たさはよく覚えている。などと、数年ぶりに読み返して懐かしい友達に会ったような。過去に読んだ感覚と少し違う。より身近になったような。言葉に霧もかからず聞こえてくる。
/Ergo Proxyを少しずつ見ている。灰色の舞台と声の調子が気持ちよくてついゆるっと見てしまう。
8/15
/鈴虫が鳴いている。静かな夜だ。最近はお絵描きが楽しい。少しずつ取り戻し、積み上げていきたい。
/猫が窓辺で黄昏ている。夜だけれど黄昏ている。猫背を見守る。哲学のライオンのお話が好きだ。あのようなかんじで「てつがく」しているといい。
8/16
/本日のお山には雲がかかっていて、天辺は見えません。夏になっても溶けない雪が、もうもうと纏わりつくようです。
/実家から発ち、送り火の中を帰って来た。自分もまた定まった場所にはいられない身、送られているようで安らいだ。昨年、その前も同じように火が灯る道を走った。発つ者たち、どうぞみんなゆっくり帰ってね。
/猫が毎朝6時半に、肉球で?をぺたぺた叩いて起こしてくれていたので、健康的な毎日でした。
/今だって幸せなものだ。などと、魚のように海の底の方で呟きたい一日だった。
/草の原や低い木々が白い腹を見せて、夏の終わりのようにぷかぷか浮かんでいた。りんごは丸くなってきたがまだ青い。
/蛙の声が石を打つような音に変わる。儀式的な音で好きだ。手前で虫たちの電子音楽会。涼しい夜はあいまいなデフォルメも許してくれそう。
/夜は寒いし雲がシャリシャリだったので、窓に霜が付いたのかと飛び起きた明け方。そんなことはなかったし暑くなりそうだ。
8/17
/道路端、軽ワゴンに隠れて獅子に着替える一団を見た。急げ、急げという声が聞こえて来そうな慌てぶりで胴に人が入り伸びていく。芋虫状の長い獅子が出来がった。どんな舞を披露するんだろう。楽しそうだった。
8/20
/じき夜明け。今日は透明度が高くて空も田んぼもくっきりと縁取られている。この地では山の端から光が届く。
8/21
/この世界の片隅に、片渕監督の名につられて映画を見たのは既に8ヶ月前。長いこと経ったけれど、今も様々なシーンを思い出しては心の中で再生している。柔らかく染み通る作品。映画から入り、先日やっと原作も購入した。映画を見てからでも初めて出会うような新鮮さ。すずさんの姿を追いかける。
8/23
/きのこを見ていたら、そろそろサモダシや舞茸と凍み豆腐と糸こんにゃくと豚肉の煮物を作らねばならない気がしてきた。サモダシはナラ茸と呼ぶらしいと知った。
8/26
/エンドレスエイトな一週間だった…
/本日はLaLaLandを。夢を追いかけるお話。劇中の曲が耳に残る。
8/27
/今日は『ノスタルジア』を。街を舞台にした演劇を見るような映像。画面がおそろしく整っている。定規を当てて現実の風景に線を引きなおしたのではないかと釘付けになる。
/大量の茄子を卵とじにして頂く。間引かれた小茄子がごろごろと。丸々漬物にして頬張る夢を見たが何故か全て卵とじになっていた。
/休出、残業手当や有給が無いのは百歩譲って心に留めておくので暴言手当が付けばいいと夢見るディストピア
8/28
/肉を煮るために砂糖を出したら色々とあって少々多めに入ってしまった。気持ち甘いがそれより肉が今までにない柔らかさで明日の分まで平らげる。一緒に煮ていた人参も甘い。甘い。まだ残っている茄子は今日は焼いてチーズを乗っけて食べる。遠ざかる小茄子漬物。
8/31
/ニチニチソウと聞くとどうしてもツキツキソウを探したくなるし、運が付きそうだから四つ葉のクローバー感もある。この場合尽きると漢字変換してはならない
5/20
/窓の外で海が出来上がっていく。田に水が入る時期。赤い農耕機械が朝から夕方まで歩き回っている。
/水出し紅茶はじめました…今日は暑かった
5/21
/ほどよく甘納豆が入った赤飯と栗の甘露煮が入ったふわふわの茶碗蒸しを食べたい三時(腹が減った)
/名前が分からなかった木がすくすく伸びて、今年は花を咲かせた。どうやら桐。もう何年かしたら鳳凰が止まりに来る。
/エスコン3、長いこと置いておいた箱をやっと開封。空と海の境に深さがある。見とれて飛んでいると海面がよく見えなくなり海に突っ込むのは恒例。SFの世界の空を飛ぶ。
5/21
/夜なので外で色々な生物が鳴いている。冬は静かだった。やかましさに驚く。久しぶりに星を見た。青かった
5/22
/シライシパンから、いぶりがっこ×ジャーマンポテトパンが出ている。いぶりがっこ愛好会としては買わねばならない。
5/24
/いぶりがっこ×ジャーマンポテトパンを無事入手した。食べやすい。そのままコロッケにしたい。
5/28
/誤字脱字が増えた。眠いというかぼんやりしている事は増えた。怠惰だが、本を読んだり絵を描いたりデータを纏めたりしている。何かしら活動している。雹が降った後の夏日がこたえてだらけていた
6/4
/血のにおいがするお茶に当たった。他の人はそんなことはないらしいのだが。まずいというわけでもなく、血の味がするものなのだろうと、そのまま啜った。
/夜の始まりとは苦しいものだ。水に潜るのと同じように息を止めなくてはならない。睡眠も同様。睡眠の海で我々はエラで呼吸するのだが、朝起きて陸に上がると水中で息が出来るなんてことは忘れてしまう。毎度苦しむもので。入眠下手でも、溺れる楽しみに変わればまあまあ良いところ。
下手なので溺れるのだが私は眠ることが好きだ。海に飛び込むのって楽しいだろ。それと同じ。
6/5
/本を一冊読み終えた。とにかく眠くなる本。ただし退屈なのではない。この先の生に救いが無いことを確認するために書かれた本。時に憤り時に過去の幸福を拾い直しながら過ごす日々が初めから終わりまで続く。劇的なものが全て過ぎ去った後のこと。耐えられずに寝落ちてしまうのだ。ごめんよルソー。孤独な散歩者の夢想。
6/8
/ここ最近、木は喋る、森が話しかけるという言葉に度々会っており、なにやら救われたような心地。マタギ等の本や何らかのニュース。
/話すことは特に無いのだけれども木に会いに行く、という感覚は生かしておいても良いのだろう。木に触るのが好きだった。あれらはけっこうぬくい。
6/11
/ブーンと難しげに唸っていた電子レンジがチンと鳴ってあらゆる動きを止めた。どれどれと扉を開け開けると何も入っていない。そこにほかほかのものを期待するから拍子抜けするのだ。我々はレンジの中に物を置かない限り期待する結果は得られない。それで、どうして彼らは私に答えを求めるのか。
6/18
/ツイッターアプリアイコンが円になり、使用中アイコンがデュラハン化したので(これはこれで良いのではと思いつつ)アイコン書き直そうと意気込んで出来たのが先の魚の頭だった。欠けた首は魚だったのだ。
/とりなど食べて好きに生きているので、路上に伏していてもどうぞ憐れまないで。
過去アイコン。昨日でアカウント設置から5年過ぎたらしい。5年間居座っていた空を駆ける猫ライダー。
6/20
/小鳥が路上で遊んでいてなかなか逃げていかない。猫も何故か路上で寝ており、車の窓を開けて申し訳ないのだが通して欲しいと声を掛ける。こんな日もあるのだろう。今日は暑かった。
6/21
/星まわりという言葉の悲しく恐ろしいこと。空に引かれた星座の線は檻。星の枷が巻きついていて、どんなにおっかない番犬も無重力にぷかぷかしながらわんわんいっているだけです。
6/25
/言葉が刺さるとよく聞くし、実際私もたまに踏みつけて飛び上がることがある。棘が残っていると思うのだが、そいつをよくよく観察するといい。痛いと感じる原因が直接目に見えるわけだから、解決の手段もより上手い方法を探せるようになる。動物か植物か、何の毒か分かれば、棘も身になるものなので。
/月に帰るのかいと聞いたらそうだよと言うので、今夜は猫のために舟でも編もうか。
6/26
/夕陽が緑色の光を放って消えた。兎サイズの白い栗鼠が路端に座り込んでいたりガードレールの下で猫の目が光っていた。
猫の引っ掻き傷のような三日月だった。赤く腫れた空の傷口から猫が湧いて来て空き地とか路地裏を蹂躙するのだろう。
/猫が歩くとみな踊る
6/2
/風に身を任せるにはまだ寒い
/良い夜です。あなたにも、あなたにも、良い夢を。
6/30
/ため息ついた七月の雨。植物たちも縮こまっている。
7/5
/『マルメロの陽光』にやっと辿り着いた。秋のお話だ。画家との親しい時間を共にした。今日は風が寒くて秋のような晩だ。ゆっくりと眠れるだろう。
7/6
/血界戦線、勢いのあるアニメだった。面白くてあっと言う間に見終わって寂しくなっている。EDの曲と映像が好きで何度も見返してしまう。
/LAST EXILE 銀翼のファムは裏切らない続編で、争いと人について思うとどうしたって泣きたくなる。
/アリスと蔵六、音楽がファンタジックで感激した。
/リルケの詩集、描写の熱量に背筋が伸びる。野口雨情の童謡を纏めた本は儚くて小さくて可愛らしかった。
7/11
/豆電球の月をぶら下げる天井がどんどん低くなるので月は潰れるし家の天井もミシミシ言い出す。夜に潰されたって眠りと変わらないから何が終わろうと気付きやしない。
7/13
/神様もデジタルお絵描き道具を導入したんだなと感心するほどぱっきりとして発色の良い夕方の空だった
7/16
/ICOをクリア。鳥の囀りが空間を埋める穏やかなゲームだった。手を繋いでいる二人がかわいい。グラフィックに説得力があるので歩いて登って落っこちているだけで幸せになれる。何よりゲームとして楽しい。ワンダ同様プレイヤーの誘導が上手く安心して歩き回れる。そして大島ミチル氏の音楽が染みる。
段差や穴に当たる度にヨルダに手を伸ばして引っ張り上げていたのだが、あるとき一人で段差を乗り越えて来るヨルダ嬢を見てこの子は逞しかったんだなとお父さんは嬉しくなったし少年心を優しく受け止めてくれていたその手をまた握って相変わらず一人で上れるらしい段差で手を引いていた。
せっかちなのですぐ手を伸ばしたり、手を掴んで引っ張り回してしまう。少し背の高い真っ白な少女がそれでも共に来てくれるので私は素直に嬉しかった。そんな風に楽しんでいたので、終わってしまっても冒険中の楽しさがずっと残っている。嬉しい思い出があるからこの先もずっと大丈夫、という安心感。
7/17
/もぞもぞと書いていた文章が8割書くこと書いた段階まで終わって、読み直したり書きかけで放置している部分をやっつけて良しとしようそうしよう。ところで家移りすることになりそうです。夏-秋は心穏やかに、手続きなどで身の方は動乱の予感。
/まだ春のつもりだったんだけれどもどうも周りが夏なつしている。
7/22
/通り雨の後にねじまき鳥が鳴いた
/寒さは耳に聞こえるもので、遠い昔の寒さが吹きつけ刻まれる。雪の量が減ってもまだ雪女が戸をたたく音を聞く。玄関や窓を開けても誰もいないのだけれども。耳の先が傷むと冬の底を思い出す。
/「手袋をはく」「傘をかぶる」は確か方言であったと、言い換えるためにさんざん悩んでネットに頼る。手袋ははめる、傘はさす。とっさの共通語会話などはラジオで流してほしい。
/黙々と打ち込んでいた趣味の文章がやっと一区切りつき、晴れやかな気分で人参と大根を切る夕方。
/耕されたまま放置されていた土を裸足で歩く夢を見た。今日はなにもない畑に雨が降っている。
7/26
/もしも私が風通しの良い家で暮らせたなら野菜を作ろうと思う夏。今晩の食卓は鮮やかだ。
7/28
/今日は『モールス』を。描写の重なりがじんわりとあたたかい。雪の景色に裸足の少女と少年。
7/28
/田園の憂鬱を読んでいた。日常はバラバラのようでいて一繋がりにすると実体を持つ、といったような。
決して病める薔薇とバラバラをかけたわけではない。ちがうんだ。
7/29
/"藤鶴の忘れものは透明な本。あなたは手入れされた庭で意識を取り戻しました。持っていた明かりは尽きました。忘れものは、大丈夫、きっと見付かります。向こうで風を読む鹿が呼んでいます。
#忘れもののおはなし
/懐中電灯の明かりがいよいよ弱くなり、手探りで歩いて来た道の果ても見えないしもういいやと寝転がった。眠ってなどいなかったはずだが、目を開けば手入れされた庭に横たわっている。草の布団でまだ眠っていたい。風が通る場所に来たところで、果ては未だ見えないのだから。
7/30
/久しぶりに星が出た。空はガラスのようになめらかだ。
7/31
/まさか終わってしまうのではないだろうな!?(7月に対して)
/もしや7月先生の今後の活躍にご期待下さいと言うのではないだろうな
/暮れる空を見ながらお茶をすするゆうべ
01-14
/花や草の香りが詰まったアロマオイル、冬に雪に埋もれていると、草の匂いも懐かしく感じる。瓶とか缶とかは、季節を閉じ込めてくれているらしい。冬も瓶詰めにして春にちょっと食べるのが良い。雪かきをつらく思う必要はない。
01-16
/そろそろ命日であり人の呪いのようなものは確かにあるけれど怨み怨まれることではない。
/丁寧に作られたものを不足の中で直さねばならない無力。触らず残しておかねばならないものだろうけれど仕事なのでやる他にない。布を裂くような話。
01-19
/手拭いが好きで、贈り物やお土産となるとまず手拭いコーナーに向かってしまう。手拭いばかり贈ってどうすると頭を振って他に向かう。手拭い好き同士とは旅行の度に各地の手拭いをどうだどうだと送ったり報告し合う。長くて渋くてユーモラス、使って良し、飾って良し。各地の手拭いに幸あれ。
絵心経の手拭いは先の夏に一番お世話になった。文字の読めない人にも教えが伝わるようにと絵で描かれたお経なので読めるし可愛い。遠野や花巻、奥州から来た手拭いもしばらく飾ったので来年は活躍させよう。冬に入りて夏を思う。
オリジナルの手拭いも作れるということで、今年は記念として何か物を作りたいと思っていた私はコレダと目を爛々とさせている。手拭いでいいだろうか。手拭いになると思う。
01-21
藤鶴青年の忘れものは気高いペンダント。あなたは冬の化粧された景色の中で目覚めました。戻るしかないようです。忘れものは近くにあります。向こうで項垂れるもぐらが呼んでいます。 #忘れもののおはなし
01-25
/数々の微妙な敗走を重ねる。微妙ゆえに痛手にはならない。やがて楽しくなってくる。
02-04
/さよなら、こんにちは、きみには、また明日。
02-12
/空の雲を龍が摘み食いしたらしく、穴からぽっかりと青空が見えていた。
/雪原には何も植えられない。ただただ雪。白い野っ原に何ひとつ生きているものがいない。ねぐらで寝るに限る。
02-21
/青森犬は雪の帽子をかぶりながら黙考している。青森猫がいたならば代わりに番犬をしてくれる。
02-26
/鉄橋のアーチからあちらが見える。行けそうで行けないな。
/これが夢ならばひどく苦しくてひとが優しいものであった。朝すっと目が覚めて光が入ってくるのだろう。朝が空から垂れてきて緑色に染まっていく中で、ああ夢であったかと、見知らぬ私が言うのだ。
02-27
/この身は一つの星のようです。
/擬似的に星空を作るならば、星とするものは何か質量のあるものがいい。大福とかがいい。まち針で開けた穴では光が向こう側にあるので遠すぎる。描いてみても平面なのでうっかり微笑んでしまう。電球の殻は良い形だが硬い。
/泣きたくなったときの気持ちを覚えているために泣くというのでもいい。後から理由を考えるときに、新鮮なまま取り出せる。
03-03
/死が近付くと故郷の夢を頻繁に見るようになるという。帰りたい場所であればいい。また、故郷に限らず帰りたい場所があるといい。
03-05
/海の上を歩くことは難儀ですが雪の上は歩けます。よくしまった雪の原に足をかけて渡りますと、童話の子供たちが歌い出しますので、ここには手袋を買う狐もいるだろうし猫の事務所もあるのだろうという気分になります。雪に乗って視点が少し高くなるので冬とは気分がいいものです。そしてたまに雪に埋まって身動きが取れなくなるのもお約束。助けが来ないなら春を待て。
03-06
/霞が出ているのなら、その奥に月を押し込めてしまいたい。
03-07
/夜空を煮立てて蒸発させて、青いコンロの火だけトロトロと燃やしていたい。夜中の景色も雪灯りで何も見えないわけではないので、冬は一晩中明るい。
03-08
/三月の雪。地元で見ていたものはも少し寂しいものだった。まだ弱い陽光と積もる前にどこかに消えていきそうな雪の風景はまだ寒さが染みる。冬の最中だった。こちらでは熱さを取り戻した太陽が降る雪をびかびかと焼くので流れ星のような刹那の春。
03-11
/おおきな鳥が空から来た。どうぞ静かにお帰り。
03-16
/今日の月は小鳥のようだよ。自然のものと語らう時間を取るといい。人とも違う言葉の中で今一度考えてみるといい。
03-20
/星空から止まない雨音
03-31
/雪が波打ち際を描いている。川にいた雪の塊みたいな白鳥は帰っていく。白いものがいなくなってフキノトウが顔を出すと、これからいよいよ色に溢れて喧しい季節になる。心して迎えよ、春がもうじき来る。
/雪が消えていくと、霜焼けやら腹ぺこやら寒さによる痛みやらに悩まされてきた季節の終わりがはっきにと見えて、生き延びたなと思うようになった。春の寒さは透き通ってはいるが傷口をなぞられるようで苦手だ。それにしても悩まされた雪との別れは切ない。
/RT、みんクエありがとう。芯海の旅人でした。大好きな世界でした。想像がどこまでも広がる舞台と、素っ気なく淡々と語られる物語に引きこまれます。物語そのものはもちろん、文体も好きで。ドットも敵味方みんなかわいい。公式サイトでテキストを公開しているようなので、しばらく入り浸ります。冒険初期のリザルトなど懐かしいです。
04-06
/逃げた先でもわりと笑って暮らせたりする
/あたたかで静かな夜に、病院の跡地でうたた寝をした。育った木々が黒々としていて、ビルの明かりを遮っていた。木の葉の穴の夜空は深くて、星が所々食われていて、腰掛けたベンチもあちこち虫食いで、小船のようにぐるぐると揺られていた。落っこちれば冷たい水で目も覚めるだろうけれどこのままで。
04-09
/晴れた夕暮れの月が、飛行機ほどに真っ白で、月は手に取れそうな距離にいるんだなんて思ってしまった。
4/19
/りんごの木の若芽が膨らみ、ツバメが住処の視察に来て、春だなあと思い、夏が来てそのうちりんごが実ってトンボが飛んで寒くなりまた冬になるのだなあと寒さに耐えていると名残雪がちらつき、寒いのは苦手だけれども冬は好きだとしみじみしている。
/毎年名前を忘れる黄色い花は今年も見事に名前を思い出せずに検索をかけることになった。レンギョウだった。自宅の庭に植えられているので幼い頃からこちら毎年名前を誰かに聞いている。来年こそは。レンギョウ、良い名だ、と初めて聞いたかのように言える。
4/20
/肩翼になっても帰っておいで。
4/22
/スカイオデッセイ、スタッフロールまで辿り着きました。空気を掴んで飛べるフライトアドベンチャー。良い空でした。音楽はワンダと巨像でもお馴染み大谷幸さん。未知の島々の冒険に奥行きが出ます。
これまでエスコン、トリノホシで飛んで来ましたが、それぞれ良い部分が違うのであちこちの空を渡り歩きたくなります。エスコンの空はひたすら高く、トリノホシの空は鳥の目線を楽しめる。
4/25
/夕暮れの中で桜を見てやっと咲いているようだと思えた。春が来ているようだ。あんまり雪が降らないものだから幻を見ている。霞か雲か灰のように木に足元に降り積もり一面が白い畑である。手元に置いた植物がいやに青々としている。こんな灰霞の中では紫色の花の絨毯も毒々しい。
09-06
/人類は未だに雷神を恐れる(電子機器と共に生きるからには)
09-16
/月を叩いて伸ばして打ったりすると、うどんになるという妄想をする程度に腹が減った。朝方ギンヤンマが窓辺にいた。黒い羽根の三匹蜻蛉は最近見掛けないと思ったら蜘蛛の巣に引っかかっていた。稲刈りが始まっている。銀の穂はそよりとも音を立てない。蛙が鳴かない夏だった。
09-20
/昼も夜も無い、眠るには惜しい、眠らないから怠い。適温というのはあくまで風があってこそで、締め切りなんて息苦しいだけとわがまま
09-25
/野焼きしているようだ。朝靄といっしょに流れ込んでくる。花が咲かない植物だと思っていた草の塊、見れば稲と同じ黄色い花を付けている。
09-29
/夜を泳ぐ鰯の雲に、星が出たり入ったりしています。雲の夜空のあちこちで、今日はゆっくり瞬くのです。稲の収穫も終わりつつあり、疲れたならばきみたちももうお休み。冬に凍える前に。
/手足が冷たいと眠れないからな。
10-11
/初夏に可憐な花を咲かせていたりんごの木、今年も堂々とした赤い実になっていました。これからますます短くなる日中の空気を吸って、もう少し赤くなる。
10-15
/稲刈りが終わって平らな景色。お月さんが白く照らすので雪原のよう。
10-19
/水をたどる、行方を見守る。とどまってはくれないのだ。一緒に歩いていこう。
10-21
/今日はオリオン座の方向に流星が見えるという。雲が繁る葉のように空を塞ぐので「見えた気がする」を発動。たとえ目の端に浮かぶごみでも流星と呼ぶことにする。
10-27
/絶界散歩と たびたび昼寝 動じぬ心 #創作クラスタが自創作を3行で説明してくれる不思議なタグ
11-15
/雪と霜の日から一転、落ち葉舞う秋らしい気温10度のぽかぽか陽気。体が春だと勘違いしたのか一日中眠い。春眠暁…。いいや、冬眠時期としての眠気なのか。なんでもいいや、よく食べよく眠れ。
11-17
/とにかく空き瓶を並べて置いておきたいのだ。使えるようで使えないものが好きだ。いや、瓶は使えるんだけれども。空っぽで丸くて蓋がある辺りが良い。マルメロも部屋に置いておきたいものの一つ。食べられそうで食べられない。香りはとても良し。部屋に瓶とマルメロが増えていく秋。
12-15
/月が連なって信号機になっている。進め、進めと言う。雪灯りで明るいのかと思えばまん丸な月。明るいと雪が隙間なく降っているように見えるじゃないか。冬にこんなに晴れた夜が来るなんて。窓を拭いて曇りを落とす。
12-18
/冬の空は灰色だ。晴れて青い日は冬の中休み
12-20
/冬至だ。どぼんとプールに飛び込んで、底に足が触れたような気分。かぼちゃ祭り。
12-24
/なんというクリスマスプレゼント。停止を見届けたと思っていた物語の新章を見られるとは。
12-25
/晴れた空から、きみの灰のような雪が降った。派手な音楽を流して送ろう。弱い鼓動にもしっかり届くように。また海の向こうまで帰るんだろう。
12-29
/雪の下から停車場が現れたのだが、また吹雪で隠れてしまった。 "
12-30
/#フォロワーさんを自分の世界観でキャラ化する (裏庭へようこそ。狐面が低木を寄せて道を示しました)今回は動物や魔法生物になると思われます。
05-05
/残雪と雨の中を通れば冬はつい先ほどまでそこにあったのだと思い出す。
05-08
/世の果ての灯台守、海から何かがやって来るのをいつまでも待っている。
/白い小さな鈴がなる低木が庭にあった。撫でるとしゃらしゃらと鳴る。葉も小さくて、そのくせみっちりと詰まった細い枝はこんもりとしていた。鈴蘭もさかさかと鳴る。賑やかな時期になってきた。
05-15
/ワスレナグサ、シロツメクサ、リンドウ、ノウゼンカズラ #このタグをみた人は好きな花を答える.グラジオラス、タチアオイ、ミズバショウ、梅
/アイドル科ほがたろうの話。彼はどのようなアイドル活動をしているかと考える。地域の少し昔の音楽を(例えばごく一部の地域で歌われていた子守歌だとか)集めて歩いているといい。それで出席日数が足りなくて留年している。民俗学をかじっているといい。
その一方でキラキラした舞台と衣装ももちろん。ダンスは少し苦手だろうけれど、盆踊りダンスを応用しながら頑張っているといい。演劇寄りで、スポットライトの下で朗々と詩を読み上げたりもさせたい。口下手からボディランゲージのスキルを磨いていくかもしれない。
05-22
/葡萄を逆さに生やすような木がちらほら。重力に逆らう勇ましい花だなどと感心していたら桐の花だった。なるほど鳳凰も止まりたくなる気になる木だ。花札の桐は12月、そのイメージで冬と関連付けてしまい、ついでに花札や家紋では木の部分を省かれるものだから桐の木と花が私の中で分離していた
06-02
/空は硝子の天井で、屋根裏を走る大きな鼠の腹も見える。長い尻尾を何時間もかけて引きずっていくのだが、たまにそれを龍と見間違える。
/低いところで明滅していたあれは星か、電気か、呼び声か。星空にはたまに変なものが混ざっている。握りつぶす前に元の位置に返そう。
/星の中に星が入っていて振るとカラカラ音がする。当たりはずれだとか種子だとか入れ子だとか、色々な噂が飛び交う。
06-03
/彼女のはがゆさの理由がそれならば、優しい世界などあり得ないだろう。代わりに彼女は、許すことにより誰かの為の優しい世界を作る。うんと背伸びして、与えられている事に気付けたならば、彼女の役に立てるだろうか。
06-04
/タヌキチは狸でもなく猫でもないそうだ。彼は道路でよく見かける。轢かれないようにね。
06-06
/夜の窓は透明なので、昼に鳥がぶつかるように、夜には我々が窓にぶつかる。暑くなってきて開け放たれていると、滑り落ちてしまうね。
/たまに指を6本描いていて気付かない。うんよし5本だと確認した時に限って。階段の幻の13段目を数えてしまう人と似ている。少しだけ。
06-10
/日々自ら毒を選んで飲むような滑稽さ。人は人を捉える籠を持っている。相手の籠に自ら入ると生きにくいだろう。そこまでして観察者の様子を間近に見なくてはならなかったのか。おまけに籠を出る時に、必ず部品を忘れて来る。薄羽一枚、足や首など。
/現実の現実味が増していくと同時に誤読だとか取りこぼしがファンタジーのように増えていって、みんなどうやって現実に足をつけているのだろう、ますます分からなくなっていく。逃げ水。
06-11
/雲の切れ端だか月だか見分けられないものが空に浮かんでいる。ぼんやりとした画面に真っ直ぐな飛行機雲が出来ていった。高度を上げながら突き抜けていく。空はよく晴れている。
06-20
/緑色の夜です。月の光が降り積もりまして、昼のように賑やか。
/今日は夏至だ。がんばれ太陽、今日が過ぎれば勤務時間は少なくなっていくぞ。
07-04
/流しそうめんみたいな雲。遠くの山は傘をかぶっていて、雨予報だろうか。雲はそちらから流れているに違いない。流れるそうめんを食べ尽くす頃には梅雨も明けよう。何って、今腹が減っている。
07-05
/紫陽花階段、空まで案内してくれる
07-07
/部屋に転がり込んできた星、今日は雨なので換気扇から外に出す
07-08
/カナカナと蝉が鳴いていた。そうだな、夏ももう終わりかなと相槌を打っておいたがそんなことはない。
/りんごの半球が色付いた。日に日に実が膨らむのを、早送りで見ているように錯覚。時間があっと言う間に過ぎる、というやつだ。
07-10
/蝉時雨の林を通る。田んぼの海に浮かぶ小島のような林だ。それで蝉が集まる。これだけ激しければ岩にもしみ入るはずだ。十分に蝉の声を吸った岩も、蝉と一緒に鳴いているはずだ。
07-11
/今日こそ腹を括ろうと、思いはするけど括れない。覚悟なんて無いまま進んでいるんだなあ。それでどうなるかと言うと、ある日突然、失敗したー!と気付いて叫ぶことになるわけで。今はそれでも、失敗すれど後悔する場面は無く。いつか腹の底から自分の選択を恨む日が来るだろうか。曖昧に済ませる怖さ。
07-18
/夜中雨音に驚き飛び起きる、梅雨の雨の悪戯。さっきまで降っていなかったじゃないか。と思えば止んでいるじゃないか。流していた音楽が消えたり点いたりする。洗濯機が働く間にうたた寝する。そんなかんじの梅雨。
/電化製品といつやつはお喋りなのだが、この部屋の中で群を抜いて炊飯器はよく喋る。毎晩きらきら星を歌ってから眠り、名前を思い出せない歌で朝の目覚ましにもなってくれる。望んで歌って貰っているわけじゃない。タイマー音をミュートに出来ないかと毎朝晩睨む。お喋り炊飯器。ご飯が炊ける音は良い。
07-19
/西日が眩しい。田の上を光の礫が飛んでいき、おお新手の未確認飛行物体と沸き立った。未確認のスズメだった。これをもう少し神秘的に描写出来れば良かったのだが、夜の蛙の歌を聞いているとどうもこんなノリに。
/なにしろ夕暮れが眩しくて、運転も危ないような、光に溶けちゃえば大体平和になれる気がする、良い景色だった。月は車のヘッドライトのように丸く可愛らしく光っていて、今日ばかりは月の方がまだ現実的だった。
07-21
/遠くから歌が聞こえた。ざわめきとともに流れ続けている。ひどく懐かしい気持ちを呼び起こす。子供たちの声でもない、幾つかの覚えている合唱曲でも、祭りの歌でも、平和をいのる声でもない。穏やかな話し声に似た歌だ。こんな夕暮れがいつまでも続けばいい。
07-31
/日付が変わる頃にジリジリと蝉が鳴いた。蝉が8月をお知らせします。星がアスファルトのガラスのようにぎらぎらと光っている。この勢いの良さは冬には見られない。しゃなしゃなと虫も鳴く。誰も彼も声を上げている。
08-04
/立葵、ノウゼンカズラの時期がトコトコと行ってしまった。今年はなんて淡白なんだ。日差しが梅雨色をしているから、くっきりと眩しいノウゼンカズラの橙も、曇り空の色を透していたのか。芙蓉、口は開かないが胸を張っている。曇り空が多い。曇りは好きだ。
08-15
/北に来ると光が青い。もっと北はどんな色なんだ。北海道を走りたい。高速から見える僅かな景色は七色。
08-16
/日が落ちてからは送り火の中を走った。道に火が連なり、火のそばには人の姿があり、道中寂しい思いをすることは無かった。居住地に降りてくれば花火が上がり、私が迎えられているわけでも無いのだが喜んだ。これならばきっとご先祖様も、それぞれの帰り道を納得して歩けるだろう。
居住地のゴールで花火が上がって、スーパーマリオを思い出す。旗に飛びつくと花火が上がるあれです。そんな気分。嬉しいでしょう。今回のゴールは高得点でした。
08-18
/月があまりに明るいので、暖を取ろうとカーテン開ける。熱気の逃げない部屋にて。目が焼けるようだし、陽炎なども見える気がしてしまう。これ以上何を温めるというのか。
/月も後光を背負うんだな。
08-21
/暗い夜道、帰り道は、朝に通ったはずではあっても違う道に見える。迷った、と何度か思うが道は正しい。同じだけれど、一つずれてはいないか。
08-23
/夕陽で鳶色に染まったカラスもカアと鳴く
08-24
/ヒルガオ、ツユクサが仲良く並んでいる。
08-25
/日が沈んで夜が出来上がった。電線の上に集っていたカラスが一斉にガアと鳴く。その騒がしいこと。それはもう声ではなく音だ。開演の拍手だ。それから控えめに虫や蛙が鳴き始める。
08-28
/影を操り遊んでいる
01-04
/そんなこんなで、今年もよろしくお願いします。
01-06
/空を横切る白い糸を観測する。
/雪の日の空は赤。起伏が埋まり滑らかな雪原。歩くと埋もれるから、道をつけるまではお待ちなさい。街灯が浮く。
/冬に流水の音を聞いたら、雪の下の栓が抜け渦を巻き地が吸い込まれる、ような気がして。雪の原は静かなもんだ。
01-09
/部屋が暗くなり、雪が降っているのかと外を見たが、部屋より明るく晴れていて、穴ぐらから外を見る。
01-14
/寄せてくる波や地平線を歩くことを夢とした。わりと可能なのだ、絵の中では。
/冬の光は、落とし物。
01-19
/深夜の鯨が通り過ぎるまでの時間は長い。
01-27
/空に光るものがあり、ぎょっとしたが月だった。冬は曇り空がデフォルトなので、星だとか月だとかを珍しいものとして見てしまう。よくよく見ると怖いものだ、月の色。灰色の空と雪原、とだけ言うととても終末感がある。
/冬の雨音、来訪者のようで。窓の外で鳴れば、はいと返事を。こんな静かな夜に一人で。
/月も半分寝ているようで、合わせてゆっくり瞬きをする。雲に乗り遠くへと行けるだろう。
02-01
/覆水盆に返らず、猫は盆に返る
/彼を求めるならば、あなたは探求者でなくてはならない
02-08
/届けたい人に届かないじゃないかと、いつも。
02-09
/濡れ雪をくっつけた電柱が、真っ白くなり立っている。雪あかりの空。月夜の電信柱という単語が浮かぶ。賑やかに歌いだしそうだ。
02-11
/秋は稲の波、冬は凪の海
02-22
/たとえば雨音がするなと思ったとき、あなたの言葉でそれを聞けたなら嬉しいものです。
/取り落とした指輪、熊さんわざわざ拾ってくれた。そんなんでも孤独なだけ。誰が拾おうと状況は変わらないのだ。
/書簡の内容はなんだったか。過去を振り返ろう。知らせは親しい者らにきちんと届いたか?月が道を作るように見えたなら、きみは振り向かず行ってしまうだろうか。
/時間がゆっくり流れるのは時計が止まりかけているからだろう。秒針がゆっくり進むのでいつもと同じ今日も愛しい。
/ほんとは毎日が静かなはずなのだ。雑音というのは自分の中で流れていて、うるさく思う日も、音が無いように思う日もあり、どこにチャンネルを合わせているか知らないが、いつか忘れていた音を思い出すことだろうな。
02-23
/嘘も本当も、空想の洗濯機に放り込みましょう。
02-25
/きみの夜を文字で埋めていきます。二度と巡らないように。
02-26
/語れぬ夜に、きみが何かを喋っていてくれたらいいなあ
02-28
/雪原に赤い月、異星の荒野。
02-29
/これは雪明かりだ。もう一度冬をしよう。
03-05
/電気の下を渡り歩く。夜の人。夜に生きるつもりで、明かりの元にいるのだから。
/ゆるやかに首をしめられていく。麻酔薬。信頼。無力を知りながら助けるのか。
03-07
/おや星が。昼間は拗ねた空色だったじゃないか。泣いては笑う子供のようだ。早く寝なさい。
/私は雲の中におりました。今日は雲の方から降りてきたのです。山から向こうの平野まで、じっくり観察して帰ったことでしょう。その間我々は口を閉ざしていました。空気を揺り動かしては申し訳ないと思ったのです。熱い温泉にしずかに浸かるときのように。
03-11
/くらくらと歌っているのは夜の鳥。猫たち、捕まえておいで。帰る場所など無いのだから、遊んでおいで。
/母樹は育む。たとえ森が焼け野原になったとしても、変わらずに。
/青空から雪
03-12
/私には声がありません
/きみを手放せなくて泣いているのです。ずっと連れて行けたならよかった。
03-19
/自分の身を道具にすることを恐れずにいたい。耐久力が低いからと前線に投入せずに来たけれど、そろそろ局面が変わってきたのだ。
04-01
/滑空する二羽の白鳥、朝の光によく映えた。なるほど、物語が舞い降りたような。
04-05
/この手で花を、鳥の死骸を、春の芽吹きを、空を、あれこれ掴んでいるようで。一度離さねば。風船の糸がついと逃げていくその速さときたら縋れない。
/星もゆらめく春の空
04-16
/たまに透明な猫をみかける。上手く他の猫に紛れているのだが、お日様に照らされると透けるので分かる。ひなたぼっこが大好きだから、すぐに分かる。
04-26
/星を避けて泳ぐのだ。嘘偽りを絡め取りながら。夜空の掃除屋。
10-03
/ポケットには色んなものをつめこむんだ。モンスターとか、ひみつ道具とか、増やしたい飴だとか、森で拾った木の実や虫、あの子にあげたい小さな花とか。いつかのポケモンの歌を借りるとポケットの中はファンタジーで、今見てみると、憧憬とか、家の鍵が入っていたりする。
10-05
/天使のパンツはいいパンツ
10-18
/夢と現実を両方見られる位置にあるのは、自分しかおりません。他人に現実は見えても、あなたの夢は見えていません。
10-20
/空が黄金色です。紅葉。枯れ色はさみしいばかりではありません。
/木に疲れたら、海に行きましょ
10-22
/黄色い風吹く地から来たという、一風変わった装束の旅人。お茶をご馳走すれば、星の砂を分けてくれるかもしれません。
/夜に入ると、田んぼの中のスーパーは、ぽっかり浮かぶ未来のように明るく非現実的で大人しい建物となります。
/師匠とは、黄色い猫のこと。師匠を稲の中に放り込んだら、見えなくなってしまった。稲刈りが終わっても出てこない。もみがらプールで遊んでいるのだろうか。師匠は、はじめ踊るのが好きなだけのただの猫だった。
10-25
/曇り続きの空から日が射した。大きな鳥が昇ったように感じて外を見たら、カラスが後光を背負ってまるくなっている。寒い朝の身繕い。少しずつ姿勢を正していった。十分に神々しい。
10-27
/今夜の空は緑色。月を探せ。
10-30
/カラスが猫の死骸をついばんでいた。猫は放っておくとあっと言う間に薄汚れる。泥に毛並みは茶色くなるし、今日は雨が冷たかろう。早く腹の中に納まってしまえ。
/夜中はブーンという地鳴りが聞こえる。そのために夜中だと思う。夜が厚くなってきた。夜中は静かでもある。夜のスイッチを切ると、夜さえ見えない、冷蔵庫の裏っ側みたいな世界になる。月の裏っ側だとか。
/雪を映して白い雲。雪が積もると雲が寄ってくる。天地にはさまれて、雪の階段を作ったりして、仮想の足場、空へ。
/郵便バイクのエンジン音が、どこまでも伸びていく。もっと忙しない音だと思っていた。朝になるごとに短く、日が昇ると軽快に、正午のまどろむエンジン音も好きだ。夕方は、どこかから引っ張り出されてまたどこかに戻っていくような。
11-04
/飛行機だ、ということはわかる。夜中の光。
/空の二つ星と目が合った。そう思ったけれど、誰かの足だったかもしれない。
11-06
/見た夢に置いていかれそうだ
11-07
/魔法を使うには、まず魔法生物を手籠めにしまして……
11-14
/きみを待つには、極寒の牢獄で
/お風呂場寒いです。服を脱げ、町へ出よう。
/出られません。
11-15
/名残惜しい紅葉。田畑には墨を流したように黒々と香る枯れ草たち。墨絵の世界を散歩した。
/何度でも帰りたくなるような。
11-20
/窓枠にとんぼ。右端にもう一匹止まっており、この窓は封鎖したとか狛犬っぽさなどがある。とんぼはそろそろ空へ帰る
11-25
/言葉の形を理解していないので、意味に辿り着けません。
/同じ景色なのに、文字が微妙に違って読めない異世界。
/ポケットを叩けば元の世界線に戻れます
12-04
/そこに空があるのだと、方々から声がしました。雨夜も雪の壁も、幻想にすぎません。空へと繋がるでしょう。空からならば、海も見えるでしょう。地から足を離してやっと、海が作り物のように愛らしく感じます。空に住むまでは、海とともに満ち引きしましょう。
12-05
/雨雪が積もり、溶けていきます。あちらこちらで水溜りが出来、田には再び水が入ったようでした。
12-06
/落ち葉の裏を見ては放る彼女、何をしているのと聞けば、あなたの抜け殻を拾い集めているの、と。幾つ集まったのだろう。ありがたいことである。
12-07
/冬の朝の青色は、格別うまい。曇りと雪に慣れきってしまうので。
12-13
/今朝はハーブティーを。最近は白湯ばかり飲んでいたので、淹れる一手間がより楽しい。
12-16
/外は朝早くから雪景色、私は寝坊
12-20
/夜にけたたましい鳴き声を上げる鳥。たまに奇妙な鳴き声の鳥が飛んでいく。初め鳥だとは思わず、異星人の襲来だと震えた。布団の隙間から外を覗くが幸い緑の光とかグレイなアイツはいなかった。グレイな鳥が世の中にはいるのだ。フクロウの地鳴きだったか。そもそも鳥ではなくモモンガやらムササビか、とにかく生き物
/マオ(他ウマオイなど)と呼ばれる鳥がおり、それは日中鳴くのだが、山間に住む人曰く幻の鳥であると。山深くに誘い込んだり、声はするが姿が見えない。ふとした鳴き声から息衝く物語を聞いてときめいた。彼はアオバトだ。アオバトにまつわる話は不気味であったり寂しげに終わるものが多い様子。
/時鳥があの世とこの世を結んだりする。
/雲間に薄く見えた青空は微笑んでいたようでした。黄色い空です。
12-21
/せめて夜更けまでは人として
12-24
/夜空を食べて大きくおなり。
/トナカイのお迎えがそろそろやって来ます
12-28
/うっすらと月が見える。月が顔を出さなくても、雪明かりで街はよく見えている。高く小さな月、早くお休み。そんなことはなくて月は今が稼ぎ時なのかもしれない。いっぱい稼げ。
12-31
/いつか通った道を。
07-02
/夜が降り積もります。
07-05
/ハマナスの花がすきだ。しわしわとした花びらがアイロンをかけ損なったワイシャツみたいで、夏のけだるい午後と重なる。鮮やかすぎない夏の色と灰色の海の色がセットで思い出される。
07-06
/裏庭に昼顔。良い色が散らばっています。
/朝も少し落ち着いたところで冷蔵庫から冷えた飲み物を取り出す。しゃきっと新鮮になる。
07-09
/ねむの木の色合いは異界っぽくて好きです。暗めの緑、光に透ける花の色と、蜘蛛の巣が掛かったような輪郭。木の周りは薄暗いので、おそらくどこかに通じている。
07-10
/世界がばらばらになっていくようなのです。ということは元は定まった形があったのでしょうか。その中でただひとときでも生活していたでしょうか。私は夕暮れの中で目を覚まします。留まり続ける夕暮れはきっと永遠で、まっさらな状態です。そこに毎日自分を置き忘れて来るのでしょう。夕暮れに溺れて。
07-12
/物干し竿を引っ掛ける出っ張りで雀が5匹並んで眠っている。私は電気の付け時とドライヤーのかけ時を見失い、とりあえず暗い中で文章を打っている。すずめどうしよう。もう寝ようかな。5匹と言うとネズミのようだ。優雅に5羽。
/昨日窓際の出っ張りで眠っていた5羽は、朝の4時半に起きだし、伸びをするように羽を伸ばし体を丸く膨らませ羽繕いしていた。あっという間にフカフカだ。残念ながら私の朝食になることなく飛び立っていった。
/背の高くなってきた稲の中に鳶が飛び込んでいき隠れた。しばらく浮上して来ないので様子を見ていたら、ぴょこっと頭を出し、周囲に目を向け、また引っ込んだ。頭を出しては隠れるを繰り返す。朝の時間を費やして見ていたら時間がなくなった、鳶はすでにお仕事をしているというのに私ときたら。
/という鳶を少し前に見たことを思い出した。かわいいので、書いたかどうだか忘れた今日にまた書いてみている。
07-23
/夏の風は草原を渡る、秋の風は雲の間を駆け、冬は吹雪、春風は散る。
07-27
/最後のような別れを交わす。わりとみんな忘れているんだけれど、私はどうしてか色々と覚えている。忘れていくことも悪いことではないなと思えた。忘れることに寛容に。
/その場所が好きだった。土地に別れを告げること。
07-29
/鳶がくるーりと輪を描く。その上手な線にはすっかり負けてしまうなと感心する。でも、手に収まるサイズの絵をくるくると回して見て貰ったとき、きっと自分は鳶と同じ弧を描いているんだろうなと、空を飛ぶような気持ちで聞いた言葉を、今朝は思い出しました。
08-02
/蝉がじわじわ言うと思ったら、窓に止まっていたのでした。じわじわ。
/蝉の形をした、カチカチと鳴らすブリキのおもちゃがあったことを思い出した。音が蝉の鳴き始めにそっくりだった。
/きみが消え、私が何者なのかを知る術はいよいよ失われた
/大切ならば、いまいちど。
/この町は暑い。海も無ければ川も無い、と海から来た人間が言う。どこまでも平らで緑の田が広がり、空は毎日同じ顔をして機械的に過ぎていく。砂漠のようだ。
08-05
/太陽が沈む方向。西へ行こうと思った。そこは全てが終わる場所だと思った。ただひたすらに西へ。 辿り着いてみれば確かに私の夢はそこで完結し、しかしなにひとつ終わるものも無く、人は生活している。海に沈む太陽を見送りながら、人の中にいる。未だ西に着かず。
/夢は終わってしまって、もう一度同じ夢を持つことはない。再び西を目指そうとも。
/よるのにおい。
08-06
/蒸し暑い朝。田の靄がひいていく。空の曇りもいずれ取れる。空の掃除でもしていたんだろう。
08-08
/歌う鳥よ、きみの声を一つおくれ
08-09
/空には鳥が、海には龍が住むそうです。
08-10
/未だ咲いている昼顔に混ざって露草も顔を出した。露草の青色が可愛い。忘れな草の青と間違って声をかけてみたい。星のような忘れな草に対して、露草はちらちらと揺れる水のきらめき。
08-14
/自分がなにものであったのかを思い出せなくなることがままある。
08-16
/昨晩は送り火の中を一人ひたすら通ってきた。送られている者になった気分で、アスファルトの黒々とした川も居心地良かった。縁のない地で故郷と同じ景色を見る。送り火を囲む人の姿は、家によってそれぞれ違う。子供たちが花火に火をつけていたり、火の前で談笑していたり、無言で火を見つめていたり。老人が一人階段に座り姿もあった。それぞれのお盆の終わり。
/まだ暑いけれど、秋のようだ。稲は白く縁取られてきたし、日差しは陰り始めている。深緑の蒸す色濃さは薄れ、光に透け始めている。明け方の鈴虫の声はしっくりくる。蝉の声が遠い。蝉の声が遠いと言いつつ、また窓の付近で鳴かれ、遠いけれどうるさいには変わりない。
08-18
/高速道路の一部にある、滑走路のような直線部分。そこは登りになっていて、空に向かって途切れる。(実際には下るだけなのだが、天辺に到達するまで下りだとわからない。)重い車に弱いエンジン、飛べやしないのだが、気持ちは良い。
08-20
/自分は自分でなくても良い。
08-22
/涙が落ちれば、空は青くて見えると思っていた。夜が明けて見た空は色が無かった。
08-23
/稲の波の間を、ぷかりぷかりと進む軽トラ。軽トラだからたまにぷかりぷかりどころではなく爆走していく
08-30
/鳥になる、魚になる、風に消える。
/夜の静けさが、あくびしながら居残っているような朝。
09-06
/朝から晩まで鈴虫鳴いて、曇り空の下の夜。
09-13
/いつまでも、放浪してはいられない
09-16
/空への道しかない
09-18
/朝焼けを見ると思い出す絵があり、その絵はいっそう朝を清々しく見せてくれます。
09-21
/カンナがのびのびと鮮やかな花を咲かせている。秋の花の紫も稲の黄金色も気にしない、夏の残り香。露草が落ち着いた青に変わり、コスモスが庭先でひっそり咲いている。畦道のもろもろの草が銀線細工に変わり、ススキはたゆたい、猫じゃらしはぷりぷりと面白く揺れる。
/次第に朝靄が晴れていく。夜中3時にオリオンが通過した。
09-25
/そこには一つ、見えないけれども大きな山があり、人は避けて通るのだが、今日は雲が山頂にまとわりついている。雲の傘をかぶっておめかしして、たまに見上げて貰うのだ。
/辺りは静かだし、雲低く、カラスは高くやかましく鳴いている。ガラガラ、ガラガラ。なんじゃろな。
09-26
/夕陽より先に降りる夜は、きみの気持ちなんか知らないのだと思う。
/もやの上に銀鱗。龍のため息を見る。
/空を見るならば地面もすぐそこにあり、遠くを見れば見るほどに強く、引く力。
/あちらや、こちらに置いてきたものは、道端の神様にお預けするとして。
09-27
/すすきの原で、会いましょう。今日はお月見
/白い朝だ、稲もない、畑もない
04-01
/窓を開けて夜気を招き入れても、私がそちらに行くことは叶わない。なにしろ寒い
04-03
/ちょっとだけはなうたを歌って、涙も流して、また明日も頑張ろうと、今日はそんな気分。海に行こうと思ったら、雨だと。
/窓の外から、インターホンの音が聞こえます
04-06
/生まれては、消え
/煙、南に流れる。景色が揺らめくので、大きな獣の顔に見える。雨でも降りそうな風が、家の中まで入り込む。
04-07
/空に雲の絨毯が幾重にも敷かれていた。天高い山が出現したかと思う。きまぐれに現れる山からは、鳥の一族が降りてくるという。
/煙に巻かれてカラス飛び立つ
/太陽が高い場所まで駆け上がっている。意外に足の早いこと。
/空のお山から降りた鳥には、羽がありませんでした。空に住むには不便だったのだ、と言います。
04-09
/気付けば日がおちている。夜が続く。おはよう。
/夢の国と言わず、夢に生きたい
04-10
/春の霞を食らっては、山よりお里を見下ろして、ふと紫雲のため息、かみさま、暁を覚えず。
/春の霞の中をドライブ、雪と土とフキノトウ、あれこの道は何処へ続く道だっけと、春に染まっていきます。芽吹きの遅い山に分け入り、山菜探す。
/夜の空をまるまる手の中に抱いて、撫でてやると、ゴロゴロと音を鳴らします。
04-11
/今年はフキノトウだけでなく、つくしも毟って食らおうと思っている。
04-12
/夢と現実の両立
04-13
/人の声が、和音のように、いくつかの音で伝わってきます。
/障子から薄明かり。そろそろ起きても良いだろう。
04-16
/動物になっていく、あなた
/鈴をつけて、野に放つ。帰って来ると知っている。
04-18
/夜の町、とっぷりと沈み、船を漕いで渡るものがいる。外灯に沿って、慎重に、角を曲がる。
/今日は雲が厚くてね、と、その人。星のない夜は、町を見る。ときおり車のヘッドライトがすいと越していく。
04-19
/いのちを感じる午後。そういえば、こいつを腹の中に大事にしまっていたのだった。戸棚の中のお煎餅みたいに。
/きみは弾丸、走れ。きみはロケット、ただ高く。天を目指せ。
04-20
/朝も、晩も、機械の唸る音を聞く
04-21
/明るいうちに、お帰りなさい
04-22
/いつもの、あなたの夜を
04-23
/今日は、静かに。むーっと口を閉じて、にらめっこ。
/この日の夕暮れを、来年までとっておく。
/いなくても、いるようなかんじ。
/今日のぼくを探しに行きます。
/ある雨の日、きみは雨粒を受け、土煙の中に座っていました。服が汚れてしまうよと言っても聞こえません。ここにいるから、これでいいのよ、そう聞こえました。そういえばお友達は暫く姿を見せません。そのことについて悲しんでいるようでもありました
04-28
/青い湖の向こう側に回ると、青い竜の住処に繋がる。てかてかと赤い鳥居を目印に遊びに行ったものだけれど、今は草木の中に埋もれてしまった。
/存在を徐々に忘れられる悪魔。出会って、知らずに消えていく。彼女は残らないことを選んだ。あなたはまだ覚えていますか?/あなたが昨日作った悪魔は、栽培小屋で今日もげんき。
/何度か繰り返した幸福な朝に、価値が無いと知った日。何度も同じ文章を読み辿った中に、幸福が紛れていたと気づいた日。通過点としての幸福。
/煙たなびく故郷の空を
04-29
/夜にまた舞い戻ります
05-02
/夏も近付く八十八夜です。りんごの花が咲き始めて、早いなあと言っております。今日もあつい。
05-04
/ほんの少しの雨が わっと空気を動かした。空から降る速度はいかほどのものか。朝間の暑さが雨に押し上げられ、波打ち、こちらに降りかかる頃には5月らしい冷たさになっていた。
/寒くても眠くなり、暑くても眠くなる。
05-05
/牡丹の枝が売られていた。かたい蕾とそっけない顔した葉。葉っぱを見てときめく。あのお色がたまらないのです。葉っぱがおいしそうで、花も良い。
05-12
/時計の音、窓の外の羽虫、台風の前。
/人間どころか自動ドアなどのセンサー類にも気付かれないことが増え、片足違う世界線を歩いているような。
05-14
/夕暮れに取り残されたカラスの子、草の間に黒溜まり
/鳥が一羽飛んでいる。後を追うようにして、透明な光の鳥が、不器用に空を滑る。
05-16
/星座の結び線を、ぷちん、ぷちんと切っていく細長い虫がおりまして、今日は粉塵立ち込める遥かな星空から、支えを失くして雨のように星が降ってくるのです。
05-19
/まもなく日が沈み、高いお山も、田に植えられたばかりの細い稲も夜に浸かっていく。日が暮れるよ、闇が訪れるよ。ならば歌おう。きみの退屈な夜の為に、朝がまた帰って来るように、思い思いに未完成な恋の歌。ケロケロリ。
/きみが目を覚ますならば、かえるの歌も出来上がる。夜へ、行ってらっしゃい。
/暑くなりそうな気温。稲よ育て、春よ広がれ山の上まで。高原の菜の花見頃との知らせ。今日も無事過ごせますよう、山に向けて願います。
05-20
/海の底特急
/菖蒲を貰ったので描こうとして絵の具を出して紙に向かったら忘れて適当に青を出した辺りまで思い出した
05-21
/夜の煙を辿り降りてきます。天と地にはそれぞれ星が散りばめられ、あちらかこちらか、夜はすっかり帰る場所に迷ってしまう。白い煙がぷかぷかと遠ざかり合う天地を繋いでいます。
/彼は一つの街でありました。住まう人はそこを街としては見ても、人としては見ません。彼は街の始まりではありましたが、あとはもう、好きに変化を眺めているようです。
05-28
/初夏の知らせ、白い花の香りに乗って。
05-31
/おしゃべり雲雀、ゆでたまごのタイマー。
/きみが作った花の冠も、きっときれいなんだろう。
/雲を食らうことに忙しいのです。
06-07
/うしなわれるものも、損ねるものも、本当はないのよ。そう言ったきみがいつまで女の子だったのか分からない。
/例えば山に行きたいと思ったとする。山に向けハンドルを回した瞬間、自分は本当は海に行きたかったのでは(あるいは街へ)という声がし、結局どちらも自分の意思ではないように思えてくる。何をするべきか迷い、最後に紙に向かう。
06-15
/月末、あやめ祭り。今年はあやめも早く、祭り期間中も盛りかどうか。気付くとタチアオイが伸びている。立葵や芙蓉からは夏特有の遣る瀬無さを思い出す。夏の昼は長く、北の夏は短い、そんな感じ。夕日色の花と深緑の茎が目立ち始める。丁寧に草が刈られて、たまに青いにおいに満ちる。
06-16
/露草の思い出は、昔祖母と歩いた散歩道。蜻蛉を止まらせ遊んだ。記憶に残る花だ。
/夜更かし、夏の夜
/おおとりの呼ぶ声。あー、あー、聞こえますか、今日もそこから。谷に響く。
06-17
/コップに注ぎたいような色の夕暮れだった
/蛙の合唱や風の唸りが機械の音よのうにいつまでも響き、人の声は逆に自然の音に埋もれる。住む場所がはっきり分かれたような。行ったり来たりよりは良いだろう。よくよく眠った後の、中身が一度とろけて置き換わったような感覚。
/蛙の声と機械の音が一つの飴玉の中に閉じられ、放り込まれる。
06-21
/水面、逃げていく光。
/ぼんやりしてしまう夜。何も描かないと決めて紙に向かい、本当に何も描かずに時間が過ぎる。真っ白い紙に向かってばかりだから、自分の頭も真っ白くなってしまうのではないか。毛糸のにょろにょろとした尻尾を探す。
/食べるごとに弱っていくような、そんなこんなの胃の不調
06-26
/白日夢が巡った。
06-28
/とろっとした雨。日照りが続いていたけれど、梅雨らしい。
06-30
/これは君のための空だ
01-02
/車のライトに照らされた雪が、炎のように舞い上がる。儚い。
/明けましておめでとうございます。今年もゆっくり進んでいきます。
/晴れ間から雪の中に入るとき、世界は灰色である。風を受けて流せない、吹雪には吹かれるまま、ただ冷たくなっていく。海の色は本日深い緑、滞り硬く閉ざされていくような、それでも海は広いな大きいな。海辺の立ち枯れの植物、鮮やかに金色。風に傾ぎ雪に足元を覆われ。
/吹雪に会うと呼吸を止めてお辞儀する。耳がきいんと痛む。風の前にひれ伏す。車ならば視界を奪われ立ち往生。しばしば冬は立ち止まる。
01-08
/絵を見て、言葉にならない気持ちが湧く。貴重な体験。絵に見入る。絵は楽しいばかりではなく、感覚を揺り起こす。
01-13
/沈む闇は黒より藍色が良い。少しの光が希望を思わせながら、結局底に沈んだままなのだと諦め、いつまでも縋る思いだけがあれば良い。いつまでも同じ苦しみが続くのが良い。真っ暗は自由である。
/こんな時間なのだけれどアイスを。適当に玄米茶も淹れ飲む、寝転がり読んでいた本を一度閉じて絵の具で遊ぶ。歯を磨いて寝る。常夜灯が眩しい。ぶーんと電化製品の音。部屋を閉ざしてしまえば昼まで起きない気がして、少し戸を開けておく。この中に歪みは無い。
/色彩に溺れないようにと魔法をかけてもらったその身で極彩色の中に飛び込みむ。北の弱い光に慣れた目が作る極彩色。宗教と民俗。住まう地。
/遠雷。耳を澄ますのです。
01-18
/ポケモンを描くと毎度コレジャナイ感がいっぱいになる。あの単純な丸や曲線は、改変の余地に満ちた良いデザインなのだなと唸る。初期ポケモンのドットが懐かしい。
/天気が崩れ再び雪、早朝お出掛けの予定は路面凍結の怖さに敗れ持ち越し。しかしこれから先、晴れ間はあるのだろうか。2月が近付く。積雪はそこそこ。白い空。手紙を出し忘れる。寒いな、と思ったら金曜の晩からろくにたべていなかった。どれだけお茶を飲んでも温まらないわけだ。お米は食べよう。
01-19
/きれいで、銀色に輝く目ん玉が、埋まっている。それよりももっと幻想に近付けるものだろうか。
/ストッキングの黒から透ける黄色い肌の色が良い。眠たげではっきりしない。
/骨が透けているお魚、お好きでしょう!
01-20
/想いを乗せる、言葉を少しずつ変えていくように、筆も変えて使う。ぴたりと合う形を探す。今日は何も当てはまらなかったので、転がしていた鉛筆拾う。
/灰色の雲が久しぶりに晴れて、見えたのはやっぱり冬の空。朝焼けに山が燃えて、部屋に光が射した。寒くなりそう。
01-24
/今日は珍しく空の見える晴れ。窓を開けて滞っていたものを流す。雨から雪へ。雪から晴れへ。点から線へ、何かが出来上がったり、まっさらになったり。
/雪が無いので早朝散歩。常夜灯が朝日の色になっていく。
01-25
/木ごと池が凍っておりました。水に張った氷の上に、うっすら雪も積もっています。
01-28
/エイは月を目指す
01-29
/Bの鉛筆が好きだ。普通で好きだ。
/雪の日、雨の音
/伏兵のF
/とどかない とどでない。
/戻るも、すすむも、同じ。
02-01
/風雪に耐えるスズメが、窓を通してこちらから見えます。
02-02
/許されざる
/都のことは、忘れましょう。
/どうでも良いものも、大切なものも、同じ箱に入れる。色の波に浮かべる。雲の霧に太陽浮かべて、照らされた分だけの雪を数える。家の窓から二基のお墓が見える。雪の中から花を選ぶ。
/一つは、墓標ではない。煙を吐く煙突。
02-04
/眠いと、安らかな気持ちだから寝ていたいは違う。軒先の氷柱から水が滴る朝。
02-14
/風強し。弧を描き渡された電線の動きが面白い。
02-17
/灰色の服、というのは、撫で回したくなる愛しさ。曇り空の色したワンピースを、絵画の代わりに壁に飾る。
/ガオガオ、と、遠くで何かが鳴いている。昨夜のカラス、今朝の東の朝焼け。
/長くかかって描いていた絵が落ち着いたので、今日はゆっくり周りを見て歩く。色々なものが流れ込み、色のある部分と、無い部分と、纏めて箱に放り込む。何をしようか考えることを楽しむ遊び。
02-24
/そういえば、先日の夜、星が見えた。雪と雨、やがて雨、このまま溶け、空は晴れるのだろうか。雪の上を猫が歩いていた。雪渡り。その少し先で、烏らが雪(あるいは雪の上の植物、死んだ動物)を囲みつつき騒いでいた。芽吹きには早いが、アスファルトの灰と濡れた土のにおいがしてきた。
/こちらの春は少し早く、暑くて具合が悪くなる
/夜の街の光が、虫のようにうごめいております。
/足跡を瓶詰めに。明後日の朝には水に戻るだろうけれれど。
/星を花束に。糸で繋げられた星々は、ばらしてもささやかな部屋の飾りになりましょう。
/昨日と今日の隙間があるので、紙を挟みます。そのことはいつか忘れるのだけれど、何かの拍子にはらりと零れ落ちてきます。
/人に羽は無いけれど、時に起きる風邪というのが、背中のあの人の仕業。
03-01
/今使った言葉は、いつどこで聞いたものだったか。何処かで聞いたはずだけれど、元を辿れない。放浪する言葉。
/言葉がしっくりこなくて、何度も書き直すのだけれど、かえって上手くない。迷ってしまって、ここのところは文章はあまり書いていない。寒いと口が凍る。
03-05
/今日は雨、雪、晴れ。霞がかる山々。
03-11
/部屋に羊の群れを飾った。羊が動いているように見える。行進からはみだした羊が草を食んでいる。この絵にはおそらく魔法がかかっている。
/自分というものを、幾つか用意し、乗り換えながら生活します。日々違うものなのです。脱いだ服の汚れを落としながら、自分とはおかしなものだ、と。
/屋上菜園に近未来都市を見る
03-13
/死ぬのなら西へ、西へ
/神仏の元で修行しても、なかなか西には至らないもので、全てはとおい道のりと。行くならば旅路はともにいたしましょう。
/初めて見た海のことなど忘れてしまった。
03-15
/草木が芽吹くなら、今年はまた会ったねと声をかけたい。マスター、いつもの、みたいに。
/ぐにゃりぐにゃりと世界が、そこのカーテンなども、風をはらんだように膨らんで。
/アルシュの紙の切れ端を貰ったので試しに描いてみた。発色良く、厚塗りに強いとのこと。にじみはそんなに強くない、きちっと留まるイメージ。鉛筆での書きごこちが良い。
03-16
/生が不要ならば、死もまた不要。
/流星が光る。ここはあなたの星
/人でないことを嘆かない。
03-17
/忘れてしまうのです。色や音のこと。
03-19
/雪がとけ、散歩道が見えてくる。今年も歩く。歩いて見た風景を忘れる。忘れてしまうのに、見ることに意味はあるのか。描くためではなく、忘れるために散歩に出ているのか。
/怠惰な人間なのです
/背筋伸びる、冬終わらぬ
/魔法を一つ使えたならば、今日のところは絵の具の乾燥を早める踊りを
/白紙のようにまっさらな絵などは描いてみたい。もちろんただの白紙ではなく。
/ゆめ、また、夢。
03-21
/春分の日。空は分かれない色をしている。
03-22
/夕暮れのような昼間。風や音がくぐもり止まる。鳥は木に吸い込まれ。ふと、思えば明日は雪予報。気温、下り坂に入る。
03-23
/羊ヶ原には二つの丘がある。ときどきその丘の間から、にっと笑ったような月が登ったり、狼がやって来たりするんだけれど、丘の向こうには何があるんだろうね。実は誰も知らないんだよ。桃源郷なのかな。
/平野には少女が住んでいる。人々はニオカと呼ぶみたいだ。
/鍵鳥の嘴に合う鍵穴を探すんだ
/耳の奥で誰かがおしゃべりしており、たまにチャンネルがピタリと合うと、内容が聞こえてくる。拾えないと、ノイズがうるさいだけ。
03-24
/痛みも優しさもどのような形であれ届く。焦ることはないのだと。
/届いていない時は諦めて、ただ、届いていないと決めつけるのはせっかちさんだ。それは想像の域を越えてしまう。創作は定義することではなく、提案くらい。問いも持たないときは、ちょっとお喋りしたいなーという気持ち。
/ちょっとしたお喋りは、忘れてしまって構わないのです。でも、もし後になって思い返す記憶となったら教えて下さい。絵で、声で、音で、文字で、風に乗せて。
03-25
/夜の闇が入って来る前に、カーテンを閉めなければならない
/ラピスラズリを砕きまして、たっぷりの闇にぐるぐると混ぜ込めば、宇宙の向こうがたまに観測出来るお空の出来上がり。今日の夜空が違って見えるなら、混ぜものの色。
03-26
/とりのめ亜種、アマヤ鳥。水に濡れるとみすぼらしく見える?いやいや、雨も滴る良い鳥さん。
/今日は太陽が大きい。暑い。朝靄が溶け、電車の音が近付く。
03-29
/ふと戻りたくなる場所。雨粒が窓に残る。窓の向こうはあんなに暗いのに、部屋はあたたかで。今日は良い雨だなあと思ってしまった。
/雪がやみ星が見え始めた。毎晩見る星の名前を知りたいと思った。
2014.11.02
/文章を読める日、書ける日、人と話せる日、絵を描ける日、雨音の聞こえる日。色々な部屋に入るイメージ。他の音は聞こえず、部屋ごとに時間は続いていく。消灯していれば、その部屋の私はきっと眠っているのだろうと。
/時計の音と夏の夜、虫の声はなく、川の水は流れていた時間がかつてあり、閉じ込められた、と感じる今は秋
/音の記憶、匂いの記憶、光の記憶。感じることを一つ一つ覚えているだろうか。今の時間を初めて過ごすのか、むかーし昔から繰り返したものなのか。分け、並べ、棚に並べて取り出せる。
11.07
/色で画面を切り分ける
/補助的な色の使い方
11.08
/寒くても起きなくてはならない。なんとなくお散歩日和。雪タイヤに変えてしまった。先週はみぞれと横風の中、高速道路。雪が近い。寒い。
11.09
/起きているのか、寝ているのか、分からない時間を過ごすのは楽しい。時間の浪費。
/時間を食べています。むしゃむしゃ。
/冬の風鈴、カチカチと、雪の音を真似るのか。
11.16
/半分機械で、過去に囚われ、飴玉で動く。
/そんな時間はもう終わりましたよ、と
/頭の中で、誰かが好き勝手に喋るので、私はレコーダーのようにそれを日々書き溜めてる。有能な機械ではないけれど、素敵な仕事として、過去の記憶は飴玉口に放り込み流し、オイルを滑らかに流し、灰色の光射す工房でだらだらと働く。図書館のお姉さんは定時に私を追い出すので、後は眠る。
11.22
/チャックをイャンクックと空目するていどの疲れです。字の形は確かに似ていると思います。ジンオウガを撫で転がしたい。リオレウスを餌付けしたい。今日頑張れば明日一日は休めそうです、眠い。がんばらない。蕪と葱の煮物は美味しい。
11.23
/良いお天気。絵の具まみれの手。
11.26
/遺跡の看板に気付き進路を変える。しばし寄り道。急な上り坂と錆びた案内看板。傾斜にりんごの木と小屋。だれかの敷地がまばらになっていき、坂はなお急で、道路上の木の葉や枝が目立ち始める。しいんとした平地に出て、人の気配、人が最近通った痕跡さえ無い、静けさ不気味で引き返す。廃園農園。
/遠くの山に道路が通っているのが見え、確かに人の領域を出てはいなかったはずなのだが。帰りの道で軽トラを見かける。奥へ奥へと進む勇気は無い。
/なにもない、なにもない、なにもない世界で。そんな歌が響く。どんな世界か想像する。真っ白い世界。草原がひたすらに続く世界。自分の無い世界。
11.27
/まんまるなおめめがとても優しい。小さな闇夜の星。
11.29
/刈り取り終わった田に、カラスが生える
11.30
/名前の無い絵、名前の無い自分
/川は流れていた。水底にいて気付かなかった。
12.02
/雪が降って寒い。長靴。融雪水。道路と田んぼの境目がわからない。ワイパーが夏のままで寒そう。夜が深い。
/布団の飛ぶ速度とモスマンの飛ぶ速度ではどちらが上か
12.06
/雪が深くなっていく。黄金色、ざわめいていた田んぼに、今は雪が積もる。部屋の中で息が白くなっていた。お湯を沸かして、蜂蜜溶かしレモンを入れて飲む。熱くて刺さるようで。
/雪の日の朝には、雪は積もっていないという爽やかな幻想を抱いて起きる。静かで明るいからだ。なお除雪機
/除雪車の音は脳内で弾き出す。カーテンを開けるまで現実を直視しない。部屋の中で紫色の小さな花が咲いている。一緒に雪見をする。
/薄墨筆ペンの導入を検討するが、近所に文房具屋は無く、ウウムと唸るほかに出来ることもなく、布団に逃げ込んだ。
12.15
/受け取ったものを、感動が冷めぬうちに形にし、また作り、お返しする。そんな誰かの言葉を今日は心に留める。立派なものはなかなか作れないのだけれど、今は少しずつでも、ありがとうの気持ちを形にしていきたい。受け身の絵も描き、発信もしていけるのが良い
12.17
/梅干しの種の中には神様がいる、という祖母の話をふと思い出す。
12.18
/いまさらながら、敵は海賊シリーズの絵が あまのよしたか氏のものであると気付く。黒猫アプロ、どうりでフカフカ。
12.22
/少し晴れた朝、積雪、コーヒーと雪かき。
12.23
/フンバルゾペンギン
12.27
/今日のいのちが明日に繋がる
12.28
/丼ものとハーフ&ハーフは親戚だけど、ワンプレートはまた別の世界観があるようなイメージ
/仕切りで区切られ箱庭のようなワンプレート、海鮮や米や海苔やらワサビやら一つの丼の中で混沌としている丼、シーフードシチューとビーフドリアが赤白行儀良く境界曖昧に盛られてくるハーフ&ハーフ。
12.30
/今年もあと僅かです。大掃除、雪かき、猫と遊び、今年のまとめをしながら過ごします。
2014.09.01
/夜空にピカピカと光るものがありました。増殖し明滅を繰り返し、突然の暗転。私は眠りに落ちたのでしょうけれど、その瞬間を覚えていただなんて。
09.02
/今朝は曇り。こちらに来てから曇りの日が少ないような気がする。曇りの空は安らかだ。
/アパートの部屋の自浄作用値を知りたい。風の通り道から外れている。または風が吹き込んでも抜けられず部屋の中で滞ってしまっている。
09.03
/プチトマトを洗っているとプリッとなってくる感覚が好きだ。プチッとなりすぎると破裂しそうなところも好きだ。
/夢を追って掴むものはなんにしても現実だと思うのだが、夢追い人になってしまったらどうなるんだろう。
/きみは静かに座っている。深海からの音を聞いているように。
/羽音がして、きみは下を向いた。影が見える。影はきみを通り過ぎた。
/雨の夜、お月様が見えたような気がしたんだ。あっちに行ってもいいのかなあ?
09.06
/印象的なものごとを留めた走り書きが印象的だとは限らないんだ。何を描きたかったのか思い出せない。
09.09
/孤高の少女に花と名前を与えたら、彼女はそこに戻らなくなった。
/夢の中の少年は鳥に叩き起こされる。目覚めて見も知らぬ土地に立つとき、また夢を探す。いつまでも夢の中。
/鳥を探す少女は空しか見えない。空っぽの瞳は次に何を映すだろう。
/鳥を知った者は飛ぶことを考えた。高く高くに昇り落ちる。彼は思考を手放した。
09.10
/よく食べ よく眠るのです。大人も、子供も。
/電気をつけたまま眠り、夜中目覚めれば思考し、朝を聖者のような気持ちでお迎えする。そんな風にはなれず、未だに夜中に目覚めては夜を罵倒する。過ごす時間を全て愛でよ。無茶な話。
/自分にも歌いたくもなる瞬間というものはあるが、音感も思い出す歌もないものだから、ンンーって喋っているだけ。歌いたいという衝動ではなく、唐突に何かの単語を発したくなるだけなのかもしれない。そうと分かりはしたものの、相変わらず歌いたいと思い続ける。満たされない欲求を夢と呼ぶ。
/どうか夢のままで。
/音感の無さを夢のせいにするふとどきもの。
09.11
/なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな。 誰も待っていやしない田んぼの中の道を歩いていたら、近くでゴイサギが飛び立ちました。散歩道、毎日違う生き物が迎えてくれます。
/自分はものを作ることが好きなのではなく残すことが好きだ。でも、大切にしていたはずのものもいつか忘れてしまう。忘れてしまったと気付きながら続けるのは、いつか見たままのきみを描けるようになりたいと願うからだ。忘れてしまってなお、この手で蘇生できると思っている。夢見がちなのだ。
/にゃんごろー。きみの声を忘れてしまった。写真のきみは、このとき何と言ったんだったっけ。
/にゃんごろー。いつもありがとう。
09.17
/模様のように壁に張り付いていた今朝の蛾を思い出した。衝撃を受けたわりに忘れてしまうとは。誰かの引き出しと誰かの引き出しは繋がっていそう。
09.18
/この歳になって思うことは、寝るにも体力が要るということです。晩御飯をきちんと食べられなければ眠れもしないのです。
09.19
/雨の音が重くなってきた。だんだんと雪の礫が当たる音や吹雪の音に似てくる。ああまた長い冬が来るなと。
09.24
/ざわざわ風に揺れていた稲も刈り終わり、虫の声もひっそりと。
09.26
/泣くとお腹が空くし、笑うと低血糖で頭が痛くなる。
2014.10.01
/「生物」を、描いては唸り、打ち捨てられたりして増えていく絵が多数出てきて、今、生物している感覚。
10.06
/人間以外のものになりたいけれどなり方が分からないし、かといって人間になれるわけでもなく、人間でも鯉でも龍でも、何かになるということは大変なことなのだなあと、失敗して猫の餌のようになった晩飯を見ながら考える。
/ご飯を完食してから猫に失礼だと思った。猫ごめん。カルカンおいしいもんな。
10.08
/月食。地球の影を踏みたい
/あちらと こちらが、ひっくり返ったような気分で空を見る。
10.09
/少女よ、鮮やかであれ。
10.10
/空にいれば雲ばかり見ているかといえばそうでもなくて、地上を見ているものなのだ
10.14
/夜に風。ドンドンと窓を叩く。中に入れてあげられない。朝に静けさ。窓の下で膝を抱える風を見られるかと思ったけれど、行ってしまっただけ。
/イベントスペースに並べていた絵の一枚に、スナフキンを思い出す、と仰った異国の方がいた。日本の風景しか知らない自分の絵に異国が潜むのなら楽しい。
10.15
/眠りもせず、描きもしない
10.16
/追い詰められるほどにのんびりしてしまう、これは性格ではなく意識的に。慌てると頭の中が真っ白になり、ミスを連発する。だから、慌てそうなときほどゆっくりと。
/ジョウタツって、多分動物の一種
/寒くなり、これ以上育たないと思っていた草に花が咲きました。ありがとね。また来年ね。
10.17
/日本画にちょこっと挑戦。日本画は技術の塊でした。おそろしや。水干と胡粉で撃沈です。これからこの素材と触れ合うことが増えます。背筋が伸びる。
10.22
/あなたの先にあるもの、あなたが実らせたもの。
10.27
/雨水より先に、音が降ってきた。少し曇った空と朝日の向こうに霧煙。それがじょじょに近づいて、雨粒になった。雨の中を急ぐ鳥が飛んでいく。
/ご機嫌は半分曇り、半分晴れ。空だって白黒綺麗に分かれるばかりではなくて。
10.28
/小さい秋。旅行で岩手へ。
10.29
/いつも、いつまでも、きっと。
/これからと、この先と、きみの道と、物語のおしまいの先。
/あなたの残したもの、忘れられないもの、忘れてしまって今は無いもの。空。遠くの黒い山。小さな海。寒いので身を丸めながら、色々な記憶を手に取り、電気に透かし、眺める、棚に置く、イメージをする。寒くて体が動かない時間は、鉛筆を削る時間と同じ。無駄なことではない。このまま眠ってしまいそう
/人物を、描けば描くほどわからなくなり。きみは一体誰なんだ、と。
/去年の今頃、そういえばとても楽しかった。
/人生という名の残業
10.31
/ハロウィンという響きだけでご飯三杯食べてる
2014.07.04
/遠くの森へ行くのです。
/あなたの見た夢の中へ。
07.07
/育てている植物がすくすくと伸び、茎が太くなってきた。初めは同じような双葉が並んでいた鉢に、あちらこちらと腕を伸ばしていった。 田んぼのあぜ道には黄色い草も見えるように。草刈り後の枯葉かな。 ぼうっとしていると取り残されてしまうんだ。今日もがんばろう。
/ぱちぱちと外で音がすると思ったら雨だった。人がいないのに人の気配、と取ってしまった。人はどこにでもいるものではない。安心して良いはずなのだ。
/雨のような人
/いつだっていいんだ。約束は。
07.08
/なんて残酷なんだ!
/虹の足元は透明だった
鳥には追いつかなかった
07.09
/元のままを見せようとすると、とても汚い。しかし補正した絵の大人しいこと。
/悪人になれる。
/全て同じ名前にしてしまおう、犬も猫も!
/雨の音に紛れてハーモニカの音が聞こえる。
07.11
/蛙。車のボンネットに乗っていました。ヒッチハイクでお出掛けですかな。連れて行かず藪の中に放り投げました。
07.12
/きみやぼくや、たくさんの何者かが混ざり合う世界でお喋りしていても、きっときみは帰っておいで。
/自分と他人の境目などは曖昧だけれど、混ざってしまっても良いと思うのだけれど、今日はお家に帰ろう。
/昨日は空の写真を上げている人をたくさん見たなあ。私も仕事帰り、日が暮れるまでの時間を散歩して、空を見てきました。台風の前には動物が騒ぎ、去ると空を見るものなのでしょうか。
07.13
/バジルと大葉を間引きがてら食した。新鮮で柔らかな草を食む。むしゃむしゃ。ハーブのにおい。どこまで大きくなるかしら。
/雨に風景が煙った。これが夏だ。
/夢。深く黒い海。大きなイルカの背に数人の人間が飛び乗りモリを刺す。イルカは手強い。ぬらぬらとした背中。私は氷塊漂う海に飛び込む。凍えながら別の岸に渡る。体が震えるが、他の誰かを助けなければならなかった。人間であれイルカであれ。
07.20
/極彩色の南の方から地元に帰ると、始め色が無いように見える。目が慣れてくると、白黒の中にぽつぽつと色が浮かんでくる。陽だまりに色が付くように。弱い光と短い日照時間。暗い町だけれど落ち着く。
/モノクロの景色に、塗り絵のように色をあてていく。
/ゴージとダツジ
07.21
/世の中全てがデデンネならば、はらがたつだけで済むのに。
07.24
/自分の描いた絵を振り返ってみる。出来ないことはそのままに、埋めるために他の道を取り続けた。気付いたならば正していこう。
07.26
/絵というものは時間の経過と共に自然と上手くなるということをつい最近まで信じていたのですが、練習しないでいたら下手になっていきました
/山の中で音が絶えなかった。かつてのお城までの山道は、今は虫が守るくらい。40分ほどかけて斜面を上り下り。
/苔と蜘蛛の巣。カエル、トンボ、ダンゴムシ、名前の分からない虫たち。土色の大蛇を見た気がしたが、朽ちた木と木漏れ日のいたずらだ。
/光が射すとはこのことか、と
/若緑色の里を見下ろす
/遠くの木は暑さに霞みます。足元の谷にも木が茂る。どこまで歩いていけるんだろう。
/ねむの木と、あじさい。名前を知る植物は、この道には少なかった。人の領域、虫の領域、過去の人の領域、という言葉が巡る。山の斜面を蛇のように這う道。500mほどでお城に着くはずだが、多分それは直線距離だ。上りの傾斜がきつい。下りは走るように。山路散歩。
/ぶれないこと、作りきることは、説得力を手助けする
/その人がその人であればいいと思う。人間になりたい。
07.27
/我々はどこから来たのか我々は何者なのか我々はどこへ行くのか。初めにミュウツーの逆襲など思い出す。
/いもけんぴのにおいがする。
/百面相筆
07.28
/何も思い浮かばないけれど、良くも悪くもない朝
/フィキサチーフとエアダスターが見付からない。
07.29
/すいーぎっちょ と虫の声。カエルは遠くで鳴いている。恋人はまだ見つからぬのか。
/今はヴィフアールに挑戦中。ポストカードサイズ。これまで画用紙は名も無い四つ切りを使っていた。祖父の遺した大量の画用紙。今になって底が見えてきたので、移行先を探しているのだ。 #好きな水彩紙を挙げて水彩TLにする夏の夜
07.31
/おや、暗くなった。夕方か。
/自分は何者であると断定出来ず、絵に名前を付けられない。
2014.08.01
/人に向けた言葉も自分そのもののような気がして
08.02
/きれいで慄く、遠ざかる。夏と距離を置いた。
/他人の我が子
/深海魚、飼ってます
08.03
/猛暑で大葉もしおしおでござる。植物たち、がんばれ。
/永久機関を作れたなら、流しそうめんをぐるぐる流したい。
08.04
/ねぶた祭りをネット配信で見る。夜に輝くねぶたは、自分の絵にも影響を与えているのではないかと思う。そしてねぶたを見ていながら日本の色や文様、モチーフをそれほど気にしていなかったことにも驚く。毎年参加していたけれど、絵への感心が高まる程に年々目新しく、うつくしく映る。
/この時期、風に乗った遠い車の音が、ねぶたの囃子、大太鼓の唸りに聞こえて、離れた地でもまた空耳している。
08.06
/おはよう。朝だよ。
08.07
/聞こえるか聞こえないか程度まで音楽のボリュームを下げ、車の窓を開けてぼんやりする時間が好きです。
08.08
/ポストカードという音からは長方形ではない形を想像してしまう。軽やかすぎる。
08.12
/ちょっとごろごろ しすぎたけれど、罪悪感、背徳、なんもない
/眠れそうという感覚は、遠く霧色の地平からやって来て、夜の電車の音とともに通り過ぎ、とととと、という音が海に消える頃に、とぷんと鳴る黒いうねりとなって、満ちていきます。
/星など見えないじゃないか。この窓は悪い窓だ。このまえの風で風景が書き換えられてしまったんだ。窓には窓らしくあってほしいものだ。週末には掃除してやるよ。
/窓を褒めたら空の雲は引いただろうに。
08.13
/明け方、霧に星が消えるのを見て空虚な気持ちになってしまっても、それはきみの罪じゃない。
/刻の大地 愛蔵版 がついに届きました。愛蔵版には単行本未収録のままだった三話が、特典には最終話以降のネームの一部が追加されました。未完に終わり悔しいけれど、最終話と明確な表記を見られたことで、11年の気持ちの整理もつきそうです。
/帰る場所などないのに、なにをおろかな
/きりんさん 見てきました。大きな生物。カピバラとは少し仲良くなれた。カンガルーに接近した。動物はすきだけれど、柵も無い場所で出会うと初め腰がひけます。野生のサルには勝てやしないし。もう、動物好きというより動物の下僕と名乗る。
08.14
/ヤマネコラジオ
08.16
/墓獅子の文化。
08.17
/野焼きの火と、黒い草原と煙。知らない景色、いっぱいあります。
/ねむいとき、自分の呼吸する音が聞こえてきます。早く眠ろう、と思います。
08.22
/空が黄色い。雷が紫。飛行機の音のように頭上にいつまでも響く雷鳴。畑でおばあちゃんがまだ作業をしている。風に雨のにおいがついてくる。虫たちがコロコロと鳴き止まない。みんな中に入りなさいな。
/空の明滅がやまない。雲が壊れかけた蛍光灯のよう。
/静かになったのでこわごわ外を覗いたら、雷の龍が、南に長く伸びていき、雨が降り出した。
08.24
/天使であったこともあったとさ
/きれいなきみのことを、忘れてしまうなんて。
/なにを心配することもなくただ一人でいることは、心配していることを知られるよりもいいと思ってしまった。煩わしい。
/ぼーっと過ごした時間を、瞑想していましたと言い換える。悟りの境地はぼーっとした時間の中にコトンと転がっている…のなら、拾っては帰られまい。という事も考えながらパックの野菜ジュースすすっていたら、ストローが何故か暴れて目に野菜ジュースが。目が。悔しい。ぼーっとしていたから。
/マエガミジカとキョンは違う生き物なのかな。メモ。
/描くことによって言葉を失っては
08.26
/あなたの為の絵が、誰かを傷つけることなく、あなたに届けば良いのだけれど
/そんなことを考えるよりも、あなたが大好きですと言っているほうが早いのだけれども。
/座椅子も座布団も椅子も好き。
08.27
/気持ちだけがふわふわと漂う。秋だというのに、落ち着かないこと。
08.28
/星が部屋の中で光った気がした。それは一瞬ライトの様に明るく、灯台のように意味ありげな光だった。白い壁の部屋に星が侵入した。LEDは恐れおののけ。
08.30
/もうどすればいいか分からないの、と感じたら、一人で抱え込まずにトトロに相談しましょう。
/引っこ抜いたけれど、まだ生えてくる。
08.31
/儚くとも飾るのです