しあわせじかん2
デート
先週のちょうど今頃。
人生でいちばんしあわせだったよ。
そして、いまも。
あの日から、あなたのこと考えない日なんて一日もない。
つづきです。
言っとくけどくそ長いぜ。
駅で人ごみの中から
だいすきな笑顔を見つけた。
私が決めたくせに後から早すぎたと思ってなえてた設定時間だったのに
ちゃんと来て待っててくれた。
電車は空いていて
新幹線みたいなシート(うまく説明できない)だったので
ふたりで横に座った。
私は電車で立つ派なんだけど、
先生は空いている二つの椅子を見つけると、
小声で、『すわろすわろっ♪』と嬉しそうにした。
私は別にいいのになと思ったけどこれから長いし座ることにした。
座ると先生と足とふとももがくっついてあったかかった。
今思えば先生が寄ってたんだと思う。
対面式の前に座っていた若い女の人は
きまずくなったらしく2人ともすぐに降りてしまった。
もう、何のこと話したのかさえすっかり忘れちゃったけど、
すっごく楽しかったの覚えてる。
途中何回か会話がなくなって、私は窓の外を見た。
そのうちあんまりにも外を見すぎて、前を見るのが恥ずかしくなっていたら
前の席に先生が来て、私よりわざとらしく窓の外を見た。
そしたら、窓にごつんと頭をぶつけて笑った。
私も負けじと食い入るように外を見たら
私もごつんとぶつけてふたりで大笑いした。
会話なんてなかったけど、あったかくてほのぼのして
なんだこれ だいすきって思った。
そのあと駅に着いて
私が行きたかったところに連れてってもらった。
先生は私より行った回数少ないはずの場所なのに
携帯を見ながらすいすい案内してくれた。
メールで、僕は迷わないんだよって言ってたけど
ほんとその通りだった。感心したよ。
お昼頃、人ごみに紛れたときに
先生がふいに私の右手を握った。
今度はしっかり握り返した。
思えば急に私が人ごみの前で立ち止まったから
手を待ってるのかと思われたのに違いないが、
別に私はそんなこと期待してやったわけじゃなく
なんか別のこと考えてたら足が止まっちゃったんだ。笑
どきどきした。
みぞおちがきゅうーっとした。
言葉が出てこなくなって、なんにも考えられなくて
先生の言葉にも上の空だった。
ベンチでお昼を食べたら、先生の方が早く食べ終わって、
先生は、ずーっと私にカメラをむけて嬉しそうにしていた。
変態か。 緊張して食べづらかった。
撮った私のアップを見せて嬉しそうにしてた。
どうしようもなくかわいいわ。先生。
周りにひとがほとんどいなくて、ただちょっと寒くて
ゆったりしあわせな午後の時間
このあたりから、沈黙が辛くなくなった。
雨が降ってきて、2人でひとつの傘に入ってたくさんあるいた
先生やっぱりすごい
駅の場所とか改札とかすぐわかっちゃうんだよね
夕方は遊園地の観覧車に乗って、
私がカメラを出してしまったって言ったら
友達に、何やってんの!台無しじゃん!!!
って超怒られた。
反省します。
確かに、カメラを出したのは私からだった。
そういう雰囲気になるかと思ったけど、1/4の時点で、
私がきれいとすごいしか言えなくてこれもう持たないってなったの
ごめんなさい
そのあとゲーセン行ったけどなんにもせずに
柱でかくれんぼして帰ってきた
先生が逃げて隠れちゃうから私がさがしてたの。
ただそれだけなんだけど、
そんなんで遊んでくれるとこすっごい好き。
なんかちっちゃい頃に戻ったみたいな気持ちになるから。
かわいいよーこれでアラサーですかー。。。
童顔でさ笑うとかわいくて こんな小学生みたいなことして
撫でたくなるくらいかわいいよう
見つけると握ってくれるその手が愛しくてたまんない。
そのあと、先生の行きたかったお店の
めちゃくちゃ夜景の見えるいい席が当たりまして
2人してきゃーきゃーして盛り上がって
パスタをまいて取り分けたら
『さすが!!!食べやすい!!!』ってめちゃ感動してた
嬉しかったあ。
先生と夜景を見て酔っぱらって
「この町いいですね〜」
『いいよね〜』
「あ!私こっちに就職しよっかな!」
『ふはは〜っ!あ!俺も転職してこっちに住むわ!笑』
「私あのマンションの一番上に住みたーい★絶対夜景きれいだもん」
『…じゃあぼくその下〜!』
くをおお!!!
これ、付き合ってたら、絶対二つ返事で
最上階に一緒に住もうよってなったとこやん
って思ったらちょっとさみしかった。
夜景がほんっとうにきれいで
酔った私は「帰りたくないよう」って何度も口にしてた
だってほんとだもん
純粋にね。
そしたらさ、2回目に言ったあたりからね
わたしがそれ言うたびに握った手をぎゅうってしてくれた
4回くらい言ったけど毎回ぎゅうーって優しくにぎってくれた。
言葉は無かったけど心が本当に満たされた。
あとから思い返してもやばい。
帰りは寒かった。
予想以上に風が冷えてた。寒いっていったら
上着を貸してくれた。ほんと優しいね。
自分も寒かったろうに、ありがとう。
先生の上着はあったかくて、酔ったのもあって
もう歩きながら眠かった。
手があったかくなるのを感じた先生が
『眠くなっちゃったの?あかちゃんみたいにあったかいよ』
って言っててなんか恥ずかしかったの覚えてる。
電車ではもう眠すぎてうつろになってたら
『寝ていいよ〜寝な〜』って言いながら
私の手の上に手を置いてとんとんってしてくれた
頭は前にたれていたら、
先生が寝なあ〜って言って
頭をにふれて寄せてくれた。
しあわせすぎた
つづく。