好き。

もういや! って思ってるのに、好き。
みんなには、別れるかもねとか言ってるけど、ほんとうはすき。
実はすっごいすき。毎日会いたい。毎日ぎゅうして、キスして、好きって言いたいし言ってもらいたい。
こんなに近くにいるのになんで会えないのかな。
友達のカップルは同棲していて、さらに後輩のカップルはほぼ毎日会っているみたい。

比べちゃいけないよね、わかってるけどさ、
私はさみしくて辛くて、なによりも甘えたい。むぎちゃんの胸で甘えたい。

ひみつだけど、毎日毎日、夜になるとさびしくて泣いてるんだあ。


むぎちゃんは私のことが嫌いなわけじゃないって言った。
私はむぎちゃんのことが好き。
それなのになんでわかれなくちゃいけない?それがわからない。 

なんで?病気だったらわかれる?

会えないし連絡とれないとわかれる?なんで?

もう、付き合うってなんだかわからない。 



この間最後に会ったとき、別れ際、すごく恥ずかしかったけど、下向きながら
「 ぎゅうしてください。」
っていったんだ。もう限界だったからね。

むぎちゃんは何かほかのことをしゃべっていたから 、タイミングが重なっちゃったんだよね。
で、私の声は小さいから、ああ、こんな恥ずかしいこと、もう一回言わなきゃいけないのか、、、って 思ってた。

そしたら、むぎちゃんは、なにも言わずに
助手席の私の左肩、腰をぐいっと引き寄せてくれた

そのあと、頼んでないのに、ふわっとキスしてくれた。それがすっごいすっごい嬉しかった。
その瞬間、友達の母登場して、隠れるじゃん、
でもわたし帰りたくなくて、むーむーしてた。でもむぎちゃんは「オカン帰ってくるよ〜」って言ってた。

そして、まさかのリアル実母車登場で車移動するはめに。(笑)

むぎちゃんは「ほーらー!言ったじゃんー!ほーらー!」って大きな声でずっと言ってた。
私、それが怖くて、「うん、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい帰る帰る帰る」ってひたすら謝った。私がぎゅうしてなんて言ったからだって思った。
今思えば別にわるくなんかない。別に、どこも。

でも、むぎちゃんは、「さて〜どこいくか〜!」(どこで続きしようか)
って言ってた。ほんとうは嬉しかったけど、どうして別れたいと思っちゃうような相手に欲情できるのかわからなかったし、
スパっとバイバイしたら、寂しくなって次にすぐ誘ってくれるってどっかの恋愛コラムで読んだ気がしたから、
「ここで降りる!ここでいいから!」
って言った。半分勢い。半分理性。
今は少し後悔してる。あのとき誘いを断ってなかったら、もう少し深く話し合えたのに、って思った。今が少し違ってたかもしれない。