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血染めの復讐台本(ブラッディ・リベット) 導入


とある平和な街で起こった連続殺人事件。

 

なぜか必ず被害者と加害者は仲が良いものたちばかりだという。

 

そして加害者は、自身にその自覚はなく、その死を他と同様に悼むのであった。


 

これは、だれが何の意図で書いたかも分からない、終焉へのシナリオ。

 

赤く染まった悲劇の台本。。




その名は

 

血染めの復讐台本(ブラッティ・リベット)





○アンカー紹介

 

PC1:オリビエ・スターシーカー

そういえばいつかのGM代行。第2階梯の〈大法典〉の使いパシり

こんな物騒な事件の担当にされて運が悪かったと嘆いている。

そしてこの事件に関して違和感を覚えている。

 




PC2
:宮崎瀬奈 ミヤザキセナ

止まることを知らない陸上部の突っ走り系、別名マグロ系女子。好きなものはキュウリ。明るい性格で友人も多い。

 



PC3
:鳥居希空 トリイノゾム


私生活を知る同級生はいないと噂のミステリアス男子。女子からの評価はいわゆる高嶺の花。そんな彼にだって悩みがある。

 


PC4
:小山田扇梨 オヤマダセンリ


成績優秀、容姿端麗な女子高生。クラスメートにどうやって声をかけたらいいのか分からない、いわゆるコミュ障の気がある。

 

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導入:カード工場壊滅編

最近どうやらカードによって引き起こされる事件が多いような気がする…。
『強くなれるカード』なるものが最近流行っているようだ。それに関係があるのだろうか?

どうやらその『カード』の裏にはブラックカード団(通称BC団)が関係していることまでをカード警察はつきとめたが、それ以降捜査官と連絡がつかない…。
おそらくはBC団の魔の手に…っ!

その調査を依頼されたもの
組織壊滅のために動くもの
真に組織を思い動くもの


いくつもの運命が重なり合いバトルを織り成す

ランカーバトル・ショウダウンっ!!

カードランカー概要説明

オンラインなのに完全なる私用で申し訳ない。
こんな放置されたブログ、誰もいまい。


というわけで下の概要ふわっと理解しておいてほしい。


このTRPGの世界では自然発生したカードゲーム「ソウルカード」が世界中で大流行し、その強さがすべてとなっている現代風ではあるものの不思議な世界が舞台です。
「カードランカー」は「ソウルカード」のカードを使い、モンスターを召喚し神秘のカードバトルを行う存在です。
また、「カードランカー」はカードの中のモンスターを実体化させることで生活に役立てています。
実際にモンスターを召喚できるカードの価値はひどく高く、この世界でもカードの力を引き出すことはとても価値があります(社会的にも)。そのため現在の召喚士とも言える「カードランカー」はあこがれの的です。
プレイヤーの操るキャラクターはか「カードランカー」の中でも「レジェンドカード」という非常に強力なカードを持っている特別な存在であり、それゆえにさまざまな事件に巻き込まれることもあるでしょう。
この世界は「ソウルカード」から生まれたとも言われており、カードは神秘的なものです。「レジェンドカード」となれば世界を揺るがすほどの力を持つでしょう。
『カードランカー』はそんな世界で行われる「ダークランカー」と呼ばれる敵と「カードランカー」のカードバトルを描いたゲームです。
「ダークランカー」は闇のカード「ダークカード」の影響で【欲望】が暴走してしまった者たちで、カードの力を使って欲望を達成しようとしています。その欲望は「カードランカー」たちと世界にとってよくない結果を導き出すでしょう。そのため「カードランカー」達は世界を守るため、「ダークランカー」を救うため命を懸けた戦いを繰り広げます。
ただ、「カードランカー」だからと言って「ダークランカー」と闘えるのはごく少数です。強大な力を持つ「レジェンドカード」を持つ「カードランカー」…つまりはPCたちが闘う必要があるのです。
【欲望】のままに動く「ダークランカー」との戦いの中であなたは何を【目的】に戦い、何を得るのでしょうか?


とりあえず、こんな感じ。

ゲームの基本はシノビガミに似てるかな。特技とかギャップとか。


シンボルカラーが6色で

白:清潔、神聖、軍隊を表す
 平均的でスキルもバランスよくいろいろ取り揃えている。自身を消失(リリース)させて効果を発動するものが多い
青:静寂、水、海を表す
 相手の動きを封じるカードが多い、いわゆるロック系。ブロック(防御)に関した動きも多く、自分を有利に動かす
緑:野生、森、自然を表す
 パワーが強く、白同様使いやすいカードが多い。リスク操作(判定)とバットステータス(変調)を与える効果も得意
金:鉱物、運、機械を表す
 マジックカードとダイス操作長けている。同時に防御能力も高い。また、攻撃力も高い
赤:激情、火、暴力を表す
 モンスターカードの破壊(焼き)が得意な色。デッキ破壊でライブラリーアウトを狙える。また、攻撃力も高い。
黒:破壊、闇、冒涜を表す
 破壊と再生をつかさどり、カードの破壊と再生効果を持つものが多い。メリットとデメリットを持つカードが多い。

という特色。
ある程度イメージしとくとデータ作りの短縮になるかと。

後はレジェンドカード(必殺技)をイメージしておいていただけると助かる。
効果は、まぁ、それこそほぼシノビガミです。

そんなこと、製菓メーカーの策略だってことくらい分かってますよ。

2月14日。
勝ち組と負け組を分ける運命の祭典、バレンタインデー。


「つか、基本的にあたしの周り、リア充多すぎだよね。」


レイラは指を折りながらそう言った。

レイラとしては別にお菓子をばらまくこと自体は何も問題ない。
しかし、その渡した相手に本命がいよもものなら、その本命の女の子にも申し訳ない気がする上に、大して男子にも喜んでももらえないだろう。


そんな彼女の考えの結論は

『1つももらえない哀れな仔羊の救済』だ。


「知り合いは男の方が多いくらいなんだけどなー。」

そういいながら、彼女は“哀れな仔羊”の下へと向かうのだった。


「お、レイラじゃねーか。」

「あ、恋愛フラグの全く立たないクロウだ。」

「悪かったな。」

エントリーナンバー1
鉄砲玉のクロウ・ホーガン

「チョコレートバラまいてんのか?だったらオレにも分けてくれよ。」

なんてなー、とか気恥ずかしそうな様子で言うクロウだが。

「まさか。クロウの分なんてないよ。」

バッサリとレイラは切り捨てる。

「どーせ、お兄ちゃんありがとー、って子供達からもらってるんでしょ?だからあたしのなんていらないでしょー。」

「まぁ、確かにガキ共からもらってるけど…。」

「レイラちゃんは哀れな仔羊の前にしか光臨しない救いの女神だから。お菓子はまた別の機会にね。」

「…そうか。じゃあ仕方ねーよな。」


その今度に期待しとくぜ、そう言ったクロウとレイラは目的地へと向かう。
が、しかしまた別の知り合いが。


「ん、レイラか。」

「誰かと思えば全国の乙女に大人気のジャック・アトラスじゃないか。」


エントリーナンバー2
孤高の元キング、ジャック・アトラス


「貴様もバレンタインデーにかこつけてチョコレートを配っているわけか。」

受け取ってやる、と言うジャックにクロウよりも冷たい態度で切り捨てる。


「なんで追っかけキングでもないあたしがジャックに。つーか、3個は余裕で確定のお前にあたしの義理チョコなんて必要ない。」

「………。」

確かにその通りなのだが、あまりの予定にしていなかった態度に驚いて声の出ないジャックを置いてレイラは進むのだった。



「あー、なんでいないかなー。」

「誰を探してるんだ?」


エントリーナンバー3
言うまでもないリア充、不動遊星


「…一番必要ないのキタ。」

「?!」

あまりのレイラの暴言に固まる遊星。


「ま、あたしのことなんていいからさ、
早くアキちゃんとこ行きなさい。つか行かなかったらコロス。」

「れ、レイラ?」

「あたしにかまうなって言ってるでしょーが。」


半分ムシするように立ち去ろうとして、途中て振り返る。

「天然過ぎて気付いてないとマズいから教えとく。今日は恋人達の祭典バレンタインデーだからね!」

「な、べ、別に、オレ達はそんなっ!」

「はよいけ、この人間タラシ。」


そんな捨て台詞を残して向かう。
今年もおそらくチョコレートなどとは無縁の幼なじみの下へ。



「きょーすけやーい。やっと見つけたよ。」

「お、レイラか。今年も期待してたかいありそうだな!」

毎年、レイラから鬼柳への義理チョコ(お情けの方が正しいかもしれない)は恒例行事なのだが…。

「ちょっと待て。お前が今持ってるそれはなんだ。」

「これか? いやな、こないだまでいた街の子供達がー」


簡単に要約すればクロウと同じ、子供からのありがとうチョコだそうだ。


「……あっそ。」

「え? ちょ、それオレのじゃねーのかよ?!」

「…………………、かに。」

「今なんて?」

「お前なんかに、リア充なんかにやるチョコレートなんて持ってないって言ってんのっ!京介のクセに、京介のバカーっ!」


本日一番の暴言を残し、レイラは泣きながら走りさった。





「ーとまぁ、そんな事件が起こったわけだ。」

「なんだかんだ言ってもやさしいやつだからな、あいつ。」

そんな報告会をしているのは鬼柳とクロウ。

レイラの異常な態度を心配した元デュエルギャング、チームサティスファクションのメンバーは連絡し合ったわけでもないのに全員集合していた。

「貴様がそんなものを持っていたのが悪いのだろう。」

「ゆーせー、さり気なくジャックがオレのこといじめてくるんだけど。」

「ジャック、問題はそこじゃない。」

「そういう問題でもねーけどな。つーか、オレの話聞けって。」


いつものどこか緊張感のない状態になってきたのでクロウがしめ直す。


「問題なのはレイラが誰の分どんだけ作って待ってたか、ってとこだ。」

「クロウの話じゃ全くもらえてないやつにだけ渡す予定だったってことか?」

「それにしてはずいぶんと大きな荷物だったが…。」

「お前やクロウが玉砕する可能性も考えてたんじゃねーか?…ま、例年大抵オレはレイラの救済のみだけどな。」

ジャック抜きで行われる論議。
だが、興味なし、というよりはどうしていいかわからないといった風だ。


「ともかく、ここで考えて手も仕方ない。レイラに連絡入れて、会いにいこうぜ。」

「だが、電話に出るだろうか。」

「そこだよな、一番の問題。」

頭を抱えるクロウと遊星。
そこにまさかの爆弾が落ちる。

「だったら家直接行った方が早くないか?」

「「「!!?」」」

「…え?何、その反応?」

なんかおかしなこと言ったか?と聞き返す鬼柳。

「いや、なんでお前がレイラの家知ってんだよっ!」

「んー、なんかのとき夜遅いから、って家の前まで送ったことあったからだけど。」

「とにかく会いに行ってみよう。鬼柳の言うことが本当ならば今頃泣いているんだろう?」

「だな。」

そこでやっと今まで黙っていたジャックが口を開いた。

「ただ会いに、というわけにもいくまい。だがー」


レイラの機嫌を直すためにも、と提案された作戦はスムーズにレイラに会うためにも必要だろう。

こうして男子メンバーによって作戦は実行された。





「そう、だよね。あれから何年経ってるんだよ、って話だよ。」

レイラは鬼柳の想像通りに泣いていた。
そしてそれが結論だった。


チームが解散して4年あまり。
今までほとんど会わなかったということもある。人間関係が変わっていない方がおかしい、と。


「最終的に、今年も作りすぎちゃったわけだ。」

レイラだって昔は知り合いみんなに渡していたのだが、本命とのあまりの態度の差に空しい思いをしたこともある。
ここしばらくそんなことしていなかったのに張り切ったのはかつての仲間達に再会できたからだ。

そんなとき
ふとなった玄関ベル。

ドアの向こうから聞こえたのはその仲間達の声だった。
渋ってもよかったが、会いにきた、というのだからと仕方なく応対することにした。


「やっぱりな。レイラ、目真っ赤。」

「うるさい。構わないでよ。」

「なんでそんなに機嫌悪いんだよ。」

「ほっといて。」


鬼柳とクロウの問いに短く返し追い返そうとする。


「まぁ、そんなこと言わないで機嫌直してくれって、な?」

これやるから、と取り出したのはチョコレート。

「いわゆる逆チョコってやつ?甘いもの好きだろ?」

静かにコクンと頷くレイラ。

「今年はよこさねーとか、そういうのはなし。これでも毎年楽しみにしてるんだぜ?」

くしゃくしゃっとレイラの頭を撫でる。
普段なら嫌がるのだが、今日は怒らなかった。

甘い匂いのせいか、チョコレートのおかげか。



そして、そこで謎が1つ。
気になって仕方ないと切り込んだクロウ。

「で、レイラ。何、この甘い匂い。」

「…やけっぱちガトーショコラですが何か?。」

「余ってるのにさらに作ってんのかよ。」

「んじゃ、せっかくだしもらってこうぜ。」

「なんで男子4人も家あげないと、なの?!」


侵入禁止っ!と入口をふさぐレイラだが、鬼柳のに力ずくで抱き抱えられて退かされてしまう。


「勝手に入るのはさすがにマズくね?」

「別にいいよな?」

「…片付けてないからね。」



その後は昔のように盛り上がったのだとか。

たまには、チョコレート会社に踊らされてみるのも悪くない。





追記
あとがき
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未来の王者(キング) ジャック・アトラス先生のデュエル講座


サテライトのとある廃ビル。
ここは彼女達、デュエルギャングのアジトであった。

「あーもー、あいつ次は絶対泣かす!」

そう叫んだ彼女の名前はレイラ・マリナス。
このチームのおてんばすぎる紅一点である。

泣かせたい相手、それはこのチームのリーダーで彼女の幼馴染の鬼柳京介。
まぁ、確かに彼の実力は一級品なのだから勝てないのは仕方ないと言えば仕方ない。

だがしかし、それで終わらないのが彼女、レイラである。
次は絶対勝つために、チームメイトのジャック・アトラスのもとに戦略のなんたるかを教わりに行くのだった。


「と、言うわけなんだけど。」

「まぁいいだろう。」

実は自分のところに一番にやってきたため実力を認められてるような気がしてご満悦なジャックなのだが、それは秘密である。

「別に京介メタってわけじゃなくて、単純に実力上げたいんだ。デッキが悪いのかな?」

「一口にデッキと言ってもいろいろあるからな。どんなものにしたいかはお前次第だ。」

「例えば?」

「立ち回り方で言うならば、ビート、バーン、ロックなど。エースの召喚方法の違いなどでシンクロ、儀式、融合、…カオスもそのうちか。」

「はーい、ジャック先生質問でーす!」

まるで学校の生徒のように手を挙げて質問するレイラ。
まぁ、そんなこと学校に通ったことないから全く知らずにやっているのだろうが。


「(先生って。) …何だ。」

レイラの乗りについていけず、若干困ったようにするジャックだったが、いつものことだと深く考えずにスルーすることにしたようだ。


「カオスって何?」

「墓地の光と闇属性のモンスターを除外することで召喚できるカオスモンスターを主軸としたデッキだ。」

「なるほど、ソーサラーとか使うやつね。」

「あぁ、だが他のカオスモンスターはほとんど禁止カード、ソーサラーですら準制限だ。カオスだけでやっていける実力はないな。」


ジャックすっごーい、とレイラからの感嘆の声。
キングを目指す彼としては当然のことだが、褒められて悪い気はしない。


「話勝手に戻すけど、あたしはブリュさまメインのデッキがいいな。」

「除去しながらのシンクロビートと言ったところか。だがそれだけというわけには行かん。」

「サポートっていうか、2番手とかでしょ?めんどくさいから適当にアドバンス召喚するよ。」

「だからお前は勝てんのだ。適当などでデッキがまわると思うな。」

「じゃあどうすればいいのさ?」


悪かったねバカでー、とレイラはむくれる。


「そこまでオレが考えてはもはやそれはお前のデッキではない。墓地を利用するもよし、ロックするでも構わん。」

「ロックはなんか合わないんだよなぁ…。いっそのこと儀式デッキとか使ってみたいなー、マジシャンオブブラックカオスとかゼラとかっ!」

「鬼柳といい、本当にお前たちは分かりやすい性格をしているな。」

「えっ、なんで?なんで京介と一緒なの?!」


その表情は心外だ、と言わんばかり。


「小細工なしのハイビートだろう。」

「属性違うもん。京介は闇一色だけど、あたし光と水の2色だもん。」

「大して変わらん。光属性を使うなら半上級のサイバードラゴンでも1枚入れて見たらどうだ。」

「なるほど、確かにそれはありか。隣にスーパースターいたらブリュさまの打点普通に超えるし、京介メタれるし。」

「作るのはメタデッキではないと言ったのは誰だ。」

「でもクロウにもささるし…、できたらいいなくらいにしとくか。」


なんとなくの方針を定めながらデッキとにらめっこを始める。


「後は好みの問題だろう。…どう考えてもお前のデッキが天使と魔法使いというのが納得いかんがな。」

「なんで?かわいいよ天使族。強いよ魔法使い。」

「そうか、採用理由は見た目の天使族か。」

「うん、別にいいでしょ?」

「だったらなぜさっきの儀式の話の時にゼラが出てきた。あれは悪魔族だ。」

「それくらい知ってるけど、ロマンじゃんっ!」

と言って目を輝かせる。
やはり本人は否定したが、鬼柳とは似た者同士だろう。


「…、見た目で選び天使なら、破滅の女神ルインでも入れたらどうだ。モンスターを戦闘破壊に成功したらもう一度攻撃できるぞ。」

「候補に入れとくね。 てか前々から思ってたんだけど、ジャックのデッキってレダメ様入れたらすごいことなりそうだよね!」

ドラゴンいっぱい!と楽しそうに言うが、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンのカードなど見たこともないはずだ。

「そんなに簡単に手に入るカードではないだろう。ここをどこだと思っている。」

「そのうちあたし達の手によって制圧される予定の地、サテライトだよ。」

ニヤっと不適に笑うレイラ。
その顔はどう見てもうそぶいている顔ではない。やってみせる、そういったところだろう。

それにつられてか、笑うジャック。
このサテライトでどでかいことを成し遂げる。
それがこのチームの目標だ。

「確かにそうだな。…ならばお前がどれほどのデュエリストか、このオレが見てやろう。」

「わー、ジャック先生の特別課外授業だー。あんまり見えないからちょっとテンポ悪いけど、許してね。」

「本番はそんな悠長なことは言ってられんぞ。お前の実力、全てぶつけてこいっ!」





そんな2人をひっそりと覗く影。



「…なんかあいつら楽しそうだな。オレ達も混ぜろよな。」

なんだかつまらなそうにつぶやいたのはレイラの超えたい目標である、鬼柳。
少しアジトを離れている間に2人がデュエルしていたのがうらやましいようだ。

「それより、あの2人ってあんなに仲よかったか?」

ふとクロウがそういった。
確かにジャックは少しレイラが苦手なのだ。

「ジャック…楽しそうだな。」

「え、遊星、…。」

ジャックを見ている遊星の目がなんだか…、クロウには説明しがたいものだった。
幼馴染の幸せを願うこと、それは自体は別段おかしな話でもないのだが。


(ちょ、お前ら、それはねーだろ。wwww)

1人そのやり取りを見て笑いをこらえている鬼柳。
どうやらツボに入ってしまったようだ。

「??」

もちろん鬼柳が笑ってる理由が分からない遊星なのであった。
 


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