突然だけれど、昼間に仕事場で降ってわいた、イナイレと逆裁のコラボネタの妄想文を投下。
勢いですみません。
これを軸にちゃんと小説の形にしてもいいけれど、あんまり需要も望めないので妄想で十分だろうと思いました。
もし、需要があれば、適当にツイッターなりここでなりで言って下さい。頑張って小説にします。
影山さん被告で、鬼道さんがナルホドくんに依頼したという基本ギャグ。
…というわけで。
【イナイレ×逆裁コラボネタ】いっちょやるよ!
【逆転の鉄骨落とし】
ある建設業者が鉄骨の下敷きになって死亡しているのが見つかった。
容疑者は、影山零冶。被害者は彼からの受注が極端に減った事を周囲に不満を漏らしていた。
おまけに、鉄骨には彼の指紋どころか掌紋までベッタリ。
前科何犯かはいわずもがな…である。
今日も閑古鳥とお友達な成歩堂法律事務所に久々の大きな仕事を齎したのは、帝国学園総帥にして鬼道財閥の跡取りである鬼道有人。
過去の行いが災いし、誰も弁護を引き受けて貰えず最後に縋ったのは、あのDL6号事件を解決した新進気鋭の弁護士。彼ならば、あるいは。
ナルホド「こ、これは……無罪じゃないでしょう!こんなの無罪にすることなんてできませんよ!」
キドウ「確かに師は過去に邪魔者に対し鉄骨を落としまくっていた。しかし、これに関してだけは、無罪なのだ……どうか、信じて欲しい」
鬼道のゴーグルの奥の瞳を見て、
成歩堂は、ポツリと。
ナルホド「被告人…つまりあなたのお師匠の名前をもう一度聞かせて下さい」
キドウ「影山…零冶…です」
ナルホド「カゲヤマ…レイジ……そうですか、あなたを見ていると、ぼくのレイジという友人を思い出します。わかりました、依頼をお受けします」
ここにある師弟は、ある意味御剣が求めて得られなかったモノなのかも知れない……
キドウ「ありがとう、成歩堂弁護士」
マヨイ「よっし!いっちょやるよ!なるほどくん!」
事件現場はとあるスタジアムの建設現場。不審な点もない。
マヨイ「しかし、カゲヤマさんって……」
ナルホド「どれだけその生涯で鉄骨を使ってんだろう……」
マヨイ「オマケに周囲の評判も、サイアクだったしね……」
元教え子F「ああン?今更、人ヒトリぐらいで何言ってンだよ?クロに決まってるだろ」
元教え子S「仮に彼がシロだとしても出所は、彼かも知れない……え?鬼道が無罪を信じてるって?じゃ、そうなんだろう」
ナルホド(どっちなんだよ…!)
現場には、糸鋸刑事。
イトノコ「あ、ヤッパリ君じゃないッスか…!」
ナルホド「という事は…」
滝汗が洪水。
イトノコ「御剣検事ッスよ!」
ナルホド(御剣なら、影山さんを嬉々として有罪にしそうだな……)
何しろ、基本は罪を憎む男だ。
イトノコ「ヤッパリ君の不敗伝説は、明日の公判で終了ッス!」
ナルホド(不敗伝説……いつの間に…伝説より金をくれ……)
〜法廷1日目〜
サイバンチョ「これより影山零冶の裁判を行います」
ナルホド「弁護側準備完了しています」
ミツルギ「検事側、もとより」
カゲヤマ「ククク…」
ナルホド「うわぁ…悪そう……」
サイバンチョ「なるほど…本当に悪そ……成歩堂君、弁護士がそんな事言っちゃダメでしょう!」
ナルホド「…すみません…(早速、裁判長の心証が悪くなった!)」
ミツルギ「裁判長、アナタはその木槌だけを叩けばいい」
ナルホド(こちらも、師匠に似てきたぞ…!)
サイバンチョ「最初の証人をお願いします」
ミツルギ「では、お馴染みの糸鋸刑事にお願いしよう」
〜証言開始〜
イトノコ「被害者の死因は、頭部を平たい鈍器で打ちつけた脳挫傷で、凶器と思われる鉄骨には被告人の指紋がベットリです、間違いないッスよ!」
イトノコ「オマケに、被告人は過去スタジアムに警察にリゾート島までにも数多の鉄骨を落としている前科があります、もう、決まりッス!」
ナルホド「異議あり!司法解剖の記録によると、被害者の傷は頭のみにあり身体は無傷。鉄骨が落ちてきて、そんな事は有り得ません!」
ミツルギ「(ぐぬぬ…)糸鋸刑事…今月の給料査定を楽しみにしていることだな……検察側は、被告人の証言を申請する」
カゲヤマ「フフフ…」
サイバンチョ「何度見ても姿だけで有罪チックですが……まあ、一応、聞いておきましょう」
ナルホド「異議あり(一応)」
〜証言開始〜
カゲヤマ「言われるまでもなく、私は無罪だ。私は、鉄骨を雨霰と降らせはしたが指紋を残すようなヘマなど…この私が自ら手を汚す訳が無かろう!」
ナルホド「いや!それ、犯行を自供してますから!」
ミツルギ「裁判長は、ただ判決を降す木槌を打てばいい」
マヨイ「こういう時は、基本にかえっていつものハッタリよ!なるほどくん!」
ナルホド「ぼくの基本は、それじゃないから……!と、とりあえず、異議あり!」
サイバンチョ「(首を振り)とりあえず、却下します」
犯人は、この後に証言台に立った目撃者。
実は、影山の鉄骨落としのシンパであり、鉄骨落としを止めてしまった影山を憎悪、影山に対する不満を口にしていた被害者を平たい鈍器で殺害、影山に罪をなすりつけたのだった。
〜第四被告人控室〜
キドウ「我が師を助けて頂いて、感謝する」
ナルホド「いやいや…(テレテレ)…鬼道さんが影山さんを信じていたからこそですよ」
マヨイ「なるほどくん、結構有罪とか言ってたものね!」
ナルホド「…とのさまんじゅうを食べたかったら黙っててくれないかな……」
カゲヤマ「フッ…当然の結果だ、鬼道。お前が弁護料を払う事はない。私が払おう」
ナルホド(…なんだか、嫌な予感がするよ……)
カゲヤマ「弁護士、一応、その仕事に感謝する。私からの弁護料は『消したいヤツを消す権利』だ。日本において滅多にない僥倖だぞ?」
ナルホド「消したい……って……ぇええ!!?」
カゲヤマ「証拠を残さないノウハウもある。金に代えられぬ貴重な権利だ。安心して私に消したいヤツを言えばいい。あの相手検事がいいか?」
ナルホド「い、いや!そのようなアレは困ります…!一応、友人なので!!」
マヨイ「スゴイね、なるほどくん!なるほどくんは、これで合計二人も消すことができるよ!」
カゲヤマ「なぬ…競争相手がいるだと…!?」
ナルホド「間に合ってます!」(なんで、こうなるんだよ…!)
キドウ「流石、我が師…!お金より経験を与える深慮…」
ナルホド(本当、こんなトコロ御剣そっくりだな…)「真宵ちゃん、あの言葉言っていいかな?」
マヨイ「いいね!言っちゃってよ!」
カゲヤマ「今は良くても、いずれは消したいヤツの一人ぐらいでよう……よかろう、サービス期間は無期限にしてやる。アリガタイと思え」
ナルホド「い……」
カゲヤマ「フフフ……」
キドウ「……い?」
マヨイ「久々に盛大に指差しちゃいなよ!」
ナルホド「異議ありッ!!!」
こうして、ぼくの成歩堂法律事務所の赤字自転車経営は、まだ続くのだった……
【逆転の鉄骨落とし-完-】
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