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dark cry

太陽を沈めた空から
堕落する秋雨




陰鬱な気分になるのは
憂鬱な過去を準えるから






とめどなく止まないのは
暗い悲しげなの雨音と
煩い疎ましげな警鐘の響き


紫煙

煙草を吸いたくなった。
吸う場所はいつものあの場所。






別に煙草が好きな訳じゃない。



むしろ嫌いな方だとも言える代物を、時たまこうして無性に吸いたくなるのは、君が居た過去を思い出すから。






月に向かって霧散する紫煙。
その紫煙を吸い込んで、僕は世界の理不尽ながらもその理屈が通るいい加減さに少し自嘲して、君を思った。


(世界がもし僕等二人だけになったら)


Still dream.....

秋の夜風が頬を撫で
あの日の記憶を呼び覚ました




「綺麗だね、秋の夜空は」




そう呟いて瞳を閉じた
その横顔が美しくて
秋が好きになった。




─────────────




見えていますか?
今日は貴女が好きだった秋



月の光が綺麗ですよ

(貴女が私の光でした)


確率数の低い存在価値

先の見えない明日より
揺るぎない過去が愛しい




見上げた先には闇
光なんてない
発狂したこの世界に






盲目に生
黙祷に死




確実性のない風に
不完全な夜





眠れないのはきっと
心臓の音が五月蝿いから。


(耳を塞いで叫んでも)


欠落

もうここは
君が存在しない世界なのに
景色が色褪せないのは




君が居ない世界に
いったい何の価値があるのか






流す涙も
掠れた嗚咽も
君だけのモノだったのに






君が居ない世界が
こんなにも悔しいのは






その事実を
未だ認められない、
そんな僕が居るからだろう。


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