神の悪夢

愛してたって
どうにもならない事はある



それが解らない奴は
誰にも愛されないよ。

いつかは離れて行くのなら
最初から何も求めないよ



自分で付けた傷は癒えない
気付いたのはつい最近
それは余りにも遅すぎた、





どうせ離れて行く癖に
依存しても良いよ、なんて
軽々しく口にしないで欲しい





誰にも理解出来る訳がない
僕が誰かを理解出来ない様に




苦痛は共有出来ないんだよ




どこまで妥協して
どれだけ享受すれば
どんなに楽になれるのか
どうか、誰か教えて欲しい










僕が一番欲しい人は
同情や共感や道連れ、
そんな陳腐なモノじゃない










僕じゃなきゃいけない理由
敢えて他の人を選べない理由
僕以外には無理だと言う理由



僕という存在の認識、承認者
確固たるそれらが欲しい



どこまでも限りなく僕を
“１”に近付けてくれる人
存在確率を１に定義して
実在論理を１に確立しながら
それでいて壊れない人間、







机上の空論だと言うなら
いくらでも嗤えば良い



存在するかも解らない
カミサマを見付ける様な
愚直な理想だと嘲笑えば良い








例えどんな愚見だとしても
廃棄物ばかり与えられるより
きっとずっとマシだから。

愛してたけど
それほどでもなかった


だっていつも僕は
貴方の視界にすら、
居られなかったのだから




ごっこ遊び、と
定義しておいて良かった


傷は浅い




(もしくはもう傷付けられる
　場所さえ僕にはないのか)









人は嫌な記憶を忘れる事で
自身の傷を癒して
また誰かを愛するらしいけど



実際それはただの逃避





忘れない事が
傷を受け入れる事が
自身の弱さを亡くすと
僕はそう思ってる






嫌だからこそ忘れないよ
大嫌いになった貴方も
僕を裏切った人間も



致死量ギリギリの傷を
抱えて受け入れるよ。




現実から逃げられない様に。

もう厭きた


いつまでも餓鬼じゃないよ

退屈を踏み潰し歩く
垂れ落ちる滴は
夜の涙だった



渇いた喉に鉄味の水を
無理矢理流し込んでは
ひたすら飲み下した
(とても苦く感じる)





今日の僕は
いつもより狂気が強い。