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温かな哀しみ



灰色の空に憂鬱
涙の意味に悲哀
夢に消えた理想に
重苦しいだけの愛が嘆いた


あの日君を受け入れられたなら─




枯れた言葉の葬列
左薬指の約束
手首に無口な叫び
思い返す度この心は軋んで逝く






世界はいつだって優しくて
(こわれたまんげきょう)





嘘なんてひとつもなかったよね
だって真実なんてひとつも、



追憶



最後に見たのがいつだったか
忘れてしまえる程
本当に久々に彼女の言葉を開いた
相変わらず言葉の時は止まったまま
彼女の過去しか置いてなかった




あの頃、僕は彼女が解らなくて─
(あいしていたのに)








それでも皮肉な事に
あの頃の彼女と同じ齢になった僕は
あの頃よりも彼女を理解出来た






届かなくて妬んだ思想
追い付かなくて僻んだ思考




彼女と言葉を綴り合った日々は
とても大切な思い出になり
盲目的に彼女を愛した日々は
とても苦々しい思い出になって






あの頃のささやかな幸せに
堪らなく恋い焦がれた

(にどともどれないばしょに)

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