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嘘の上塗り


嘘で固められた人生だった
姿形から、総てだ。
未来がない。
時間は進むのに何処にも未来がない。
猶予は限られている。
わかっている、わかっていた、
でも何処にも居場所なんてなかった。
もう終りにしなければならない。
終わらせなければならない。
子供のころから決めていた筈だった。
己の余命を。
それを通り越してこの様、質は悪くなる一方なのは己を知り得て出した己の決め事を守らなかったからだ。
終わらさなければならない。
取り返しのつかなくなるまでに。
俺の遺体を、遺品を処分してくれる人がいる間に。

死ななければ、死ななければ、
そう思うのに身体が重くて動かない。

生きる価値も、想いを馳せる人も、何もかもないのにどうしてこんな惨めな思いをしても死ねないのか、死なないのか、


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