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傷跡と思考

一人でお風呂入ると
なんとなく傷跡を
見てしまう。

大量のリスカの跡。
アムカの跡。
根性焼きの跡。

10年くらい前に、
猫を飼ってた。
犬に吠えられて
興奮した猫抱いたら、
酷く引っ掻かれた。

後で知ったけど、
縦筋は消えないらしい。

1年くらい飼ったけど、
ある日散歩に行ったっきり
帰って来なかった。

大切な、大切な猫。

悲しくて、
寂しくて、
その傷跡を見ては
猫を思い出した。

唯一の絆のような、
思い出のような。

そんな気持ち。

白く薄く残る傷跡を
なぞっては、
忘れないように
誓った。

消えない事を願った。

消えるのが怖かった。

その猫の存在すら、
消えてしまう気がして。

未だに手首に
一筋の傷跡がある。

唯一の、
自分じゃない存在が付けた
傷跡。

ちゃんとリスカと
見分けがつく。

跡が残るように、
縦にもわざと
切るようになってからも、
そこだけは
縦には切らなかった。


リスカの傷跡も
大切だった。
消えるのが
いつも怖かった。
重ねるように、
残るように
刻んだ。

刻んだ傷は
忘れないように
いつも思い出した。

どんな大きさの
どんな状態の傷か。

ほとんど覚えてたのに。

最近はもう
覚えてないや。

精神病院に運ばれた時の
傷とか、
脂肪層まで切った傷とか、
パカパカして遊んだ傷とか、
好きで
嫌いで
吐き気がしたのに。


もうどれだったか
覚えてない。

残念なような、
これでいいような。


たぶん、
長い間残ると思う。

消えないかもしれない。

消す薬もあるみたいだけど、
消さないと思う。


根性焼きも
全治2ヶ月くらいの
深く焼いた奴とかも
あったけど。
根性焼きは確実に
消えないけど。


こんな傷見て、
怖くなる時がある。

もう親も、
妹も、
友達も、
旦那も、
皆リスカの事は
知ってる。

だから
知られて怖い
わけじゃない。

友達は
「みんなで刃物全部取り上げたりして大変だったよね。懐かしいね」
とか言って
笑うくらいだったり
するけど。

もう、
今更引いて
逃げてく人も
いないけど。

友達はむしろ
手当てしてくれたような
つわものばっか
だけど。


あたしは誰に
捨てられるのが
1番怖いだろう。

もう、
友達が離れていくのは
諦めついた。
つかないけど
無理矢理諦めるしか
なかった。

じゃあ、
今でも残ってる
数少ない友達は?

親に見放されて
うつになったようなもんだし。
今は
理解者になりつつ
あるようなもんだし。
最後に縋るとこは
そこだったし。
だけど
諦めてもいる。
そんな人達は?

救ってもらったのに
裏切って逃げた妹は?
大切な、大切な妹。
絶対に捨てられない
確信めいたものも
あるけど。
どんな絆かは
不安だったりして。

じゃあ旦那は?
唯一あたしを必要とする
彼は?
この間、
旦那のご飯作る為だけに
はいつくばるように
生きたあたしに、
ご飯作らなくてい
とか言って。
あたしは絶望して
死のうと思った。
いらないから。
もう、必要とされないから。
生きる意味を
失ったから。
結局半分本気、
半分気を引くように
自殺しようとしたけど。

娘は?
いつかわかってくれる
かもしれない、
一生軽蔑されるかも
しれない。
「これどうしたの」
って聞かれる事に
怯える。
でも、本当の所、
どうなんだろ?

誰に、捨てられるのが、
1番怖い?

死ぬ事を強く強く
望んで、
叫んで発狂しそうなくらい
恐れて。

死ぬ事と
生きる事に
同時に固執して。

最高に矛盾してる。

どう整理つけて
向き合ったら
いいんだか。

なんか、
よくわからん。

とか、
たまに考える。
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