夕方。
シゲに呼び出されて、桜上水中に足を運んだ。
先に着いていた制服姿のシゲは私を見るなり笑顔を浮かべて、近付いてくる。
「ちゃんと来たな」
偉い偉い、と頭を撫でられて、睨み上げるとシゲはしれっとした態度で私の手を握った。
「もう残っとる生徒もおらんねん」
それが何を意味したのか、すぐに察してしまう自分が嫌になる。
手を引かれ校舎に入り込んで、空き教室なのだろう、少し埃っぽい教室に連れ込まれる。
「意味、分かっとるやろ?」
その返事をする前に、シゲに唇を塞がれる。
最初こそ触れるだけのキスだったのが、酸素を求めて口を広げた隙に、舌を滑り込ませる。
頭がぼーっとするのだけど、ブラウスの下から忍んで来たシゲの手に、思わず体が跳ねる。
「ウチの姫さんは可愛ぇなぁ」
シゲの呟きは私にも聞こえて顔に血が集まるのが分かった。
普段から「格好いい」「王子」と言われるのには慣れていたが、まさかの「姫」扱いに戸惑うばかりだ。
私はどんな表情をしているだろう。
そんな事をぼんやり考えていたら、ブラウスのボタンは外されていて、シゲの手は下着のホックに回っていた。
「、ちょっ!シゲ!」
私の言葉は御構い無しに、首筋や胸に顔を擦り寄せてきて、時折舐めるのだ。
くっ…と身体が反応する。
それが面白いのか、シゲは何度も胸の突起を執拗に舐める。反対の手は下半身に伸びていた。
身体が動かない。かろうじで動いた腕でシゲの手に対抗するが、快感が体を走って全然効果は無かった。
「萌える」
そう言ったのを聞いて、逆効果だった事を知る。
スルリと、いつの間にかスカートのホックも外されていて、簡単に衣服は脱がされてしまった。
まだぼーっとした頭のまま、シゲの次の動きを見ていたら、私の脚の間に身体を滑り込ませて、秘部を指で撫でてきた。
「ちょっ!シゲ!!」
そう漸くぼーっとしていた頭がクリアになって抗議すると、ニヤリと笑ったのが分かった。
事もあろうか、シゲは私の抵抗むなしく秘部を舐めた。
ヒイィ、と声にならない声が出る。
「気持ちえぇのやろ?」
舐めながら喋るから、変な感覚に襲われる。
口から声が漏れないように、両手で口元を押さえた。
すると、舌ではなく、今度は指を挿れてきた。
節くれだった指がナカで、ゆっくりと動く。
痛みに、生理的な涙が出る。
するとシゲは私の目元にキスをして、そのまままた唇に触れるだけのキスをする。
ナカがだいぶ解れてきた頃に、シゲはそそり立ったソレを、私に見せつけるように下着を脱いだ。
絶対入らない!
そう
思うと、それを察知したのか、苦笑いを浮かべるシゲ。
「安心しぃ。無理にはせぇへんから」
そう言ってゴムを付けて私の腰に手を回す。
右手で器用に私の両手をまとめ上げ、腰が進められる。
無理にこじ開けられる感覚に、顔をしかめる。
それを見たシゲは、またあやすように額、頬、鼻、瞼と、キスを落としていく。
唇に達する頃には、シゲのソレは奥まで入っていた。
「動くで?」
疑問形ではあるが決定事項に、何度か頷く。
快感というのだろうか。
その波が押し寄せてくる。
閉じていた目を何気なく開けてみると、シゲが愛おしいと言わんばかりに、私を見つめていた。
何度かの快感の波に溺れていると、シゲが爆弾を落とす。
「この箱、終わるまで止めへんからな」
合成ゴム。