内緒のお話

この前くまさんと一緒に海に行った。真夜中にアイスを買ってふらっと一緒に。船乗りばの硬いコンクリートにゴロンと隣りどおし寝っ転がって夜空を一緒に見た。障害物もなく目の前に飛び込んで来る大きな夜空は思っていたよりも解放的で素敵だった。雲が手を伸ばせば届きそうなほど近くに感じた。星一つ見えなかったけど、風が強くて雲がどんどん流れてきて形が変わって、2人であれは人の顔みたいだねとかドーナッツみたいだねと言いあって笑ってすごく楽しかった。雲がふわふわしてて美味しそうだね、って言うからとって食べさせてって言ったら手を空に目一杯伸ばして、はいっとったよあーんって言って口に運んでくれた。もぐもぐ美味しいって言ったら、かわいいねってちゅうしてくれた、優しく。
すきだなって思った。素敵なこの出来事がどうか思い出になりませんように、七夕にお願いをしよう。