モノクロトウキョー

「そういうとこ好き」


「早くおいでよ」


「本気じゃなきゃここまでしない」


「ずっと特別だっただろ」


「他の人じゃこんな風にはなれない」






「会いたいに決まってんだろ」






あぁもう､
想いの丈を素直にぶつけてくるあなたがこんなにも愛しい｡

大地とつき合い始めて早数日｡


何か今までが今までだし､
お互い彼氏彼女ていうより旦那嫁のほうがしっくりくるとか言ってるし､
新鮮味も何もないし､


……とまぁほとんど変わらないような私たちですが｡



ちょっと変わったこと｡



連絡が少しこまめになった｡



数時間おきでも何だかんだ返事がくる｡
超短いけど(笑)


でも「今何してる」とか「寂しい」とか、
そういう会話を何気なくできる幸せ｡


用事なくても連絡していいんだ､
って実感してほっこりした今日この頃です。




ーー私こんなに幸せでいいのかな？笑

朝早く彼は昨日以上にバタバタしながら家を出て行った｡




完全に寝坊(笑)



昨日夜中に帰ってきて､朝早いから普通に寝るだけのつもりだったのに｡


……まぁ､我慢利かなくてね←


結局寝たの４時過ぎとか｡
我ながらアホやんて思い反省もしましたが｡





だってまた会えなくなる｡



つき合った瞬間に遠距離恋愛が始まっちゃうんです｡

そう思ったらやっぱり気分的にね…そっちに流れるよね(苦笑)



…わかってたよ､こうなることは｡
だから今まで言い出せなかったのもあるし｡


でも始まってしまったものを後悔しても仕方ないし､後悔する気もないけど｡


やっと届いた想いだもの｡



手放す気なんか毛頭ないわ｡


私は手に入れたものに対して執着心すごいから｡
覚悟してもらわなきゃね｡




…なぁんて､怖い女(笑)

「じゃあそろそろ行くわ｡」


仕事があるから朝早く家を出て行く大地｡



準備する姿を座ってボーッとして眺めてていた私は､やっぱりボーッとしながら
「いってらっしゃい｡」
と言う｡


そしたら大地が私の後ろに立って､
見上げる私に対して背中を屈める大地｡



ちゅ､



軽い軽いキス｡
それを一回だけして､大地は
「いってきます｡」
と出てった｡



残された私は指で軽く唇に触れる。



大地とのキスは仄かにメンソレータムの味がした｡

大地宅にお泊まりなぅ。



昨日は実は宵子のお誕生日でした｡
大地は何気ない風を装ってレストラン予約してくれてて､しかも極めつけにサプライズのケーキ！
あのカップルとかがやるね､ちょっと恥ずかしいアレね｡



それだけでもう胸いっぱいで｡
もうこれで終わってもいいかな｡なんて､当初の目的が揺らいだりして｡




でも､今回は決めたんだ｡
素直になるって｡
不器用でもいい､私の飾らない言葉を君に｡