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ひとり寝転ぶ、ヒトリノ夜。





今日は同棲しはじめてから初めて一人で寝る夜。



たまに飲み会とかで大地の帰りが遅くなって先に寝ることはあったけれど。
いつかは帰ってくるものであって。
こうして完全に一人で寝るのは初めて。




今日はいくら待っても大地は帰ってこない。
朝起きても隣に優しく包んでくれる腕も、子どもみたいな寝顔もない。
眠ったときと同じように、私がいるだけなの。



今日も、明日も。
私はヒトリノ夜を過ごす。



ただそれだけのこと。
明後日には帰ってくる。
ほんのわずかな時間の、短い別れ。




でも、たまらなく寂しい。





遠距離をしていた頃よりずっとずっと短い時間なのに。
それでも同じくらい寂しいなんて。
ずいぶん贅沢になったこと。



一緒にいることが当たり前になりつつある今、あなたのいないダブルベッドはあまりにも広く、冷たく。
それが余計に寂しさを煽るの。




でも起きていてもあなたのいない部屋は静かすぎて寂しいから。




私はベッドにひとり寝転び、眠りにつくのを待つのだわ。
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