おはようございます
遅くなりましたが読書記録 前回は漫画でしたが今回はちゃんと小説です

知る人ぞ知るサタミシュウさんの小説です 1作目の「私の奴隷になりなさい」は檀蜜が主演で映画化されたことで有名ですよね その続編3作目になります

1作目も小説で読んだんですが、2作目を間違ってすっ飛ばしてしまった また今度気が向いたら読みます

タイトルと表紙からして官能小説だと勘違いすることなかれ 単なるSM小説ではありません もちろんセックスシーンも多々ありますが、かなりシンプルに描かれているように感じました 状況を淡々と述べているという感じです

「人間関係において、主従関係こそが一番合理的でスムーズである」と巻末の解説で著者が言っていましたが、すごく納得させられてしまいました

恋人でも友人でも上司と部下でも、どんな関係においても主従関係は成立する 重要なことは主と従をはっきりさせることなんだそうな

ただしどんな関係においても主人である人、従者である人はいないそうです 全ての人が従わせる側であると同時に従う側でもある そしてそれは場面によっても入れ替わる 全ての人が平等であるようにと考えるから不和が起こるのだと

「多方面の意見を吸い上げた末の折衷案、というのが一番良くない。面白みのないものになってしまう」全くもってその通りだと思った 強く共感しました

この小説を読んで思いましたが、従わせる側も決して楽な立場ではないんですね むしろ従う側の方が楽なのかもとすら感じました

SはサービスのSだとよく言いますが、同じことをサタミさんも言ってました

単なるSM小説としてではない読み方ができる作品であったように思います 面白いのでぜひ