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今年も

今日で終わりですね。
何か全然実感がないですが……人間が勝手に区切ってるだけで、時間はいつも通り淡々と流れてるんですもんな。
体感する時間の流れも人それぞれ、気分によっても違うかと思いますが、今年は陽野にとって激動の一年でした。来年も益々忙しくなりそうで、今から気合い入れて行こうと思います。
ともあれ、今年一年皆様には大変お世話になりました。来年が皆様にとって平和で楽しい年になりますよう、お祈りしております。

2009年12月31日
陽野あたる 拝



『煩悩のない人生なんてつまらない。』


ごーん……ごーん……
遠くで除夜の鐘が鳴っている。『行く年来る年』をテレビでぼーっと眺めながら、銀時は蕎麦を啜っていた。向かいの土方も同様で、唯一違うとすれば丼がマヨネーズ塗れなくらいか。
子供たちは紅白の終了と共にさっさと退散してしまい(もしかしたら気を使ってくれたのかも知れない)、先程までの騒がしさが嘘のような静けさだった。
「何か今年も家畜の勢いで終わったなあ……」
「それを言うなら破竹な。まあ、確かにぎりぎりまでいろいろあったし仕方ねえだろ」
「来年……ってか、もう今年か?はもっとマッタリ過ごしたい」
「マッタリしてんじゃねえか、いつも。働け」
「ウチは旦那が稼ぎいいからいいんですう」
「………………」
「あ、こっち来るなよ。テメー鐘の中入って一緒に打って貰え」
「あんなところに入るくれえなら、テメーの中に入るわ」
「……サイテーだなお前。どんどんエロオヤジになって行くな」
「鐘叩いたくれえで煩悩が消えるなら誰も苦労しねえよ。受験生の邪魔になるだけだ」
「まあ、確かに」
俺も煩悩だらけだしねー、と笑う銀色。
「煩悩なんて全部人間の楽しみじゃん?それなくなったら、人生つまんないよなー」
「食う、寝る、えっ……」
「黙れ」
指折り数える土方に、銀時は雑誌を投げ付けた。言っていいことと悪いことがある。
「まあ、普通に生活してりゃあ仙人みたく悟れはしないわな」
それは誰とも繋がれない、きっと寂しい生活だ。人の温もりを知っている自分たちには到底送れるはずもない。
「いいんじゃねえの?何かしたいって気持ちなくしたらお終いだろうよ、俺たちみてえなのは」
「そだね」
「人生楽しんだもん勝ちだ」
「お前は?」
「あん?」
「今年楽しかった?」
「……そうだな。楽しかった」
「俺も楽しかった」
にへ、と笑う銀時に、つられて土方も柔い笑みを浮かべた。
「年が明けると生まれ変わるって言うけど、嘘だな」
「生まれ変わったらストレートになってるはずだしな」
「いやいやいや、それはない」
「生まれ変わりたいとか、十四郎は思ったことないの?」
「ねえな。俺ぁもう一度人生やり直しても、同じ選択するって間違いなく言えるし。あ」
「何?」
「でももし……んなことあったら、今度はもうちょいスマートにお前を口説く」
「…………馬鹿」
「その馬鹿が好きなのはどこの誰だよ」
四つん這いでこちらににじり寄って来る土方を、腕を振って牽制する。
「だから駄目だってば!去年コタツでシて、神楽から散々ボコられただろ!?しまいにはお前、簀巻きで粗大ゴミに出されるぞ」
「…………解ったよ」
チッと舌打ちと共にようやく了承した土方は、銀時を横抱きに抱え上げた。あたかもお姫様のような扱いに、アワアワと銀時の頬は一気に赤くなる。
「何やってんのお前!何するつもりなのお前!年の瀬ぎりぎりまでイタいやつだな、おいいっ!!」
「うるせえな。煩悩は実現して消化しねえと晴れる訳ねえだろ」
優しく布団の上に降ろされて、額に口付けが落とされた。
「どうせ塗れんならお前と一緒がいい」
「…………どんな誘い文句だよ、全く」
ぶつくさと不満をこぼしながらも土方の腕に収まったままの銀時は、言外で行為の了承をしているようなものだった。
微かに赤らんだままの頬を見遣ってペロリと舌なめずりをしてから、土方は悪たれな笑みを浮かべてみせた。
「さて……先ずは四十八手でヤり通すか。三が日使えば楽勝だな」
「はあっ!?馬鹿ですか?お前は馬鹿ですかあああああっ!?」
「何だよ……これで一気に48消化してやんだから有難く思えや」
「意味間違ってるから!っつーか、お前の煩悩は108全部それかあああっ!?」
「仕方ねえだろ。何つったって、ひっくり返したら801になるしな」
「もう誰かこいつのドタマをかち割って下さーい!!」
銀時の声に答えるように、除夜の鐘がまた一つごーんとかぶき街に響き渡った。


以上、完。


大晦日話。
ぎりぎりまでケンカップルでぎりぎりまで下品なイタい馬鹿な大人たち。

うはっ

31〜1日にかけて某アニメチャンネルで年越しアニ魂特集があるうううっ!!
超見てええっ!
でも見れないorz
もう紅白なんて見なくていいよ。面白くないしネタも尽きてるし、絶対アニ魂の方がいいよ!



『据膳にだって拒否権くらいある。』



「ちょっと、たんま!!」
げしっと伸し掛かって来る土方の顔を押さえて銀時は叫んだ。こちらも素っ裸、土方も素っ裸、今まさに事に及ぼうとしている瞬間だった。
万事屋でも頓所でも後に気まずくなるのが嫌だ、という理由からラブなホテルに足を運ぶこと数度。未だ最後まで繋がることが叶っていない二人は、今日も銀時の制止の声で向かい合うこととなった。
「んだよ、またかよ」
「しょうがないだろ!恐いもんは恐いんだよコノヤロー!!何ならテメーが代われよ、そしたら今すぐ万事解決だ」
「嫌なこった。それは譲れねえ。俺はずっとお前を抱きてえと思ってんだ」
「だったら今日はパスだ」
「これで何回目だよ……UNOだってそんなにパスしたら負け決定だぞコノヤロー」
そう言って深々と溜息をつきながらも、土方は銀時の上から下りた。そのまま放り出していた着流しを軽く羽織り、バスルームへと消えて行く。
「…………」
その背中を見送ってから、銀時も深々と溜息をついた。
毎回毎回今日こそは、と覚悟を決めて及ぶのに、最後の最後でどうしても腰が引けてしまう。いつも寸止めで結局自分でヌいている土方に、申し訳なくて何度も謝った。けれど、その一線を越える勇気がない。
男のプライドとか世間体などと言ったものは、とっくに投げ出しているはずだった。逢えばキスもするし、刺激し合うのも慣れて気持ちいいと素直に思う。そうでなくとも、土方の触れ方は優しくて温かくて愛されていることをよく解らせてくれる触れ方だ。本気で自分のことを大切に思っていなければ、こう毎回止めてくれるものでもないだろうと銀時は思う。
――俺……捨てられるかも……
考えれば考えるほど、自分が我が儘なような気がして、銀時は思い切りヘコんだ。一体、この莫大な不安を世の女子全員はどうやってやり過ごしているのだろうか?
不意にくしゃりと大きな手が頭を撫でた。
「……土方君」
「んなマジでヘコむなよ。っつーか、いつまでそんなカッコでいるつもりだ。風邪引くぞ」
ふわりとシーツにくるまれて、銀時は大人しく土方の腕の中に収まった。高まった熱が引いた身体は急速に冷えて行く。
優しく髪を梳いてくれる手が温かい。
「…………ゴメン」
「気にすんな。俺だって自分がそうなら全力で抵抗するわ」
「あのな、俺……その、土方君に触られるのが嫌、とかじゃないから」
「解ってる。じゃなきゃ、反応しねえだろうよ。けどな」
土方の声が一段低くなる。
「俺だって、そう何度も我慢してやれねえぞ。暴走しちまう前に覚悟決めてくれや」

「えっちしてえよおおおっ!!」
「ちょっ……銀さん!!昼間っから何てこと大声で叫んでんですか!?」
真っ赤になった新八が部屋に乗り込んで来る。しかし、亀布団姿の銀時を目にしておおよその事情を察し溜息をついた。
「昨日も駄目だったんですか?」
「ううぅ……」
いい年をしてえぐえぐと泣く主人が、いっそ可哀想になって来る。
「あの、銀さん。経験ない僕が言うのも何ですけど、こう言うことって焦っちゃ駄目ですよ」
「うわーん、童貞眼鏡に進言されたああっ!!」
「眼鏡関係なくね!?」
「っつーか、俺だってそのくらい解ってるよ。けどな、俺だって男だぞ!?土方君の気持ちはよく解るんだ!そしてそれに負けないくらい、俺だって土方君とえっちしてえよおおおっ!!」
「だからそんなことを大声で叫ぶなあああっ!!」
「アンタら静かにしないかい!こちとら寝てんだよ!!」
階下からお登勢の怒声が上がる。
「とにかく銀さんが覚悟しないと終わらない問題でしょ?土方さんなら安心して任せて大丈夫だと思いますけど」
「………………」
「僕買い物に行って来ます。昼ご飯テーブルに置いてあるから、ちゃんと食べて下さいね」
遠ざかって行く気配に安堵の溜息をつく。子供に気を使わせるなどしたくはなかったが、この際甘えてしまおう。
――そう、これは俺の問題だ……
新八の言う通り、土方なら問題ないだろう。技術云々で怖じ気付いている訳でもないし、痛みを我慢する覚悟は出来ている。
問題は銀時が男と交わるのが初めてではないということだった。
ひょっとしたら今までの反応や何やらで、勘の鋭い土方はその事実に気付いているかも知れなかったが、嫉妬深い割りに敢えてそれを口にする野暮な男ではないと思う。
けれど、その時銀時に与えられたのは紛れもなく屈辱と苦痛でしかなく、未だに悪夢にうなされて飛び起きることがある。だから違うといくら言い聞かせても、行為の行き着くところが同じである限り、自然と身体は恐怖を覚え強張ってしまうのだ。
――どうすりゃいいんだよチクショー……
想いは同じなのに。
再び滲んで来た涙をグイッと拭った時、万事屋の電話が鳴った。


→NEXT


という訳で悶々銀ちゃん。

ハマりました

最近前から気になってた怪盗ゲームを始めました。内容は単純だけどコンプ癖のあるオレにはかなり面白い。ただレベル低いのでお宝を手に入れた端からボコられてかっさらわれてます(涙)
基本陽野は攻撃重視の殺ったもん勝ち戦法を取るんですが、回避出来ないシステムなんで防御も考えないとなー。


『土方さん家の家庭事情8〜食い合わせなんか気にしてたら何も食えない〜B』


「…………二人共こんなところで何やってんですか」
突然の冷めた声に、情事の余韻を楽しんでいた十四郎と銀時はがばりと身体を起こした。キッチンの入口に新八と神楽が立ち尽くして呆れた眼差しでこちらを見ていた。
「いや、あの……これは……」
「おかえり……早かったね」
幸い、多少服の乱れはあるものの、アハンな最中の最も恥ずかしい格好を晒すことだけは免れたが、行為の事実とその後の甘いフワフワした空気は誤魔化しようのないものだった。
「新八、害虫駆除業者を呼ぶアル」
ぺっ、と唾を吐き捨ててから神楽はくるりと踵を返した。ゴミでも見るかのような眼差しがイタい。
「新居並みの掃除と消毒がなされて、食器と調理器具が一新されてからじゃないと、あたしはこの家で食事しないアル」
「「…………」」
「そうだね。うちの両親がフツーじゃないのは理解してるけど、さすがに許容出来る範囲にも限りがあるし」
新八も眼鏡を押し上げてくるりと踵を返した。
「二人共、もう少し情操教育のこと考えて下さいね。一応、僕ら思春期なんで」
「「はい、すみませんでした」」
「全く……これじゃどっちが親か解らないや」
しん、と再び静まり返ったキッチンに、どちらのものとも言えない溜息がつかれた。ちらりと視線を交わして十四郎と銀時はどちらからともなく離れた。背中に冷水を浴びせられたような気分だった。
「……トシ君どうすんの?」
「…………引っ越しでもするか」
「二人の機嫌直しは?」
「……………………謝る、しかねえよなあ」
「………………うん」
こうしてその晩、両親が子供の前に正座させられてお説教を食らうという、前代未聞の結末を迎えた土方家なのでした。


以上、完。


おつかれっしたー

今日で仕事収めでした。本当なら金曜日で終わってくれればキリが良かったんだけど、それだと年明け一発目に死ぬ思いをしなきゃならないので、仕方ないですね。
それでは、職場の皆様良いお年を〜~ヽ('ー`)ノ~


『土方さん家の家庭事情8〜食い合わせなんか気にしてたら何も食えない〜A』


※裏シーンです。








長い口付けから解放すると、銀時はどう言う顔をしたものか、とでも言うようにしかめっ面をした。
「お前マヨネーズの味がして何かやだ」
「俺はいつも以上に美味く感じるけどな」
十四郎は苦笑する。
「特に」
スルリと指を滑らせて、下肢をまさぐる。緩く握り込むと、銀時はびくりと身体を竦ませた。
「こっちの方とか?」
「ん……やめ……っ、あ」
「下手なローションなんかよりよっぽど気持ちいいだろ」
「……んな訳、は……っぅ、あ……あるか」
否定しながらも銀時の頬は赤い弾んだ呼吸をごまかそうと俯いているせいで、なおさら熱が増しているようだった。朱色と共に白い肌を彩るマヨネーズの色がひわいで、十四郎はますます食欲をそそられる。
銀時をテーブルにもたせかけたまま、大きく口を開けるとその分身をくわえ込んだ。
「…………っ、あう……ああっ!!」
咄嗟に口を塞いだが、銀時からは確かに快楽の甘い声がこぼれる。
大胆に舌を絡めて音を立てて吸われ、今までにないほどの悦楽に攻め立てられては堪らない。心の中で嫌だと思えば思うほどに、身体は疼いて触れられるのを喜んだ。
「は……っ、あぁ……ぅく……ん、ふ……ぁっ」
「あーあ……ベタベタだな。これ、マヨネーズのせいだけじゃねえよな?ん?」
「う……うっさい!もう放せ馬鹿!!」
「んな切なそうな顔して言われても、説得力ねえなあ。イキそうなら手伝ってやるぞ」
銀時が反発の言葉を口にするたびに、十四郎の嗜虐心が刺激されて意地の悪い笑みを浮かべてしまう。しかしそうすればするほど、意のままにされるのが嫌いな銀時は快感を我慢しようとする。悪循環だった。
そしてついには、
「も……無理っ、た……立ってるの……っは、ぁ……限界」
「だから素直になれって言ってんだろうが。ほら、テーブルに伏せろよ」
背中に十四郎の温もりと体重を感じながら、銀時は仕方なく言われた通りにする。そうでもなければ、力の抜けた脚では立っていられないのだ。
と、挿し入れられた指に違和感を感じて、銀時は眉を寄せた。
「ちょ……お前まさかそっちもマヨネーズかよ!?」
「当たり前だろ」
「嫌だーっ!!やめ……マジ勘弁して!気持ち悪いって……ん、あ……放せヘンタイーっ!!」
「それで喜がってんだからお前も充分ヘンタイだ」
「うぐ……っ、はっ……あ……頼むから調理器具とか突っ込むなよ?」
「解ってる。玩具じゃ悦くならないのは実証済みだろうが」
宛てがわれた熱がそのまま体内に押し込まれる。慣れた充足感を飲み込んで、銀時はぶるりと身体を震わせた。
「ひぁ……っ」
「っく……」
動くのを躊躇うほど、いや今すぐにでも全力で動きたいほど、自分を迎えてくれた銀時の中は心地良かった。十四郎はそれをどうにか押さえ込んで、無防備に晒された項に口付ける。
「……っ、あ……トシ君」
「銀時……」
顔が見えないのは不安で好きじゃない。けれど、こうして抱き締められて腕の中で微睡むのは嫌いではなかった。
突き動かされるような熱と激しさに包み込まれるような不思議な感覚は、自分の中をぐちゃぐちゃに交ぜて相手に差し出すのに似ている。けれどこうして肌を重ねることでしか解らない部分も確かにあった。
「ぅあ……あ、っは……も……イく、ああぁ……っ」
「く……っ」
吐き出された迸りを受け止め、銀時は自分もその激情を解放した。


→続く

うがあああっ!

やっとこ年賀状を書き始めました(遅っ)。
何としても明日までに出さないとヤバいですよねー(汗)
他にもやらなきゃならないことが何故か山積みで、改めて師走の忙しさを噛み締めております。
ε=ヾ(;゜ロ゜)ノ


『土方さん家の家庭事情8〜食い合わせなんか気にしてたら何も食えない〜』



凄まじい破壊音と銀時の悲鳴とで、十四郎は寝転んでいたソファーから慌てて起き上がった。銀時は滅多なことで動じるような人間ではない。
――まさか……
嫌な予感が胸騒ぎとなって十四郎の足を現場らしいキッチンへと駆り立てる。
十四郎は警視庁特捜部の副長だ。それも一部では『鬼の副長』と異名を取るほど恐れられている。その分敵も多い。最近も過激派のテロ組織を一斉摘発したばかりだ。その残党が報復に来ても可笑しくない状況だった。
「銀時……!」
キッチンに飛び込む。
と、そこで十四郎は足を止めた。入口に佇んだまま、コンマ1秒ほど自分の心配性を呪う。
「……お前何やってんだ?」
何故かキッチンはマヨネーズ塗れだった。勿論、そこにいる銀時も、である。
先日酔っ払った間違いで買って来たピンクのフリルのついたエプロンを律儀に身に付けていた銀時は、入口で半ば呆然としている十四郎をぎろりと睨みやった。
「何やってんだ、じゃないだろ!?見て解んないのかよ!?」
「……俺のために新境地開拓してくれてるのか?」
「違あああああうっ!!」
答えた十四郎になおさら激怒したように、銀時はさらに眉を寄せてしゃがみ込んだ姿勢からがばりと立ち上がった。
頭上の棚を指差して、
「お前があんなところに業務用マヨネーズをがっつり入れておくからだろうが!!開けた途端、雪崩を起こして落ちて来たんだよ!!」
「……いや、目の届くとこに置いてないと何か不安で」
「知るかボケェェェっ!!」
本来の目的だったらしい計量器を床に投げ付けると、銀時は憤慨した様子を隠そうともせずにどすどすと十四郎の方へ――いや、正確には入口の方へやって来た。
「ともかくここは後で片すから、トシ君は棚直しといてよ。俺ベタベタ気持ち悪いから風呂入った来る」
「悪かった。俺が綺麗にしてやる」
「は……?」
キョトンとした表情の銀時の顎を掴んで上向かせると、十四郎はペロリとその頬に舌を這わせた。
「!!!!????ちょ……何してんのお前!!」
「何って……片付け?」
「いやいやいや違うだろコレ。おかしいだろコレ。何で俺の頬っぺた舐めてんの」
「流すの勿体ねえだろ。それに好物と好物を合わせたらやっぱり好物にしかならねえはずだ」
「………………うわ、オヤジ臭い。っつーか、食い合わせ悪いだろ」
「男が細かいこと気にすんな」
そのまま次は右の眉の辺りに口唇を寄せた。銀時はむずがるように身を竦めたが何も言わない。しっかり頭を両手で固定されて動けないというのもあったが、途中からそんな口上はどうでもよくなったらしく、十四郎が本格的に愛撫を施し始めたせいだ。
マヨネーズを舐め取るふりをして銀時の肌を味わう。口唇を貪る。それはいつもと違って必要以上に執拗なせいで、嫌が応にも身体に熱を孕ませた。


→続く

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