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思春期の

中学生くらいのいろいろあった頃から、無意識に呼吸を止めてしまうようで、唐突に息苦しさに気付いて「あ、俺今息するの忘れてた」みたいなことがあります。
上手く空気吸えない。
最近ずーっとなかったんですが、好きなこととは言え今まで携わったことないくらい重要な仕事任せて貰ってるプレッシャーもあるのかな、とか思いました。
昨日は久々長いことオフ友やらせて貰ってる冬華さんからメールいただきまして、ちょっと緊張の糸が切れちゃった感があります。たまには肩の力抜けって言うね。
ただ単に余所の会社に電話するのが嫌だっただけかもですが(電話恐怖症&初めての人と話せない)orz





『この愛は刹那より永く。』



「…………心配ねえよ、死なせるもんか」
爆発は――起きなかった。神威が噛み締めて押そうとした奥歯の起爆スイッチは、かろうじて上体を起こした土方の腕に寄って阻まれていた。
先程の小さな音は、上着の袖口の釦に歯が当たった音だったのだ。
ギリギリと喰い千切らんばかりの勢いで神威は牙を立て続けているが、夥しい流血をしても土方は引かなかった。
「金時、この馬鹿!!テメー何て無茶しやがる!」
慌てて駆け寄った高杉の腕に凭れるようにして、ここまで必死で移動して来た金時は力を失ったように頽れた。真面に動くのは右腕一本だ。這って来たにしても、それはどれだけの労力か……汗だくになった姿を見れば一目瞭然だった。
「何考えてやがる!本当に動けなくなりてえのか!?」
「だって……十四郎が、」
「大丈夫だ。死なねえよ」
振り向けはしなかったが、土方は苦しい呼吸の中でハッキリと金時に告げた。
「約束……したじゃねえか。俺ぁ……お前の大事なもの、殺す訳にゃ行かねえよ」
驚いたように神威の双眸が見開かれる。
「何だ?気付いてなかったのか?テメーもしっかり守られる範疇に入ってんだよ。俺は殺すつもりだったけどな」
「…………」
「仮にも10年も一緒にいて、金時があっさりテメーを見捨てるような奴だと思ってたのかよ。だからテメーは金時のことを何も解ってねえっつーんだ」
ゆっくりと拳を握り締め、土方はニヤッと笑った。
「ちょっとでも自分が関わったら放っとけねえ、それが俺の惚れた坂田金時だ。光栄に思えや、テメーは独りで死ねやしないぜ」
ゴッ!
避けようのない距離で一撃が炸裂する。
少しのズレもなく衝撃が神威の胃を抉った。口を開けていたことも手伝って、堪え切れずに嘔吐する。
カン、カラン……
小さな小さな爆弾が幾つもリノリウムの床に転がった。それを咳き込んで見遣った神威に静かな声が落ちて来る。
「神威……お前の負けだよ」
「………………」
「もういいだろ」
「金ちゃん、一つ聞いていい?」
そのまま倒れ込むより他になかった神威が、寝転んだまま問うて来る。本当なら跳ね起きて土方を殺しにかかりたいところだろうが、如何せん連戦で負った傷は神威をしてもそれをなせないほど深いものであることも間違いなかった。
「何?」
「…………何で、そいつなの」
「…………」
「何でそいつじゃなきゃ駄目なの?10年前にだって他に選択肢はいたはずなのに」
「そんな理屈が解ったら、俺が教えて欲しいくらいだよ」
高杉が用意してくれた車椅子に腰掛けながら、金時は小さく笑った。
「でも、一つ訂正」
「何が?」
「俺たち10年じゃないよ。もっと前から……ずっとずっと愛してる」
「…………お熱いことで」
微かに肩を竦めてみせた神威は呆れたように小さく笑みを浮かべた。


その後土方は緊急手術で病院にぶち込まれて、暫くの休養を必要とした。
金時は傷の回復とある程度のリハビリを経て、非公式の裁判の結果情状酌量により実刑一年半、執行猶予二年の判決が下された。
神威はまた騒ぎのどさくさに紛れていつの間にか姿を消していた。
けれど春雨に戻ることもなく、かと言って何かをしでかすでもなく、このかぶき街での戦争終結を機に『雷槍』と呼ばれた史上最強の戦士は、表舞台に現われることは二度となかった。



→NEXT



神サマ仏サマ空知サマ!!

と言うことで、魂の洗濯にまんだらけへ行ってきました。きゃっほーいε=ヾ( ゜∀゜)ノ
無駄にテンション高杉でウザくてすいません。
長いこと探してたアンソロをゲット出来たので嬉しすぐる(≧ω≦)ノシ
ええ、やっぱり人間息抜きが大切です。自分へのご褒美があるから頑張れます。
それとは別に休載されてた某新選組漫画、1冊だけ読んでなかったコミックもゲット。
例のお家騒動で再開される可能性は限り無くゼロに近そうですが、是非に是非にお待ちしております。
別の漫画も試し読みして買いたいものがあるんですが……ううむ、俺の本棚銀魂と新選組関連の本しかないぞ(もっと勉強しろよ)





『この愛は刹那より永く。』



堪らず吠えた神威の心臓に狙い違わず、土方は銃口を突きつける。
「投降しろ」
「………………」
「テメーを殺すのは金時の本意じゃねえ。引け」
「撃てばいいじゃん。俺はのうのうと生きて行くつもりなんか毛頭ないヨ」
ニンマリとそれでも不退転の笑みを浮かべて神威は土方を睨みつける。
「その代わり、俺は一人でも多くの奴を道連れにしてやるからネ」
「どういうつもりだ……?テメーの得物はそこに転がってんだぜ」
「土方、やめろ!」
高杉が突然声を上げる。その切羽詰まった口調に思わずピクリと反応する土方。
「春雨の兵隊はカチコミ行く時、体内に爆弾飲み込んで来やがるんだ!」
「な……っ、」
「起爆スイッチは、」
焦燥の口調で続ける高杉に構わず、神威は一跳びで距離を詰めると土方に体当たりを喰らわせた。
倒れた身体に馬乗りになってあーんと大きく口を開ける。その顔に浮かぶのは勝ち誇った笑み。
試合には負けても勝負には勝ったと言わんばかりの、死を恐れずに最期まで一戦士として散ることに強烈なまでの矜持を振り翳した笑み。
「地獄まで道連れにしてあげるヨ」
「奥歯に仕込んでやがんだ!」
カチ……っ、
小さな小さな金属音。
それは、この世界の全てを破滅させる音。
「十四郎……っ!!」
その瞬間、聞こえるはずのない声が鋭く背後で上がった。





→続く


このところずっと

2か月スパンが当たり前だと思ってたんで、もうちょい我慢しても銀魂出ないのかと思うと、もういろいろ耐えれない気がする。
空知神にはのんびり仕事していい物描いて欲しいんですが、それでも早く銀ちゃんと土方に逢いたい俺がいます。昨日自分でせっかちは行かんとか書いたばっかなんですが、ギリギリでやってるとやっぱ駄目だなあ……





『この愛は刹那より永く。』



神威の双眸はさらに温度を下げたようだった。
「馬鹿馬鹿しい……要するに、お前は金ちゃんなしじゃ何にも出来ないってことだろう?10年前も庇って助けて貰って、結局今回だってそれを期待してんじゃないの?」
「ああ……出来ない。息も止まっちまいそうだ」
「…………」
「でも、そう言うもんだろ。人が誰かを欲しいと思うのは、独りでなんて立ってられないからだ。それは弱さでも何でもねえ」
「じゃあ甘えだよ」
「お前は裏切られるのが怖いだけじゃねえか。だから回りを遠ざけて、奪い尽くして何も置かないようにしているだけだろ」
ゆっくりと土方の掲げた切っ先が誘うように揺れる。それが解っているから神威も迂闊に飛び込んだりしない。
かと言って距離を取ろうとすれば、今度は逆に懐に飛び込まれてしまうだろう。
中途半端な距離――中途半端な立ち位置。
まるで今の自分のような。
「金時は違ったぜ」
「何が違うんだい?」
「あいつだってずっと他人を傷つける力を持っている。でも自分の出来ることを考えて、自分が欲しいものを手に入れるにはどうしたらいいかを考えて、この街を守ってた」
「それが……自分の立場を作ってたとでも?」
「誰だって奪ってばっかの相手には近付くめえよ。与えて、与えられて。助けて、助けられて。そうしていろんなもの一緒に背負えることが、本当に強いってことじゃねえのか」
「そんなのはただの馴れ合いじゃないか。群れてなきゃ何も出来ない、雑魚共の詭弁だ!」
神威はそのどちらも選択しなかった。
持ち前の戦闘に於ける本能は、その距離でその立ち位置で銃身を武器にすることが最良であることを判断したのだ。
がきぃ……んっ!
金属同士のぶつかる悲鳴と火花が舞い上がる。
その重い一撃を受け止めるには、土方の傷は甚大過ぎた。堪え切れずに吹っ飛ばされる。開いた絶妙な間合いに銃口が煌めいた。
「いい加減くたばれヨ、クソ狗」
「その雑魚の群れが大魚を喰い殺すことだってあるんだぜ?」
ゴトン……
唐突に前触れもなく、神威の機関銃が落ちた。
「…………」
「やれやれ……茶番だな。見てらんねえ」
ふー、と紫煙を吐き捨てて、高杉は小さく笑った。
「相変わらず不細工な戦い方しやがる……そして神威、テメーは慢心してやがるからそうやって同じ徹を踏むことになるんだ」
「高杉、貴様……ぁっ」
床に突き刺さった幾本ものメスがその答えだった。



→続く



おぼろろろろ……

いきなり冒頭から失礼しました(*~ρ~)
かようにアウトプット状態が続いておりますもので、もう吐くもんねえよって感じです。
もうちょいゆっくり時間かけられるといいんですが、さながら暴走列車が背後に迫って全速力で逃げてるような状況なもので……ううむ、俺のポリシーに反する。
何でもかんでも「はい、次ぃっ!」ってせっかちは行けませんよ。





『この愛は刹那より永く。』



「こんなに弱いくせに、俺に勝てる可能性なんか万に一つもないくせに、金ちゃんの傍にいたいなんざ聞いて呆れる。しつこいのも大概にしないとみっともないヨ」
「…………んなこたぁ、俺が一番……よく解ってんだよ」
よろよろと立ち上がりながら、低く掠れた声で土方は吐き捨てた。ヒューヒューと嫌な呼吸をしているのは肺がやられたからに違いない。その証拠に喀血したもので口元が赤く濡れている。
「でもなぁ、そいつは違うぜ。俺が金時に相応しくないんじゃねえ……金時の立ってる場所が相応しくねえんだ」
「は……よく言うよ。どこからその自信が来るのさ」
「じゃあ……この10年で金時は『テメーのもの』になったかよ?」
「…………」
神威の双眸がすうっ、と細められる。
否、とは答えたくなかった。が、一番いつも金時の心だけがどこか別の場所にあるような気がしてならなかったのは、他でもない神威自身である。
「金時は……自分を利用しようとしてるやつなんかのものにはならねえ。自分をものだと思ってるやつには絶対ぇ膝を折ったりしねえ」
「ふん……自分は違うっていいたいの?」
「ああ、違うね」
ハッキリと嘲弄を浮かべて土方はニヤリと笑って見せた。
「金時が俺のものなんじゃねえ、俺が金時のものなんだ」


ゆっくりと双眸を開く。
遠くから夢心地に聞こえて来る闘争の気配を、金時は不思議な気持ちで受け入れていた。
あの血と硝煙の臭いに塗れた場所に自分が立っていないことは、初めてではないのか。
気付けば大切なあの街を守る立ち位置にいた金時が、初めて離れた場所で傍観しているのではないか。
麻酔はもう抜けたはずなのに、左腕と両足は動かない。
――動け……
動いて。
今あの場では誰より大切な人間が満身創痍で戦っている。
――十四郎を助けに行かなきゃ……
動いて。
動いて。
十四郎は自分を目茶苦茶に傷つけた神威を許しはしないだろう。
今や超一流にカウントしていい戦士になった彼が、神威と二人ぶつかれば無事では済むまい。手加減などと言う生易しい手管など使える余裕はないだろうし、元より神威がこの世で一番殺したいのは十四郎になってしまったはずだった。
そんなことをさせる訳には行かない。
――せっかく逢えたのに……
自分が記憶を失くしても、遠く離れていても、これだけ時間が経っているにもかかわらず、十四郎はずっと金時を待っていてくれた。
ずっと金時を愛してくれていた。
それを、
――俺は二度と放したくない……!
動いて。
動いて。
もうこれから先一生動かなくなったって構わない。
ほんの少しだけでいいから、
「動けえええっ!!」





→続く

たまには自己投資

と言う訳ではありませんが、髪切って来ました。
最近年単位でしかそんなとこ行かないもんで、常に髪型の変化がポニ方→土方→またポニ方……みたいなサイクルをずーっと繰り返してます。
その店で呼んでた雑誌に某パチンコ店のキャラクターが紹介されてたんですが、あの眼鏡キャラはスギトモさんが声出してたんですね!気付かなかった……orz
今度から注意して聞こうと思いました。アレ作文?





『この愛は刹那より永く。』



「ふん……いっそ息の根止めてやれば良かったぜ」
医者にあるまじき台詞を吐き捨てて、高杉は自嘲に似た笑みを浮かべた。
実際、彼が神威を助けなければここまで長引く戦にはならなかったかもしれない、と思ったことは何度もある。
もしそれが罪になるのだと言うならば、
――俺ぁお前に詫び入れるのに、腹の一つや二つ喜んで斬ってやるよ……
静かに高杉が紫煙を吐き出した時、こちらを見据えていた神威の視線がす、と横に流れた。
「…………土方、」
「手を上げろ。ド頭ぶち抜くぞ」
「コレ手じゃないヨ」
バララララ……っ!!
鋼鉄の獣が咆哮を上げる。
備品を粉砕し、壁の一部も吹っ飛ばして弾丸の牙が突き立てられた。
――あの馬鹿……!
あんな駄々漏れな殺気を垂れ流せば神威が気付かないはずがないではないか。
それともわざと撃たせたとでも言うのか。
確かに神威の両腕は弾切れを起こした時に補填することが出来ない(何しろ彼は両腕が機関銃と言う阿呆仕様だ)。マガジンや予備の弾を持っているようにも見えない。
だがしかしそれは、持ち弾で獲物全てを屠る自信が神威にあるからだ。
実質、万全でないのは土方も同じなのである。その身体で無茶をやらかせば、完全に折れた肋骨が肺を傷つけて呼吸出来なくなる可能性だってあった。
動けない金時は宛てになど出来ない。
「そう言うことか」
濛々と巻き上がる砂塵に神威が舌打ちをする。
真っ白になった視界の中廊下側は完全に粉塵に覆われて見えなくなっていた。
その条件は同じはずだが、
ドンッ!
躊躇なく引き金を引いた土方の弾丸が、神威の右耳を掠めた。血飛沫が白い壁を汚す。
「このクソ狗があっ!」
高杉のくわえた煙草の火で互いの位置関係を把握したのだと気付いた神威が、怒声と共に再び銃撃を放った。
数多の攻撃を避けきることなど、どれほど卓越した身体能力を持っていたとしても不可能に近い。
「ぐ……っ」
倒れそうになりながらも土方は、さらに踏み込んで銃を握ったままの手で神威に殴りかかった。
最強の戦士相手に徒手空拳で戦いを挑むなど、無謀を通り越して馬鹿げている。
神威は勿論初撃も続く第二撃もアッサリと躱した。が、やはり腕よりも重い機関銃ではバランスが取りにくいのか、踏み止どまれずにぐらりと上体が傾いた。
その隙を、土方は待っていたのだ。
背中に隠し持っていた得物を抜刀すると、一気に振り下ろす。
「…………っ!?」
必殺の間合いで放たれた一太刀は、狙い通り神威の華奢な肩口に喰らいつき、斬り下げ片腕を葬り去った。
格闘術では敵わなくとも、遠ざかれば狙い撃ちにされるとしても、この距離ならば絶対の自信があるからこそ土方は賭けたのだ。
翻った切っ先が下方の死角から跳ね上がる。
その数秒は神威の体勢を立ち直させるのに充分だった。
ガツ……っ!!
底に何か仕込んであるブーツがそれを受け止める。そのまま踏み付けられて、銃声が間近で炸裂した。
「…………っ!」
思わず着弾の衝撃に構えたところを、反対側の爪先が土方の鳩尾を抉った。嫌な音が体内に響く。かろうじて苦鳴をこぼすのは堪えたが、神威の口唇はニンマリと弧を描いた。
「ああ、そっか……こここの前の衝撃で罅でもイッてたんだっけ?ゴメンねー」
「ぐ……あっ」
尚も深く力を込められて、肺に残っていた酸素が押し出された。
「土方……っ」
「おっと、動かないでね高杉。俺はね、この狗だけは絶対許さない。産まれて来たことを後悔するくらい、徹底的に痛めつけてから金ちゃんの目の前で殺してやるんだ」
こちらを見もせずに銃口を突きつけながら、神威は蹲った土方に尚も蹴りを一撃叩き込んだ。





→続く



すいません……好きキャラはボコる癖のあるドSです。
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