2012-5-27 19:06
と言う訳ではありませんが、髪切って来ました。
最近年単位でしかそんなとこ行かないもんで、常に髪型の変化がポニ方→土方→またポニ方……みたいなサイクルをずーっと繰り返してます。
その店で呼んでた雑誌に某パチンコ店のキャラクターが紹介されてたんですが、あの眼鏡キャラはスギトモさんが声出してたんですね!気付かなかった……orz
今度から注意して聞こうと思いました。アレ作文?
『この愛は刹那より永く。』
「ふん……いっそ息の根止めてやれば良かったぜ」
医者にあるまじき台詞を吐き捨てて、高杉は自嘲に似た笑みを浮かべた。
実際、彼が神威を助けなければここまで長引く戦にはならなかったかもしれない、と思ったことは何度もある。
もしそれが罪になるのだと言うならば、
――俺ぁお前に詫び入れるのに、腹の一つや二つ喜んで斬ってやるよ……
静かに高杉が紫煙を吐き出した時、こちらを見据えていた神威の視線がす、と横に流れた。
「…………土方、」
「手を上げろ。ド頭ぶち抜くぞ」
「コレ手じゃないヨ」
バララララ……っ!!
鋼鉄の獣が咆哮を上げる。
備品を粉砕し、壁の一部も吹っ飛ばして弾丸の牙が突き立てられた。
――あの馬鹿……!
あんな駄々漏れな殺気を垂れ流せば神威が気付かないはずがないではないか。
それともわざと撃たせたとでも言うのか。
確かに神威の両腕は弾切れを起こした時に補填することが出来ない(何しろ彼は両腕が機関銃と言う阿呆仕様だ)。マガジンや予備の弾を持っているようにも見えない。
だがしかしそれは、持ち弾で獲物全てを屠る自信が神威にあるからだ。
実質、万全でないのは土方も同じなのである。その身体で無茶をやらかせば、完全に折れた肋骨が肺を傷つけて呼吸出来なくなる可能性だってあった。
動けない金時は宛てになど出来ない。
「そう言うことか」
濛々と巻き上がる砂塵に神威が舌打ちをする。
真っ白になった視界の中廊下側は完全に粉塵に覆われて見えなくなっていた。
その条件は同じはずだが、
ドンッ!
躊躇なく引き金を引いた土方の弾丸が、神威の右耳を掠めた。血飛沫が白い壁を汚す。
「このクソ狗があっ!」
高杉のくわえた煙草の火で互いの位置関係を把握したのだと気付いた神威が、怒声と共に再び銃撃を放った。
数多の攻撃を避けきることなど、どれほど卓越した身体能力を持っていたとしても不可能に近い。
「ぐ……っ」
倒れそうになりながらも土方は、さらに踏み込んで銃を握ったままの手で神威に殴りかかった。
最強の戦士相手に徒手空拳で戦いを挑むなど、無謀を通り越して馬鹿げている。
神威は勿論初撃も続く第二撃もアッサリと躱した。が、やはり腕よりも重い機関銃ではバランスが取りにくいのか、踏み止どまれずにぐらりと上体が傾いた。
その隙を、土方は待っていたのだ。
背中に隠し持っていた得物を抜刀すると、一気に振り下ろす。
「…………っ!?」
必殺の間合いで放たれた一太刀は、狙い通り神威の華奢な肩口に喰らいつき、斬り下げ片腕を葬り去った。
格闘術では敵わなくとも、遠ざかれば狙い撃ちにされるとしても、この距離ならば絶対の自信があるからこそ土方は賭けたのだ。
翻った切っ先が下方の死角から跳ね上がる。
その数秒は神威の体勢を立ち直させるのに充分だった。
ガツ……っ!!
底に何か仕込んであるブーツがそれを受け止める。そのまま踏み付けられて、銃声が間近で炸裂した。
「…………っ!」
思わず着弾の衝撃に構えたところを、反対側の爪先が土方の鳩尾を抉った。嫌な音が体内に響く。かろうじて苦鳴をこぼすのは堪えたが、神威の口唇はニンマリと弧を描いた。
「ああ、そっか……こここの前の衝撃で罅でもイッてたんだっけ?ゴメンねー」
「ぐ……あっ」
尚も深く力を込められて、肺に残っていた酸素が押し出された。
「土方……っ」
「おっと、動かないでね高杉。俺はね、この狗だけは絶対許さない。産まれて来たことを後悔するくらい、徹底的に痛めつけてから金ちゃんの目の前で殺してやるんだ」
こちらを見もせずに銃口を突きつけながら、神威は蹲った土方に尚も蹴りを一撃叩き込んだ。
→続く
すいません……好きキャラはボコる癖のあるドSです。