箱庭の月

呼吸が苦しいのは
胸が苦しいのは
内側の私が
出してと
言っているからなのかもしれない

２階の部屋の窓から
夏の終わりを感じさせる風が入る。
体を通り抜けて
私の中をクリアにしていく。








感情の水面に飛び込み
思想の海に身を沈めて
冷たい現実に触れる。

こぽりと口から出た生(せい)の欠片が
私から離れて上がっていき
流れにもまれて消えてしまった。

二人で居ても
寂しく思うのは
きっとあなたも
同じでしょう？

疲れたし体が痛い。
最近は寝転がって、仰向けで背中にテニスボール挟んでセルフマッサージ。
意外と気持ちいい。



心の中の何かが満たされない。
甘やかされたいなー。
自分一人じゃ何もできない程に。

偽善者だから、辛くなるんだ。

心からそう思っているなら
何で私がなんて思わない。

少しずつ少しずつ
自己犠牲を刷り込ませて
そういう思考にしたのは自分だ。

だから内側の本心の我儘と欲が
解放を求めて暴れる日がある。
でもこれを全て自由にしてあげる事はできない。
綻びかけた壁の隙間に
溶けて消えていく新たな自己犠牲精神が
まるで蝋の様にまとわりついては
固まっていくから。