保健医 土方ver.
ネタを頂いたので書いてみました。
教師×生徒
「とーしろー」
「……」
「とーしろーってば。」
放課後の保健室。
回転イスに座り、くるくる回りながら黒髪の少女は頬を膨らませた。
「無視しないで下さいよー」
「…ここでは、教師と生徒だ。名前で呼ぶな坂田=v
「むぅ…それじゃ銀兄と被っちゃいますよ?」
「お前は坂田、あいつは坂田先生だろーが。ていうか、テメーがあいつに言ったんだろ」
「何で知ってるんですか!?」
「職員室で煩いくらい嘆いてた」
そう言って保健医・土方十四郎は煙草を吹かし始める
「あ、悪いんだーっ、校内禁煙ですよー!」
「うっせ、黙ってろ」
「マヨラーでヘビースモーカーな保健医なんて保健医の風上にもおけません」
「じゃあ、お前の想像する保健医ってなんだ」
「え、私が、ですか?そうですねー…清楚で優しくて、保健室と言う生徒の憩いの場所が作れるフレンドリーな人ですかね」
「どれだけ保健医に希望抱いてんだ」
「まぁ、そこまではいいませんが、保健医としてそれなりに健康管理に気をつけた人になりなさいって意味です」
「生徒に言われたかねぇ」
「うー…年の差、ムカつきますね。何でそんなに早く生まれてきたんですか」
「無茶言うな、アホ」
「だって…いっつも子供扱いしてません?十四郎は」
「そりゃお前が子供だからだ。年の差を気にするなんて、子供だろ。」
「え…」
「俺は、お前との歳の差なんて気にしたことねぇよ。―――月夜」
土方は月夜の腰に手を回し、引き寄せた。
「………っっ!!」
「…いい加減に慣れろよ」
「ぁ、ぅ…〜〜〜〜っ、」
顔を真っ赤にして激しく動揺する月夜に、土方は溜め息を吐いて腰に回した手を離した。
「…馬鹿。」
「何とでも言え」
「なんで、そんな余裕かましてられるん、ですか……っっ」
「さぁな」
「私一人あたふたして馬鹿みたいじゃないですか…!か、顔の熱が冷めません…っ」
「あー、はいはい。そろそろ最終下校時刻だ。さっさと帰れ」
「今日、イタ電しますね」
「するな!」
「では。」
ガラガラと力なくゆっくりと閉められた保健室の扉。
月夜が居なくなった事を確認すると煙草に火をつけた
―――余裕?んなモンあるかよ
「こっちだって我慢してんだよ、アホ女」
あまりの恋愛下手…というか、あまり奥手ぶりにこっちは大変なんだよ。
キス1つするまでにどれだけ時間を費やしたか。
さっきみたいに抱き寄せるだけで動揺するわ、硬直するわ、なのに自分から抱き付くのは何も思わないくせに。
んで、手を出したら出したで銀時のヤローはうるせぇし、奴だけじゃねぇ、高杉に桂、総悟もうるせぇし…
俺がどんだけ苦労してると思ってんだ、アホ。
+++++++
保健医・土方先生×銀時妹で生徒・月夜でした。
甘の練習も兼ねてかいたのですが、自滅。
土方さん・沖田・近藤さんと銀時・高杉・桂・竜馬・月夜は幼馴染み設定です。
の内、沖田と月夜以外は教師。
クラスメートは神楽に神威、新八、また子、万斉、山崎、九ちゃん…に、オリキャラ一人(未公開キャラ)の予定です。
個人的に高杉と月夜の喧嘩話を書くのが好きなので次はそれを書こうかな、と。