私とやんとの付き合いは長い。


 初めて会ったとき、私は十九で、やんは二十歳。
 それが気付くと、二十代も半ばを越えている。


 長い長い距離を、ようやく縮められるはずだった今回の転職が、こういう形になったことは、本当に申し訳ない。
 長い長い時間を待たせてしまって、本当に申し訳ない。


 それでも待ってくれて、ついてくると言ってくれるやんを、大切にしたい。




25歳の年から急に
一年一年が早いよね
あまりどこにも連れていけなかった
もうちょっとだけ待ってろよ
――槇原敬之『うん』