路地裏0番地

みんなみんな息を吐くように嘘をつく。
それは護身なのか誤審なのか偽善なのか。
そんな嘘なら私は要らない。
正面からぶつかって来る気がないのなら、始めから終わりまで
その偽善のオブラートに包んだ毒
暴かないでよ。
君たちはそれでも生きていける強さがあるから。
こんなに深く考え込んでしまう私の方が馬鹿なのかい？
君たちにとってはとっても些細な事なのかもしれないね
まるで二酸化炭素のように。
でも私からしたらその二酸化炭素がとても苦しいんだ。
酸素が足らなくなって意識が遠くなっていく。
吐き出せば楽になれる？
どれだけ嘔吐をしたら私は自分を殺さずに
あいつを殺さずにこれから生きていける？

殺してしまえば楽になる。

いっそ殺してしまえばどれだけ楽だろう。

罪にはならないのならば、罪になるように私は嘘を重ねるよ。

みんな息をするように嘘をつく。

それが誤審で偽善で醜くとも。

大人の建前とかなんとかという逃げ道で平気で殺すんだ私の事を。

ああ君が聞いたらなんというのであろう。
君はもう君ではないし
遠く遠くなってしまったね。

もういいんだ。

逃げるなら今のうちに逃げて避けて私を悪者にして
そうやってどんどん私の首を絞めてくれればいい。
いっぱいの数の本人は冗談かもしれないその言葉に私は苦しくなってって
最期その大勢に殺されるんだ。
命を前にして変わったと思ったお前もお前もお前も結局私が死んでたら
今頃平和だったんでしょう？

死神でもなんでもいいよ。
奪えばいい。こんな誰にも必要とされていない
すり減らしてまで訴えた命
早く奪えばいいのに。