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「べ」ではなくて、「ヴェ」 その2

話題:最近買った漫画



「ヴェルサイユのシンデレラ」





昨日 書ききれなかった感想をば


「ヴェルサイユのシンデレラ」の2話目にあたる
〈少年王の恋〉のプロローグ部分にルイ14世からの系図が画付きで描かれています。

せっかくだから、名香智子画で、ルイ14世時代のどろどろした歴史愛憎劇を見てみたいと思うのです…

面白いだろうなぁ



それから、
今回のコミックスの中で、珍しく気に入ったキャラクターがいました

ルイ13世の宰相リシュリュー枢機卿の大甥 リシュリュー公爵が非常に好みで参りました


亡き塩沢兼人さんの声で聴こえてくるほど…

いやぁ、参ったです


モデルになったのは、下記の方だと思いますが、
肖像画を見るともう一人のデキュイヨン公爵よりも細面で、
漫画のキャラクターに似ていると思います。



リシュリュー公爵
ルイ・フランソワ・アルマン・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシ
(Louis Francois Armand de Vignerot du Plessis, duc de Richelieu, 1696年3月13日 - 1788年8月8日)は、ブルボン朝3代に仕えたフランスの貴族、軍人。
リシュリュー枢機卿の大甥。
同時代のデギュイヨン公爵リシュリューは甥。
どちらも元帥の称号を持つので紛らわしいが、歴史書では、より有名なこちらの人物をリシュリュー元帥と、甥の方はデギュイヨン公爵と記す場合が多い。
(Wikipediaより抜粋)


《ブルボン朝3代に仕えたフランスの貴族、軍人》
元帥…ですよ

「緑の誘惑」-白い蝶の館-のエメリヨン侯爵ジョフロアのようではありませんか



このリシュリュー公爵の名前の長さに娘は、
「何でこんなに長いの〜」と
言っていましたが、ファーストネーム+ミドルネーム+一族名+称号〜etc

と続くと、めっぽう長くなりますよね(笑)


キリスト教圏もそうですが、アラブ系もそんな感じ。
物語を作っていく上での名付けは、作っていく者にとっては楽しい作業なのですが、ね……



「べ」ではなくて、「ヴェ」 その1

話題:最近買った漫画


「ヴェルサイユのシンデレラ」




本自体は漫画ですが、私のブログでは、
あえて“歴史・小説”でくくっておきます。


今年の4月より楽しみにしていた「ヴェルサイユのシンデレラ」

「山猫天使」「黒百合の騎士」に続くブルボン王朝絵巻の第三作目です。






「ヴェルサイユの〜」コミックスの内容に触れる前に、
6月14日頃に発売の「凜花」に同じシリーズの
新作『ロココの冠』が掲載されるそうで、
まずは、まだシリーズは続くのだと分かって安心に
胸を撫で下ろした方も多いことでしょう。

私もそうです。

本当に、本当によかった…

今回の新刊の主人公は、第1巻の時とは違い
ラファエルだと思って見てきました。


「山猫天使」では、モレ侯爵を主人公として見ていたので、3巻目にしてやっと、という感じです。


ブルボン王朝は、プロテスタントからカトリックに改宗して、宗教を政治利用したアンリ4世から。

彼はルイ13世の父ですが、
「英雄 色を好む」と言える人物で、愛人も多く
当然 子供や庶子も多く…
彼の庶子にモレ伯爵という人物はいたし、
その血筋と容易に察せられます。


ラファエルの双子の姉ガブリエル・ド・ルルーは、
モレ侯爵と結婚している
二人はルイ14世の愛妾モンテスパン侯爵夫人の血を引いているという設定。


「ベルサイユのばら」以来、フランス18世紀末に詳しい人間は多いけど、

17〜18世紀初頭

ルイ14世、ルイ15世の若い頃の話というのは、
あまり知られていないと思います。



既刊の小説だと、A・デュマの「ダルタニャン物語」や
今年から復刊予定のS&A・ゴロン夫妻の「アンジェリク」が詳しいと思います。



それだけに読んでいて興味深いし、どの辺りまで描いてくれるのか、
凄く楽しみでもあります。


さて、第3巻目の内容は

〈ヴェルサイユのシンデレラ〉

5歳で王位に就いたルイ15世も、フランス王族の成人年齢(15歳)に
その直前に病に倒れたので、世継ぎの心配をした摂政ブルボン公は、スペイン王女(7歳)との婚約を破棄
白羽の矢が立ったのは、ラファエルと恋仲の元ポーランド王女
マリー・レグザンスカでした。

摂政のブルボン公と愛人のプリ侯爵夫人は、大国の王女ではなく
自分たちの傀儡となる王女をフランス王妃にしたかった。

マリー・レグザンスカの父は元ポーランド王スタニスワフ・レシチニスキ
父と彼女は、フランスに身を寄せていたのです


そして、お話は―

2.少年王の恋

3.レジャン-摂政のダイヤ-

4.プリ侯爵夫人


と、続いて行きます。


ルイ15世とマリー・レグザンスカの結婚後、
宮廷で王妃よりも権勢を振るうプリ侯爵夫人
それに振り回されるブルボン公、と。

そんなプリ侯爵夫人を苦々しく思う宮廷の人々


プリ侯爵夫人の目指したものは、
権力者の愛人だったので、時の摂政ブルボン公の愛人になったのですが。


最期には、ブルボン公は摂政を罷免
プリ侯爵夫人は領地に謹慎(追放)と
なるのですが…



カトリックの国なのに、フランス宮廷の王には
公式な愛妾(公妾)と言う者がいて、
王の私的な相談にのったり、政治に関わることも少なくなかったのです…

しかも、国王の愛妾は既婚者でなくてはならなかったという

何とも不可思議な決まりがあったそうで、
独身者がそうなると不品行を責められたとか。






「ヴェルサイユのシンデレラ」では、ルイ15世は
初々しい少年王ですが、愛人いっぱいの国王になって行くのですね…


その最たる者が上記の
「ポンパドゥール侯爵夫人」な訳です。

ロココの女王というと彼女が思い浮かぶほど。

彼女はフランスの国内産業の隆盛に貢献し、
ファッションセンスもよい女性だったように思います。


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