最近、いい!って思ったのが、デンさん作曲の、「フライトスクール」。
PVも素敵だし絵も素敵です。
原曲もとてもとても素晴らしいのですが、特に、KKさんが歌ったフライトスクール が好きです。
声がなんとも、ぴったりなのです。

最近はずっとこればっか聞いてて、歌詞について色々考えてました。
以下、あくまで私個人の、個人的な考えですのであしからず。。。

この世界観は、わかりやすく言うと、昔の神風特攻隊のようなお話なのかな、と。
登場人物に男の子3人と、女の子1人いますが、4人はその訓練生同期仲良し4人組、みたいな。 
多分、戦闘機のパイロットだと思うんですけど、恐らく「敵を撃墜すること」が彼らの任務であり、栄光と讃えられるものなのだと思います。
『疾しい真似だと疎まれたが 勲章が全て』というのがそんな感じ。

『ゴーグルの下は震える双眼
空は地獄だ 愛は無かった
手袋の下は汗ばむ肌
離陸の前はただ追い風を願った』
ここらへんは戦闘の過酷さと離陸前の彼らの心情かなぁと。

『風に紛れる宣教師から 耳を塞いだコックピット』
これが私の中で2つ解釈ありまして。
ひとつは、『風に紛れる宣教師から』の声が「人の命を奪う事は悪」というもので、それに『耳を塞い』で「敵を撃つ」のか。
もうひとつは、『風に紛れる宣教師から』の声が「生きて帰るのではなく、死して国に尽くせ」というもので、それに『耳を塞い』で出来る限り「任務を果たし生きて帰ろうとしている」のか。
神風特攻隊ならば、生きて帰ることは恥、御国のために死ぬ、という世相があったのだし、後者と考えられるけど、この曲の世界というのはあくまで「わかりやすく言うと神風特攻隊の世界」というだけで、本当の戦時中の日本ではないと思うので、前者でもアリかな、と。

『こちらさっきのように飛べるのだ
こちら一機のみで問題なしだ』
これはパイロットから管制塔への無線だと思います。

『優しい人だと撫でられたが 天才の後
教育者達は数を説くが 真に欲しいのは
イエスかノー 倫理の果て』
ここらへんは上層部、ここでいう『管制塔』・『教育者達』の本音と建前って感じかな。
現場とデスクの温度差みたいな…

『どうして今まで 生きているのか』
のところのPV…見ると…「英雄」って書かれた札がのった机。
これは多分死んでいった仲間なんだろうな…って思います。

『地図の印の口車にのってまた
雲の海原へ飛び込んで 意識が飛ぶのを待つ』
そうして上層部の言うままにまた飛び立つ。
『間違い探し 鏡の前に立ってピース
それは立派な笑みの中にある
およそ死んだ顔の証明写真』
ここの女の子、多分悩んでるんだろうなって私は思うんだけど。
自分の信念というか道徳観と上との結果を出せ的なやつとの間で。
鏡の前でピースして笑ってみるけど、その笑った顔を見て、『死んだ顔の証明写真』、遺影だと自嘲するみたいに思う。

『管制塔は口を揃えて言った
ザーーーーー
君のさっきのアレは良くないな
君のずっと前なんてどうでもいいな』
ここで、4人笑いあってる写真が伏せられるんだよね…。
多分『君のさっきのアレは良くないな』『君のずっと前なんてどうでもいいな』というのは、管制塔(上層部)から女の子に対し言った言葉。昔仲良くしてたとか思い出とかどうでもいいからってことだと思う。
そんで多分、男の子3人はパイロットなんだけど、女の子はパイロットではなく管制塔の方で指令役的な任務をしてるのかな、と思いました。
そんで上からお前の考え・理念は良くない、お前の過去もどうでもいい、と圧力。
ここからは私の想像(妄想)だけど、管制塔からはパイロットに特攻させろって命が下り、女の子は初めそれに反対する。仲間に生還してほしいから。だけど、『君のさっきのアレは良くないな』『君のずっと前なんてどうでもいいな』と言われ、写真を伏せて決意…。

『後部座席で繋ぎっぱなしのトランシーバー
ここに逃げ込んだアノ日から 欠かさず応答を待ったが
管制塔は口を揃えて言った
ザーーーーー』
パイロット達はトランシーバーからの応答を待っていた。もしかしたら男の子達は女の子の指令を待っていたのかも。
信念は同じと信じている仲間からの応答を。
そして管制塔から無線が入る。

『君のさっきのアレは良くないな
君のずっと前なんてどうでもいいな
君の飛んだ意味なんてどうでもいいな
君の事なんてどうでもいいな』
これは管制塔から、管制塔にいる女の子から、男の子達への言葉だと思います。
君の取った行動は良くない。(多分、なんとか生還しようと追っ手を撒いたりなんだりと奔走する様子とか)
自分たちの思い出、過去もどうでもいいな。
君の飛んだ意味、なぜパイロットになったのか、なぜ戦うのか、なぜ生きるのか、そういうのもどうでもいい。
つまり君の事なんてどうでもいい。
そう女の子から実質的な特攻の命を告げられ、男の子達は絶望し、最期あの意味深なスイッチ。
あれが何かはわかりませんが、多分彼らは体当たり的な攻撃をするとか自爆するとか。
とりあえず死を目前にしている。そんな終わりだと思います。

以上が私のもんのすごい個人的な解釈でした。

とにかく良い曲なのでPV見ながら聞いてみて下し。