インプラント手術の未経験者にとってかなりの痛さを想像してしまうでしょう。


今では、どこで手術を受けても耐えられないほどの痛みを感じることはまずありません。


麻酔の効き方を確認しながら本格的に手術を始めるためです。


術後、麻酔が切れてくると、腫れとともにだんだん痛くなってくることもありますが、痛み止めは頓服として処方されますので長い間痛みに苦しむことはほとんどないと言えます。


インプラント治療は、まず何が大切かというと、自分に合った歯科医と歯科医院を探すことです。


かなり専門性の高い外科的治療を要するので、たくさんの症例を治療してきた豊富な経験のある歯科医を選ぶようにしましょう。


それはもちろんのこと、必要な費用についてきちんと話してくれる、きちんと感染症対策がなされている、治療の見通し、歯やあごの現状をわかりやすく説明してくれるといったことも最終的に歯科医を選ぶ決め手です。


インプラント治療を始める前に治療費は総額でいくらか、深刻な問題だと思います。


実際のところ、費用の総額は地域や、歯科医によって相当な開きがあります。


なぜなら、インプラントは保険適用外がほとんどで、金額は歯科医院次第です。


ただし、おおよそ相場は決まっています。


インプラント一本の場合、安くて30万円ほど、高ければ50万円ほどが相場だと押さえておきましょう。


現在、インプラントの人工歯根はチタンが多くなっています。


骨になじんで比較的安定しやすいため、材質やコーティングの進歩によって、アレルギーもほとんど起こらなくなっています。


インプラント治療の適用には、頭部のCT検査をはじめ、様々な角度からのレントゲン、口腔内検査等、検査を一通り行い、治療方針を決めてから初めて治療開始となるので患者の意見や疑問も十分聞き入れて治療を行えます。


そして、治療終了後のメンテナンスを欠かさず継続することで長い間、問題なく使うことが可能になります。


インプラント治療は骨を削って人工歯根を埋め込む手術を伴うので、当然、失敗のリスクをゼロにすることはできません。


では、失敗はどのような問題を引き起こすかというと、人工歯根があごの骨に定着せず脱け落ちてしまう、力をかけたことで人工歯根や義歯が破損するといったインプラント本体に生じた問題、インプラントを埋め込んだ後、あごの骨や周囲の組織が腫れる、痛みが引かないなど身体的問題、手術によって、あるいは術後の炎症によってあごのラインが変わってしまうといった見た目の問題もあります。


リスクをできるだけ減らすためにはまず、歯科医選びに全力を尽くしましょう。