本来ならば今日は
長崎の歴史「フェートン号事件」の
続きの予定でしたが
気になるレポートを読んだので
それを紹介したいと思います

今年の6月30日に
「潜伏キリシタン関連遺産」が
世界遺産に認定されました

構成資産は12あり
その中の教会の一つに
長崎の外海町の
出津(しつ)教会があります

この出津教会は
禁教令が撤廃された後
長崎のキリシタン再興に力を注いだ
マルコ・ド・ロ神父が
私財を投じて外海の信徒たちを
指導する形で建てられた
いわば手作りの教会になります


もちろん現役の教会でもあります
ところが
世界遺産に認定された途端に
多くの観光客が
訪れるようになりました

元々小さな港町の教会です
これまでほとんど
観光客など来なかった町です

教会を訪れる観光客の中には
帽子を被ったままの人
サングラス姿の人
ペットボトルの飲み物を
飲みながら入って来る人に
中には
酒気帯びの人などいるそうです

世界遺産は人類の宝として
後世に伝えなくてはいけない
また世界遺産認定は
地元の発展にもつながります


しかし同時に外海の信徒の
大切な信仰の場です

こうした観光客に神父が
優しく注意すると
ほとんどが従うそうですが
中には
「せっかく来てやったのに」と
怒りだす人もいるそうです

夏休みに入るともっと多くの
観光客が訪れるかも知れません

「教会を訪れてくれるのは
とても嬉しいこと
地元の発展にも貢献したい

しかしいきなりどっと
押し寄せられると
笑顔で迎えられないかも知れない」
出津教会の神父さんは
いまから心配しています


外海町の信徒の一人は
「自分たちにとって
教会での祈りは大切な時間です
また教会はいつも開かれている所
しかしミサなどの行事の
最中にワイワイ入ってこられると
祈りに集中出来ない」と
話します

長崎の世界遺産
インフォメーションセンターでは
事前の連絡を呼びかけてますが
機能していないのが現実です

教会は観光施設ではありません
訪れるならば
最低限のマナーを守って欲しい

地元の人たちの生活や信仰に
配慮して欲しいと
同センターでは呼びかけてます

そうでなければ
世界遺産の弊害になるのです

from Itsuki


↑しらゆきちゃん
祈ってます