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The moon of memory

――月が、出ている。












まるで、『あの日』のように綺麗な月が。















なあ、



あんたも見てるか?この夜空を。






真っ黒な夜空の中で、闇に負けないように輝いているあの月は、まるで…

















俺を暗闇から連れ出して、光をくれた…あんたみたいに優しい光だよ…。

















「ねぇダーク!見て!月がすごく綺麗!」

















今でも目を閉じれば鮮明に甦る、あんたとの思い出。



あんたは空が晴れてたり綺麗な空を見ると、まるでガキみたいにその華奢な腕を精一杯空に伸ばして、その小さな手で空を掴もうとしてたよな。

















「私、月の光ってダークに似てると思う」

「…なんで?」


「だって……私が寂しい時も悲しい時も、いつも優しく包み込んで励ましてくれるし…それにほら、ダークの髪の色もこの夜空と同じ色!月の光の色と夜空の色。
だから、ダークは月の光みたい」
















恥ずかしげもなくそう言って、あんたは微笑んだよな。


俺は…なんか恥ずかしくて顔そらしたりしたら、あんたに笑われたっけ。

















――俺にとっては、あんたのが月みたいだ。
















どんな悲しみの闇の中でも、輝き続ける事だけはやめない。


光を失ったりしない。


…闇の中をさ迷っていた俺に、光をくれて歩むべき道を照らしてくれた。







何より…

















その儚く、汚れない…いくつもの傷を隠しながらも輝き続けて、笑顔でいる所が似てる。









そんな事言ったら、あんたはどんな顔をするかな?



顔を真っ赤にして怒るかな?




















ねぇ。








俺、今もここに居るよ。あんたの側に。




俺の事、覚えていてくれてる?







『彼女』を通して、この夜空を見てる?



















「ダーク?どうしたんだよ?」








名前を呼ばれて、我に帰った。


隣を見ると、さっきまで俺と同じように空の月を映していたはずの金色の瞳が俺を映していた。






「ん…なんでもない。
それより寒くない?適合者サマ。」



「その呼び方やめろってば。
俺は平気だ、寒いの好きだし。てかさ…」













彼女はまた月に目を移して、口を開く。


















「月ってダークみたいだな。色もだけど、なんか優しい光っつーか…。」















驚いて、ついキョトンとしてしまった。



そして、すぐに小さく笑う。






ああ、やっぱそういう所は変わらないんだな、って。


いきなり笑い出した俺に彼女は驚いていたけどなんで笑ったかは……いつか、『その時』が来るまでは内緒。

















――ねぇ。今日も月が綺麗だよ。
















あんたが好きな夜空に、儚いけど、確かに輝いてるよ。







End







*******
…わ〜お(笑)
半分寝ぼけてる頭で突発で書いたからめちゃくちゃやん(笑)

なんか月みながらうとうとしてたら書きたくなった
ダークで番外編は初♪
最近人気急上昇だし(笑)

…さて。眠気で何が何やらわかんなくなってるから今から寝ま〜す!おやすみなさーい
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