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はないちもんめ

夕焼けこやけの街道を
男に連れられ花一輪
伸びた長い影二つ
夕焼けこやけに消えていく
童が歌う童歌
あの輪に入れぬ花一輪
気づいていたのに知らぬ振り


かってうれしい
はないちもんめ


男が呟く一人言


まけてくやしい
はないちもんめ


何処かで聞こえる怨み言


あのこがほしい
あのこじゃわからん


痩せた手足にぼろ着物
食う物買う金何も無し
あの子にしようか
この子にしようか
選ばれたのはいったい誰?


そうだんしましょ
そうしましょ


買うか
売るか
どうするか?
勝つか
負けるか
花の値段は


いちもんめ


咲く花散る花
花の命は短しや
次はどの村でいちもんめ?


かってうれしいはないちもんめ
まけてくやしいはないちもんめ


無邪気に遊ぶ童達
二度と戻れぬ花一輪
うってまけてかったのは
花の値段は一匁
花の命は一匁

水妖

らららららら
この歌を聞いて
ここには誰もいないのよ
聞いてもらいたいけど
相手がいない



らららららら
波の向こうに船を見つけた
聞こえるように歌いましょう

らららららら
ああ貴方が私に気付いた
あら私より上手く歌うのね
男なのに美しい声
悔しい
悔しい
貴方は嫌い
貴方なんかいらないわ



らららららら
波の向こうに船を見つけた
聞こえるように歌いましょう

らららららら
ああ貴方が私に気付いた
ねえどうして
此方に来てくれないの
ねえどうして
貴方以外の男は
私に気付かないのかしら
悔しい
悔しい
貴方達嫌い
貴方達なんかいらないわ



らららららら
波の向こうに船を見つけた
聞こえるように歌いましょう

らららららら
ああ貴方が私に気が付いた
やっと此方に来てくれた
ずっと待っていたのよ
前の男達は私の魅力に気付かない

らららららら
さあ此方においで
抱いてあげるわ
貴方も私が欲しいでしょ?
私も貴方が欲しいのよ
そのたくましい腕
引き締まった体
凛々しい顔




ああ本当に美味しそう

ビター・スウィート・チョコレート

「ビター・スウィート・チョコレート」

子供の頃から欲しかったのは甘い甘いチョコレート

けれど気持ちとは裏腹に手に入れたのは苦い苦いビターチョコ

ちょっと待ってよこんなもの食べれるものじゃない
私が欲しいのは体も蕩けてしまうような
甘い甘いチョコが食べたいの

大人の味のビターチョコ
勇気を出して一欠片
やっぱり苦くて食べられない
砂糖1さじ入れてみたけどこんな甘さじゃ物足りない!

もっともっと甘くして
砂糖を一杯二杯三倍
もっともっと甘くして
ミルクを一杯二杯三倍
もっともっと甘くして

あれ?甘すぎて食べられない!

ちょっと待ってよこんなもの食べれるもんじゃない

体も蕩ける甘い甘いチョコレート
そんなものはどこにもなくて

この手に残った最後の欠片
苦い苦いビターチョコ
口に入れたらあら不思議
結構美味しいチョコじゃない

ああどうやら私はいつの間にか
ビターも食べれる大人になってた

ただただ甘いチョコよりも砂糖1さじ分の甘さが丁度ね


ビター・スウィート・チョコレート

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