私はハンパぎっちょです。

一部右利き、あとは左利き。

もともとはぎっちょだったのですが、お箸を持つ手が左なのはみっともない、と、右に矯正されたのがきっかけで、字を書くのも右になりました。

あとは、ハサミは両手を使いますが、全て左。

包丁も、縫いものも。

スプーンやフォークも。

マウスだって、無理に左手で持って、中指でダブルクリック(笑)。


そして世の中は、左利きには不親切に出来ています。

カッターナイフ。
バターべら。
左手じゃキレイに使えないような角度がついています。

パスタをすくい上げるトング。
今は両側に切り込みが入ったのが出ていますが、昔は片側でした。

編み物をしたくても。
左手でしか目をすくえないので、結局、本の通りには編めず、オリジナル(という名の失敗作)ばかり。

電車の自動改札機。
右手で切符を入れるのって、案外大変で、だから左手で無理に入れちゃう。

缶ジュースのプルタブは、右手で開けるために、少し歪めた形になっています。

缶と言えば、缶切りも。
左手で無理矢理使ってますが。

かなり古い話になりますが、ダイヤル式の電話機。
あれはほんと、いつもいつも「使いづらいな〜(怒)」でしたから。


先日、左利き用のトランプが出来たのを見て、感激しました。

扇型に広げると。
数字や柄が見えないんですよね。
左側から広げるから。




・・・とまぁ、挙げ出したらキリがないのですが、とにかく、不便です。

たくさんいてる右利き用のものしか開発してくれないし作ってくれない、というのが、少し淋しく思えます。

左利き用の物を作ったところで利益にならないからでしょうが・・・。

少数の不便と苦痛に、少しでも考えを至らせてほしいな、と。

注ぎ口と持ち手が90度の角度の急須を持ちなから思うわけです。
(左手じゃ、片手でいれられません)
(いや、両手でいれなさい←一人ツッコミ)




で、ふと思ったのですが。

終了した「仕分け」。

「不要」「要改善」になった計画や事業が、ちゃんと取り止めになるかどうかは、まだまだこれから見てなきゃ分かりませんが。

例えば、不要と言われた、とある官舎の建設。

確かに、(説明者が口下手だったからもあるのでしょうが)あんなとこに、豪華で格安な官舎を建てるなんて、不必要だとは思います。
無駄だし、もっといい所で、すでにある物件を賃貸した方がコストもかからないだろうし。

だから、仕分け委員も、私達国民も、大多数が「不要」と思った。

けど・・・。

その官舎を建てる作業員さん達の仕事はなくなるわけですよね。

つまり、収入が減るから、税金の額も減って、だから国の収入も減って、また仕分けで事業を削減して・・・の繰り返し。

悪循環です。

そこまで、少数(この場合は、建築に関わる作業員さん。会社とかは談合や癒着をするから除外)の事を考えた上での、大多数の「不要」の採択なのか。

ちょっと疑問。


天下り先も、不必要だと思うし、つまんない、引退したジジィに税金で高い給料を払うなんてムカつくけれど、そこで働く、例えば事務員さんや清掃員さん達の収入源にもなっているから、全部が全部廃止、では、雇用情勢がまた悪化しそうで、断固不要とも言えない。

・・・まぁ、今回の仕分けは、そこまで深刻に考えなくても、別にどーでもいい事業が対象だったように思うので、不要は不要で良いのでしょうが・・・。

もっと本格的な仕分けが始まったら。

表面ばかり見ずに、ちゃんと、裏側の、奥側の、少数で立ちすくんでいる方々にも目を向けていただけたらな、と。

私は思います。




まずは、目覚まし時計のスイッチを、時計本体の左側に付けてください。
(なんじゃそりゃー!)