追憶帳

先日、北の方様(仮)にあなたの料理はいつも最悪だと言われて以来、まともに料理が作れていない気がします。

…味が薄いと言われたり、濃すぎると言われたり…

正直。加減が、良く解らない。
…いつも通りに作っているはずなのに、何だか全然駄目な気がして―

先輩は、北の方様(仮)は勢いだけでそう言っただけなので、そんなに気にすることはないと言ってくれたのですが…

初めはそう思いました。

…でも。

だんだん、北の方様(仮)は本気で仰有っているんじゃないか？
と、そんなふうに思えてきて…

疑心暗鬼になって、同居人を問い詰めたりしてしまいました。

いつも美味しいと言ってくれるけれど、実はあんまり美味しくないんじゃないか？
とか
美味しくないのに無理をして食べているんじゃないだろうか、と…。

結局、同居人はいつも美味しいと言ってくれたのですが、何だかやっぱり良く解らないままです…。

…今まで、いろいろな方に料理を振る舞って来ましたが、実は押し付けていただけで迷惑だったんじゃないだろうか…とか、本当に後ろ向きに考えてしまうのですよ。

…そんな気持ちで作っているから、美味しくないんだろうな…。

完全復活まで、しばらくかかりそうな気がします…。