話題:美術館・博物館

昨日っていうか一昨日の話だけど、アジ美でやってる八代亜紀の絵画展見に行ってきました、以下、親しみを込めて亜紀ちゃん表記
フランス画廊でも認められたその画力しかと見た<●><●>

初めはフランスのコンクールで入選した作品軍。
全体を見て思ったけど、何となく雰囲気が似てた。
フランスっていうか海外の何か入選した日本人作品って一様に『よぉ分からん』っていうのが多い気がする。主にたけしとかヒトシマツモトとかたけしとかたけしとか
海外の方は日本っぽいモノ好きだよね

同じモチーフが多いから、絵の上達っぷりもわかりやすかったです

印象的だったのは亜紀ちゃんの「透明」
とにかく凄いと思った
ランプ、ビー玉、シャボン玉、カップ、雨……
それぞれ違う透明に感動した
あとネコかわいいネコ
そして何より額が素敵だった。オーダーメードだろうな、すげ!
AYを重ねたフリーメーソンのようなマークとか星とか、ちょいちょい凄くかわいい

亜紀ちゃんの絵は、大きく分けて「習作」「とにかく好きなもの」「自分」なんだなーと思った
「歌が無ければ生きていけないのと同じように、絵を描かなければ私でいられない」的な発言(うろ覚え)とかから、絵を描くことで自分を見つめ直す人なのかなーとか考えたり。好きなものに自分を重ね合わせたりしてんだろな。特にネコのことだが。
亜紀ちゃんの自画像はすごく上手いと思ったんだけど風景画とかは個人的にイマイチだった
紅富士はかっこよかったけど
憧れのルネッサンス期の名画模写……これで今の亜紀ちゃんの絵があるんだな、深くは突っ込まない!
ルーベンスのキリスト降架模写……かと思いきやその絵を中心に亜紀ちゃんの好きなモチーフが机の上にいっぱい。ネコが絵を見つめてる。タイトルは「フランダースの猫」うまいこと言ったつもりかと笑ってしまった。
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」模写は描かれた当時の原色はこうだったのかも〜なんて思った。他の模写絵と違って、キャンバスの上に「絵が描かれた壁を描いてる、これは壁!」って感じがして「ふおぉぉぉっ(`・///・´)」となった。けど同行者にそれを訴えてもシラけた返事しかもらえんかった。むなしい。

亜紀ちゃんがこちらを見ながら絵を描いてる絵があったんだけど、そのキャンバス裏面の枠が凄く写実的だった。

こういうイラストタッチの絵も凄く可愛かった
この絵本、ものっそいほんわかする

亜紀ちゃんの着物の柄はすごぉぉぉく高そうで綺麗に描かれてたんだけど、立派な着物を着た微笑む亜紀ちゃんと白いツーピースを着た女の人(斜め後ろ姿)のツーショット絵があった、着物も凄いんだが……その女の人って美智子様なんだよねどう見ても。
おかしいよね、斜め後ろ姿だというのになんか神々しく見えたんだよ、斜め後ろ姿なのに着物の美しさが霞んで見えたんだよ、美智子様はんぱねぇ!!!

そんな感想。





亜紀ちゃん展の入場券でアジア美術展にも入れたから行ってきた。
今はモンゴルに力を入れてるらしい。
全体的にメッセージ性が強烈すぎる。
亜紀ちゃんは写実的だけどこっちはわりと平面的。その代わり個性の上に何かしら訴え。アンバランスな気さえする。たまにアンバランスの極みを越えて気持ち悪い作品まであった。どうしてこんなもんを……芸術家って訳分からん、みたいな
写実的な水滴の絵もあったけど亜紀ちゃんの「透明」には霞む。
インドネシアの美術館行ったとき見た宗教画主軸の絵たちに似通ってるっていうか、東南アジアの現代芸術表現似過ぎてて新鮮味が薄かった。
とりあえず主張が強すぎる
日本でいう浮世絵的な。こっそり批判が含まれてる。主に中国のそれがいろんな意味で怖かった。



どうでもいいけど、風景画は全体的に綺麗、かわいい、でいっぱいだったんだけど、どっかの滝の絵があって……悠久なる台地から突如として落ち行く水(滝)が女神の髪、女神は地を見つめてる……っていうなかなか自然の中にでっかい生首っていうなかなかシュールな絵があったんだけど、亜紀ちゃん見た直後だから、私の中でこの絵は「小林さっちゃん」です(`・ω・´)