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人参のグラッセ


とある小さな食堂での話です

スタッフは夫婦と息子さんで
アルバイトは自分一人だけ

調理はそのご主人と息子さんの
担当です

ただし付け合わせの
人参のグラッセ(バター煮)などは
このアルバイトの
女性が作っています

ある日 最後のお客様が
(親子3人)
自分に「この人参のグラッセを
作ったのはどなた?」と
聞いてきました


私は不味いと苦情をいわれると
思いました

震える声で「そのグラッセを
作ったのは私です」と
そのお客様の
テーブルへ行きました

するとそのお客様は
「そう あなたが作ったのですか」と
呟きました

私は怖くて
両手を握りしめました

すると母親がこういいました
「うちの子どもは人参が嫌いで
どんなに料理しても
絶対に食べないのです」

そしてこう続けました


「それなのにここのお店の
人参のグラッセだけは
美味しいといって嬉しそうに
食べるんです

よかったらレシピを
教えて下さい」といい
 メモ帳とペンを渡されました

私は冷静を装いながら
「店長に確認を取らないと
解らないので」と
厨房へいきましたが本当は

嬉しくて厨房でぼろぼろと
涙を流していたのです


やがて店長が人参のグラッセの
レシピのコピーと
コロッケを渡してくれました

そのお客様は喜んで
帰っていきました

やがて店長がいいました

「お客様から美味しいと
いわれのは最高の幸せなのです

だからあなたは
今 最高に幸せな人です」と

ネットで見つけた
ちょっといい話でした

from Itsuki


↑しらゆきちゃん
ゆっくりしています
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