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02/13本の感想

セクシィ・ギャルの大研究 ー女の読み方・読まれ方・読ませ方 9'09
裁判官になれない理由 9'09
検察官の仕事がわかる本 9'09
スカートの下の劇場 ーひとはどうしてパンティにこだわるのか 9'09
恋愛指南 ーアルス・アマトリア 9'09
人を動かす 1'10
デイビッド・マリンの驚異の大宇宙 1'10
珈琲牛乳 2'10
オヤジ de アンビシャス! 成功と笑いを生む格言集 2'10
海外秀作絵本17 としょかんライオン 2'10
かいじゅうたちのいるところ 2'10



「セクシィ・ギャルの大研究 ー女の読み方・読まれ方・読ませ方」 上野千鶴子
2009/05/15 岩波現代文庫/岩波書店

同名の1982年10月光文社発行の学術書再録。
本人いわく処女喪失作。
ジェンダーの要請する女らしさから社会の生き方まで。


「裁判官になれない理由」 ネット46編
1995/01/25 青木書店

第46期司法修習生の1人が裁判官任官拒否されたことをきっかけに任官拒否を考えるべく集まった同期の弁護士たちの出した本。
裁判官になるには司法修習中に教官に従順じゃなきゃいけないとか青法協は駄目だとか色々あるらしい。


「検察官の仕事がわかる本」 受験新報編集部編
1998/04/20 法学書院

検察の仕事について、一週間のモデルケースを日記帳にして解説をつけた章が面白い。
六人の現役及び元検察官のエッセーは面白く読める。


「スカートの下の劇場 ーひとはどうしてパンティにこだわるのか」 上野千鶴子
1989/08/31 河出書房新社

男のパンツが母や妻などの女に管理されることは女に性管理されることだ、とか、女のパンツはナルシシズムの具現とか、隠すからこそ強調するとか、切れ味よく過激に突き進んでいく上野節。
女は男の視点から自分のセルフイメージを構成し、男は男の視点から構成するという違いが面白かった。


「恋愛指南 ーアルス・アマトリア」 オウィディウス
訳 沓掛良彦
2008/08/19 岩波文庫/岩波書店

ギリシア神話題材に古代ローマの詩人の書く恋愛指南。
男性向けに女の誉め方を、女性向けに自分を魅力的に見せる方法を説く。
人前、特に男の前で化粧をするなとか、今も昔も変わらない意見あり。


「人を動かす」 D・カーネギー
訳 山口博
昭和33/11/01 創元社

人を動かすこと、それは人に興味を持ち人を喜ばせることで自然に動いてもらうことである。
人を大切にすることは人に大切にされることで、それが幸せに繋がるのだろうと思う。


「デイビッド・マリンの驚異の大宇宙」
写真・文 デイビッド・マリン
訳 長谷川哲夫
2000/02/24 ニュートンプレス

銀河の写真集。
「じょうぎ座の熱い星」という写真の星がカラフルで華やかさがあって好き。


「珈琲牛乳」 白坂愛
2008年09月 金の星社

躁鬱病の父を持つ女子高生が離婚済みの母親の元へ行き同居することにし、父とメールを交わしたりする中で、密かに抱き続けていた孤独や疎外感をじっくりと噛みしめていく小説。
母親が兄のために作る手間のかかった珈琲牛乳、それをねだることのできなかった主人公がいじらしくて泣きそうになる。


「オヤジ de アンビシャス! 成功と笑いを生む格言集」 金戸賢昌
2007/07/15 新風舎

しょうもないけどなぜか納得できる言葉集。
笑えて元気が出てくる。
買おうかと真剣に悩んだ本。


「海外秀作絵本17 としょかんライオン」
作 ミシェル・ヌードセン
絵 ケビン・ホークス
訳 福本友美子
2007/04/20 岩崎書店

図書館にライオンがやってきた。
きまりをやぶらなければいいという館長がすてき。
ライオンのいる図書館に心ときめく明るい色鉛筆タッチの絵本。


「かいじゅうたちのいるところ」
作 モーリス・センダック
訳 神宮輝夫
1975/12/05 冨山房

怪獣のいる島へたどりついた主人公。
別れの時に、食べちゃいたいくらい大好き、食べてあげるから行かないで、と引き留める怪獣にきゅんとした。
色の暗めの絵本。

0925 本の感想

ナラタージュ 9'09
武器としての食糧 9'09


「ナラタージュ」 島本理生
H17/02/25 角川書店
結婚を目前に控えた主人公が婚約者に「まだあの人を愛しているのか」と聞かれるところから話は始まる。
主人公は高校時代部活の顧問だった先生を深く思っていたが恋の叶わぬまま卒業、後に再会し心を通わせるものの社会的制約等から交際にはいたらず別れる、しかし後に先生の友人と偶然出会い、先生が奥さん以上に自分のことを思っていたことを知る。
そんな対外的な男女関係と内心の愛がすれ違う両片思い状態にときめく小説。

「武器としての食糧」 ジェラール・ガロウ
訳 黒木壽時
1981/02/01 TBSブリタニカ
世界食料品企業ランキングトップ、英蘭のユニリーバとスイスのネッスル。
色々な国に進出する多国籍企業は莫大な資産を持ち、例えばネッスルの製品だけで昼食を済ませることができると言われるほどに農業を始めあらゆる業界に進出する。
そんな企業の発展と国際社会の関わりについての論文。
世界の食糧の80%はアメリカ・カナダ・アルゼンチン・オーストラリア・フランスでまかなわれているというから驚き。もし世界大戦が起きたら日本は兵糧攻めで負けるなあ。

0827 本の感想

男は女のどこを見るべきか 8'09

「男は女のどこを見るべきか」 岩月謙治
2004/09/10 ちくま新書/筑摩書房
女性は自分の感情を中心に可変性のある解釈で世界を構成する。
記憶は自己欺瞞の繰り返しにより書き換えが行われる。
女性は人を傷つけるときに自分の手を汚さず不作為や間接的な方法を用いる、など痛いけど事実かもしれない論説文。

0826 本の感想

派遣ちゃん 8'09
斎藤孝のイッキによめる!名作選 小学生のためのわらい話 8'09
キミが働く理由 8'09
はれときどきぶた 8'09


「派遣ちゃん」 宮崎誉子
2009/02/25 新潮社
「青瓢箪」
主人公の水野みゆきは派遣の採用を求め奔走し、日々小さな事に元気を求め小さなことでいらだち、母に可愛がられる自称作家志望のニートな兄に嫌悪感を抱いている。
人や場によってだいぶ対応が変わり、悪意ある好奇心には毒で返す。
ストレートな本音の描写強くてすかっとするけれど生きづらそうな彼女の救われない毎日。
「欠落」
高時給につられコールセンターの派遣社員に応募した高卒で無口な鳩山太一。
テレフォンオペレータの研修を受けながら同じ研修生の女性たちにいじられ、教育担当の正社員にはいびられ、それでもこなしていく。
以前のバイト先の先輩は不倫で揉めて相手を刺したり古くからの友人はひきこもりニートだったり、なさそうで普通にありうるような生活の切り抜き。

「斎藤孝のイッキによめる!名作選 小学生のためのわらい話」 斎藤孝
2006/03/10 講談社
最初は絵本並の字の大きさが三段階で小さくなって最後は児童書並になる本。
一話毎にクイズと手引きがあり、ページ数には読んだ印として丸が打てるよう点線でかっこてあり、修了証という読了証もついていて読むのが楽しくなる。
「そこつの使者」前川康男
そそかっしい地武太治武右衛門という侍が殿様のお使いであるお屋敷へ行くのだが言付けを忘れてしまい、思い出す手段として向こうの家来に尻をつねってもらう。
しかし容易には思い出せず大工に釘抜きでつねられやっと思い出したのは用事の聞き忘れだったという落語。
「くぎのスープ」バージニア=ハビランド
貧しい旅人がけちなおばあさんの家に泊めてもらい、釘一本でスープを作ると言いつつ「小麦粉がほんの少しあれば……でもないものねだりはするまいよ」なんて言っておばあさんに食材を出させ、これでも上等だがもっとこうしたら王様にも差し上げられる、などと言って更に物を出させていきごちそうを二人で囲む。
おばあさんは釘一本でこんなごちそうになるなら後は安楽と旅人をもてなして見送るが、あとでおばあさんがどうなったか考えると可哀想だ。
「金魚のお使い」 与謝野晶子
子どもたちにお見舞いの代理として行かせられた金魚三匹は新宿から電車に乗っていく。
切符を買おうとして駅夫に手がないから切符はあげられないと真面目に言われたり、金たらいに水を入れてもらって無事に車内をすごしたりと大人が優しい。
「化け物草紙」 清水義範
話者が怖い話、と言って期待させるくせにお化けの正体が台所用品だったりと拍子抜けする話の寄せ集めで、またか、と笑えてくる。
「小石投げの名人タオ・カム」再話 サン=スウンソム
親がおらず脚の不自由なタオ・カムはいつも木陰におり、手遊びに指先で小石を飛ばす技術を研くうち葉っぱを動物型にくりぬくことができるようになる。
ある日通りがかりに休憩した王様は影が動物型になっているのに気付き彼を探し出し王宮に呼ぶ。
王様は会議でお喋りな大臣の口にピンポイントで小石を入れさせることで他の大臣に話す機会を与えようとしたのだ。
それは成功しその後彼の生活も保証されたという話。
「アラビア物語/スイカの代金」 川真田純子
怒りっぽい王様が狩に出たところ森で家臣たちに愛想をつかされてひとりぼっちになる。
喉が渇いた王は出会った農夫にスイカをもらうがお金を持っておらず、農夫は王にその場でピョンピョン跳ねて自分を笑わせることを対価として要求する。
跳ねて楽しくなってきた王様に怒りではなく笑う豊かさで統治して欲しいと農夫は進言しより都が栄えるようになったという話。
「オバケは友だち」 犬丸りん
お化け屋敷の館長は人を驚かせることが大好きで、閑散期には夕方の町で口にサンマをくわえてみたりする。
ある日同じような趣味を持つ綺麗な人と出会うがその人は幽霊で、彼の初めて女性に贈る花束は彼女への献花となる。
やがて夏、お化けのバイトなのに館内で迷ってしまった女子高生に手を握られ、お化けではく生身の人間にドキドキする彼に胸キュン。
「でたらめ経」 宇野浩二
閑散とした村で老婆に一晩の宿を求めた旅人は代金の代わりにお経を教えてくれと頼まれる。
仏壇を拝むことしか楽しみのない老婆に、お経を知らない旅人はその場でお経っぽいものを作り教える。
幾日かたった夜、老婆の家にやってきた泥棒が老婆の唱えるお経に自分達のことがばれていると思い込み逃げていくところがいい。
「迷い子の達人」 中島らも
昼食後にお菓子やジュースを目当てにしてデパートで必ず迷子になる、大人びたことを言う小学生男子。
少しぬけたところのあるお父さんは息子と自分の腕をひもで繋ぐが、デパートで似た父子に出会う。
子ども同士が迷子ライバルと言う彼らに呆れているうちに父同士がひもで結ばれてしまい、子どもたちに場内放送で呼び出されることになる。
「日々の吽」 町田康
普通な人なら落ち込むことがあってもプラスに考えてバカなことをやりだす主人公。
床にぶちまけた蕎麦はドレッドヘアーに、電車で迷惑な若者を憂いつつ家で真似して遊び、興味本意でドライバードリルを買ってはあちこちのねじで遊び電化製品を破壊し、それでも楽しげ。
友達に欲しい。
「怪盗ジバコ」 北杜夫
身一つで名を挙げる、弱いものを助ける怪盗ジバコ。
しかしやがてジバコの弟子らでグループは大きくなり腐敗する。
ある日喫茶店で相席したジバコファンと名乗る女性はジバコの正体を初めて見破り初心を思い出すよう言って去る。
彼女にほのかな恋心を抱きグループを解散したジバコは数年後やすり一本でエッフェル塔を盗もうと参上する。

「キミが働く理由」 福島正伸
2009/03/06 中経出版
自分が好きなことを仕事すること、仕事の作業そのものを目標とせず人を喜ばせることを目的にすること、自己に原因を求めること。
続けることを決めて前向きにいくことで批判をアドバイスととること、夢を持つこと、世の中の移りやすい価値観でなく自分の価値観を信じること。
世界を変えるために生きる、という視点を持つこと。
こんなプラスイメージで職への考え方を語るライフハック本。

「はれときどきぶた」 作・絵 矢玉四郎
1980/09/05 岩崎書店
先生に言われたとおり嫌なことも含めたほんとうのことを絵日記に書く主人公の小学生男子は母親が日記を読んでいることを発見し、あしたの日記をつけることにする。
未来のことなら本当でも嘘でもないと、とんでもないことをかくがなぜかその通りになってしまう。
あるとき空からぶたが降ると書いたところ天気予報がぶた予報をし空一面にぶたが現れ、驚いた主人公はこれまでのみらい日記を消しゴムで全て消す。
すっかり世界は元通り、と思いきや一部の消し忘れで後遺症があるのもいい。
絵日記の絵がやたらうまいけれど鉛筆風の手書きっぽい字が本物を読んでいるようで楽しい。

0821本の感想

いつも目標達成している人の読書術 8'09


「いつも目標達成している人の読書術」 丸山純孝
2008/09/03 明日香出版社
忙しいビジネスパーソンのための読書スキル紹介のビジネス書。
著者はビジネス系書評メルマガ配信者。
ビジネス書は目標設定をして本を選び百科事典を開くように必要なところだけ速読するという多読方式がおすすめとのこと。
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