ナラタージュ 9'09
武器としての食糧 9'09


「ナラタージュ」 島本理生
H17/02/25 角川書店
結婚を目前に控えた主人公が婚約者に「まだあの人を愛しているのか」と聞かれるところから話は始まる。
主人公は高校時代部活の顧問だった先生を深く思っていたが恋の叶わぬまま卒業、後に再会し心を通わせるものの社会的制約等から交際にはいたらず別れる、しかし後に先生の友人と偶然出会い、先生が奥さん以上に自分のことを思っていたことを知る。
そんな対外的な男女関係と内心の愛がすれ違う両片思い状態にときめく小説。

「武器としての食糧」 ジェラール・ガロウ
訳 黒木壽時
1981/02/01 TBSブリタニカ
世界食料品企業ランキングトップ、英蘭のユニリーバとスイスのネッスル。
色々な国に進出する多国籍企業は莫大な資産を持ち、例えばネッスルの製品だけで昼食を済ませることができると言われるほどに農業を始めあらゆる業界に進出する。
そんな企業の発展と国際社会の関わりについての論文。
世界の食糧の80%はアメリカ・カナダ・アルゼンチン・オーストラリア・フランスでまかなわれているというから驚き。もし世界大戦が起きたら日本は兵糧攻めで負けるなあ。