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はじめに ※2011/01/16・追記あり

此処は【純情エゴイスト】をメインに“夜来 烏哭”が書き連ねるSSです。
一応分類などは分けているつもりですが、おかしな部分はご指摘下さいね。

裏表記がある場合、または異種の内容の場合は鍵をつけています。

passのヒントは…
野分の留学からの帰国月日(三文字)+『ヒロさん』を数字にした三文字の計六文字の数字です。
【例、1月1日の場合は“101”エゴ好きなら解るはずですが…“ヒロさん”は、言わずも解りますよね?】

どうしても解らない方はミニメにて問い合わせ下さい。
その際に生年月日と年齢、後当HPはエゴイストとその他の作品(ジャンル違い)を取り扱っていますので、どちらのパスがご希望か記入願います。
18歳未満の方はお断り致します。

ただしあまりにも不躾な内容のメッセージには返信しかねますので…。

あと…裏と言ってもそんな濃くありませんので、あまり期待はしないで下さいね。

ではでは、ご感想やリクエストは随時お待ちしております!

――――――

追記:異種の内容は【女体化、子供化、獣化、精神入れ替わり、野分受(弘樹攻)パラレル】などがあります。
御理解ある方のみ入室願います。内容に関して、御意見、御感想はおまちしておりますが、苦情は受け付けませんので悪しからずご了承お願い致します。ではでは。

ごゆるりと寛ぎ下さいませ。

――――――

追記:2

こちらは-Endrpin-のHPです。
イラストなども御座いますので、宜しければご来場下さいませ☆

hp.kutikomi.net


――――――

追記:3

このブログを購読される方へ
このブログは更新を主に【深夜〜早朝】にします、故に夜中などに通知メールが行ってしまいます…
その程をご了承の上で購読願います。

――――――

追記:4

今一度、言わせて頂きます。
パス請求に関して、上記を理解して下さい。
※生年月日と年齢、後当HPはエゴイストとその他(ジャンル違い)の作品を取り扱っていますので、どちらのパスがご希望か記入願います。
18歳未満の方はお断り致します。

そんな事言いたくない、と言う方は申し訳御座いませんが…
こちらを守って頂けない方にはお知らせ致しません、御了承くださいませ。


By:夜来

――――――

【追記】2011/01/16

パス請求につきまして…。
基本的にエゴ好きなら解るはずです。今一度コミックスを読みなおして下さい…。
名前に関しては…“は”や“や”の場合は“8”とか…語呂合わせみたいなものです。

そして※生年月日と年齢※を必ずご記入下さい。
年齢のみや生年月日のみなど、欠けているものには一切返信しません。
ご理解下さい。
あと出来るだけ、ご感想など頂けると嬉しいです。

ただ「パス教えて」とだけではちょっと、本当に読みたいのかな?と思ってしまいます…
パスに関しても本当に単純なものですので…。
あまりにもこう言う「パスがただ知りたいだけ」的なものが多い場合はパスを変更し請求にお答えしない、と言う形も取らせて頂く可能性も御座います。
申し訳御座いません。

夜来烏哭

――――――

☆ゲーム☆【弘樹を取り戻せ!】

【弘樹を取り戻せ!】

こちらのゲームの内容は自動的に制作される為に呼称や言動は【エゴ】とは随分ちがいます。

内容に関してのお問い合わせは受け付けられません。

ちょっと、おフザケな内容ですが宜しければチャレンジしてみて下さい☆

※こちらのゲームをクリアした方へ。
最終ページに夜来のコメントがございます、そちらにパスが記載してありますので♪

小話の内容は裏要素ありますので注意して下さい。
ガッツリ濃くは無いですが…(笑)

▽ではどうぞ▽

avg-maker.com



夜来烏哭 拝

【子羊の上條】

【子羊の上條】



寒い…異常気象かこの野郎。
まだまだ、雪もちらつくこの季節は寒がりな俺には厳しい。
かろうじて風邪やらにはかかっちゃいないが、風邪紛いな症状はずっとだ。

「まだ熱やら咳がないだけマシなんだろうけどなぁ…」

節電と言うことで大学もここ最近は暖房も控えめで、研究室内でも厚着をしないと底冷えする。
…と言うことで…さすがにコートを着たままって訳にはいかないからと羽織るカーディガンを手持ちだった紙袋から出して固まる。

「…………あれ…野分の…?」

えー……そんな…バカな…。
これは去年、野分に買ってやったダークグレーのニットセーターだ。なんで俺こんなんカバンに突っ込んでんだ!
今朝は急いでたのは確かだ、けど……!?

「あ、あぁ…そっか…あん時か…」

そうだ。今朝は野分も早出で二人して急いでて…玄関先に紙袋が二つあった。俺のカーディガンもグレーだから間違えたのか。
なら―――野分のに俺のカーディガンが入ってんのか…つーか…てことは荷物も?
急いで紙袋の中身を確認すれば案の定、俺の学会用の資料はなくて、野分のノートやらファイルが。

「…いや俺は急ぎの資料じゃないけど野分は―――(ヴーヴーヴーッ)うぇっ!?あ…野分…」

俺のものはまた明日持ってきても大丈夫だから後で病院にでも取りに行けばって思った矢先に消音にしていた携帯が机の上で暴れ回り肩が跳ねる。
表示された名前はやはり“草間野分”で、急いで取れば必死な野分の声に慌てる。

「もしもし?野分か?」

『ヒロさん!すみません俺、今朝は急いでて荷物間違って持って来ちゃいました!』

「おう、俺も今気づいた。急ぎのか?なら…えっと…今日は講義午後からだから…事情説明して持っていこうか?」

『あ、俺今もう大学に来てます!ちょっと先輩に言ったら急げって…』

――もういんのかよ――

「マジか。じゃあ門までい――」
(ガラララッ!!)
「――ヒロさん!」

「っわ!き…来たのかよ!ビビらせんな!」

届けようとした矢先に勢いよく開かれた研究室の扉と野分の声にまたも肩が跳ねる。
こいつは俺の心臓にどれたけダメージを与えるつもりなんだ…。
しかしこの寒空の中、野分の額には汗が滲んでいて、本当に急いでたんだなと紙袋を掴む。

「っ、はぁ…はぁ…すみません……ぁ、それです!すみません騒がしくて!じゃあこれヒロさんのです!また帰る時連絡します!大好きですヒロさん!じゃあ行ってきます!!」

「んなっ!?なっ…のわっ……」

(ガラララッ!バタンっ)

な…何ちゅう事を言い逃げしてくんだあの馬鹿やろう!
慌てて廊下を見れば人は見当たらず、階段を駆け降りる野分の足音だけが響いていた。
なんか…妙に疲れた…溜息混じりに扉を閉め、渡された紙袋を見てとりあえず中身が揃っていたので良かった…と机に向いた視線に写ったニットセーターにギョッと目を見開く。

「うわっ、さっき出したままかっ…」

走れば間に合うかなって思ったけど、あの走りに付いていく自信がないし、服ぐらいまぁ何とかなるかと諦め。自分のカーディガンを出そうと手渡された紙袋の底を漁れば小さなメモ用紙しかない。
そんなの入れてたか?と取り出したそれには――

“ヒロさんへ
荷物間違ってごめんなさい。
ヒロさんのカーディガンは俺のお守りにします。
変わりに俺のニットで暖まって下さい。

野分”

「…………は?」

意味わかんねー。カーディガンがお守りってなんだよ馬鹿やろう。
つか俺にこれを着ろと?
……(がさがさ)…でっか…マジででかい。

「…でもぬくい…」

矛盾してる頭と心。
ゆったりしたニットはふんわりと自分をつつむ、まるで野分だ。

「…しまった…最近すれ違いが続いたから…野分不足だったか…なんて…」

もふもふの袖に顔を埋めればうっすらと香る野分の匂い。じんわり広がる温もりに今の自分は麻痺してしまったのだ。

「ちくしょう、帰ったら覚えてろよ…アホ野分…。」

結局、そのセーターを着たまま講義を行った為に、陰で…

“鬼の上條が小羊に見える”

なんてそこかしこで囁かれてるとは露知らず。
講義中の生徒達の妙な暖かい視線に悩まされた1日だった―――



end.


【お知らせ】

皆様お久しぶりです、なんとか生きております。
なんやら体調が優れず気付けば年越し…えらいこっちゃって感じです。

昨年末からどうにもサーバーの具合が悪く、接続できなかったり。
ようやく直ったと思ったのもつかの間。編集出来ない状態なあります。
閉鎖も考えましたが、まだちまちまとでも書いていたいと思いますので…もしかしたら移転もと考えております。

まだ未定ですが。

トップページも編集出来ないので更新履歴が変えられません。

本日は久しぶりに小話をアップしました。
ここだけで気付いて頂けるかわかりませんが。もし御覧でしたら楽しんで頂ければ幸いです。

まだまだ寒いので皆様、風邪やインフルエンザにはお気をつけ下さいね。
では今年も宜しくお願いいたします。


夜来 烏哭 拝

【終わる夏】

【終わる夏】



最近は朝晩と冷え込み始めた、だけど昼間は汗ばむ程の陽気で服が困る。

「………ん〜……トレーナー…も出そうかな…」

休日だった俺は現在タンスから引き出した秋冬モノの衣類をリビングに散らばめ思案中。
自分の部屋でやれば良いんだが、なんせ部屋は現在資料と言う名の書籍に埋め尽くされ服なんか広げられたもんじゃないのだ。

「冬服まで出すか?もう言ってる間にクソ寒くなりそうだし…あ、ならコートとマフラーも………全部…出すか?」

おいおい俺、出すなら出すで早くしろ、つか今何時だと思ってんだ?午後8時だぞ…何してんだマジで。
昼までグータラ寝まくって、午後2時くらいにぼーっと飯…インスタントのチャーハン暖めた、を食べて。
その後は読みかけの本読んで、夕方6に野分からメールで『今日は9時までには帰れそうです』と来たから『じゃあ病院出るとき連絡くれ。駅前のラーメン屋行きたい』と送ったのに。

「…ぐちゃぐちゃだ…どうしよう……(ヴヴヴ)…ん?ぁ、野分………はい。おうお疲れ様。…え?あぁなら直ぐ行くわ。んじゃ。」

ほらみろ…
思い立ったら吉日。みたいな脳味噌は変わらないのかついつい、ふと思いついてやり始めた結果がこの有様。
時間は直ぐ経つもので、今の電話では後10分くらいで着くとのこと。

「………後でやろ。」

俺の呟きは虚しくリビングに響いた。







「ヒロさん!」

「おー、お疲れ様。今日は忙しかったか?」

駅前で俺が長身の男に気づいた瞬間振り向いて名を呼ばれドキリとした。
相も変わらず爽やかに笑う奴だ…。

「いえ。特には。定時で帰れましたし。ヒロさんは今日何してました?」

「ん〜?うん…まぁ想像通り。ダラダラ本読んでた。洗濯しようかと思ったけど、ほらソレ。お前の着替え分のも一緒にやろうと思って何もしてない。」

ごめん。と小さく呟き恐る恐る顔を見上げれば月に浮かぶ優しい微笑みに思わずときめく。
…なんだかなぁ…付き合って何年経つんだよ、いい加減慣れろ…と思いたいが、結局俺はこの先10年経ってもコイツの笑顔にドキドキするんだろうな。

「いえ。ちょうど良いですし風呂上がりに纏めて洗っちゃいましょう。節約です。」

「うん。」

綺麗だ。月も野分も。
まだまだ人だかりもあるしざわめきもある町中で野分だけが輝いて見える。
ずっと好きなんだ、野分が……

「…ヒロさん。あんまり可愛い顔で見つめたら襲いますよ。」

「っ!ば…バカやろう!下らねー事言ってんじゃねえ。もう…ほら、夜はさみい…早くラーメン食おうぜ。」

「(クスクス)はい、行きましょう。夜のデート久々で嬉しいです。」

「…ばーか。」

ポケットに入れた手が疼いた。野分に触りたいって。
それを誤魔化すようにまた空を見上げ、野分の自転車を押したいなんて嘘ついて一瞬だけ手を重ねたら…多分気持ちがバレたのか、とろける様な笑顔を浮かべ、どうぞ、と一瞬…触れた手を撫でられた。







ラーメン食って腹ごなしだと遠回りして帰ろうと提案。
静かな、人通りのない裏道を二人だけで歩く…虫の鳴き声、街灯の小さな明かり、少し肌寒い風。
季節の終わりを感じた。

「寒くないですか?」

「少し。もう夏も終わりだな…あっという間だな。」

「そうですね…でも寒くなったらヒロさんが沢山くっついてくれるから嬉しいです。」

「……アホか。…はー…寒い。あ、そうだ、リビング今ぐっちゃぐちゃだ。すまん。」

と、今日の経緯を話たら少し大きめな野分の笑い声が響いた。失礼な…

「ヒロさん…?それは去年もやってましたよ?」

「…そうだっけ…ごめん、なんかやりだしたらアレもいるコレもいるって出し過ぎた。」

「良いですよ。明日は夜勤なんで時間あります。俺やっときます、ちょうど自分のも出すつもりなんで」

「…なんか釈然としないが事実、自分のモノなのに野分に片付けて貰った方がスッキリする。」

何でもソツなくこなす野分が羨ましい。まぁ得手不得手が有ると言うことか。

「ねぇヒロさん。片付けは明日しますから…今日一緒にお風呂入りたいです。」

何を言うかコイツはいきなり。
どういう脳の構造してるのか悩むが…何となく。何となくだが…俺は野分に飢えていたのかもしれない。
俺の口から出たのは―――

「背中…しっかり洗ってくれるなら良い。」

あぁ暑い。肌寒いはずの夜風が火照った頬に気持ちいい。

「全身、隅々まで洗ってあげます、ね?」

「…っ……好きにしろ。」

あーぁ。
その後を想像して心臓バクバクだ、いくつだよ俺。
きっと今夜は汗だくで抱き合って眠るんだろうな。

「…はぁ…さむ。…もう夏が終わるな。」

「えぇ、秋が来てあっという間に冬です。沢山くっついて下さいね?」

「…お前が、俺の側にいるなら考えてやる。」

「ずっと…、ずっと居ますよ。」

穏やかな夜にさり気なく告げられた愛の言葉に…こうして幾度も季節を一緒に越えられる毎日に…俺の心臓はうれしさに跳ね上がる。


好きだ

好きだ

野分が好きだ…


周りを見渡して人が居ないのを確認し、そっと差し出した手を優しく暖かい手に包まれ――

「俺も…ヒロさんが大好きです。これからも一緒に、いっぱい季節を迎えましょう。」

俺の心を読んだのか野分はそう言い、掠めるような口付けを唇にうけた。



夏が終わり…また季節は巡る―――
野分と一緒に。







End.

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