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今のうちに書いておこうエンペラーSS!

注意:
・STAR DRIVERに出てくるスガタくんが皇帝化したのにわっほいってなって書いた小説です。
・オリキャラ注意
・管理人まだ八話見てないっす

捏造大丈夫な人は追記から。
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とらうむチャットに投下の小話。

TOGチャットにおじゃましてきましたー。
追記に小話四本。もったいないから公開。
BLなので苦手な人は退避。

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版権:現パロ京クロ

※高校生×奨学生
※四人は仲良しだけどクロウはバイトが忙しいからあんまり遊べない、みたいな設定























学校が終わった後ダッシュでバスに乗り、バイトをして、真っ暗な中を帰ってくる。
下宿の明かりは当然消えていて、ドアを開けて明かりを点けるとすぐベッドに倒れ込んだ。安物な上に先輩のお下がりのベッドが悲鳴を上げる。
うつ伏せで溜め息を吐いて、ほとんど習慣で上着のポケットを探る。
硬い感触のそれを引っ張り出して画面を見ると、新着メールの表示が出ていた。

From:鬼柳京介
件名 バイト終わったか?
────────────


相手の名前と件名だけ表示するよう設定してあるそれにひどく安心した。バイトの疲れとここ数日の冷え込みで凝っていた胸の内側が緩くほどけていく気がする。

(鬼柳)
(鬼柳鬼柳鬼柳きりゅうきりゅうきりゅうきりゅう)

きょうすけ。
呟いた名前に声なんてとても乗せられなくて、ただの媒体でしかない機械を胸の疼きと共に抱き締めた。





……………………………

ちかり、光った携帯に気付いてゲーム機を放り出す。
オレンジに光るように設定したアドレスが表示されている画面に馬鹿みたいに興奮した。

──────────────
今下宿
明日またな

fin.

件名はなし、返ってくるのはたったこれだけのメールのやりとりを始めたのはいつだったろう。
クロウのバイトの予定を遊星に聞いて(最近では自主的に教えてくれる、ありがたいことだ)、バイトが終わって下宿に着くくらいの時間を見計らってメールを送る。
本当は声が聞きたいのだけど、バイトで疲れて帰ってくるクロウにそれ以上の負担はかけられなくて、メールが返ってくるだけで十分といい聞かせる。
当然心から納得するはずがなくて、化学の宿題の量は鬼だとか今日読んだ雑誌がこうとか夕飯のオムライスにつまようじが紛れて口の中が痛いとか、そんなどうでもいい話で画面が埋まっていく。
話したい。
声が聞きたい。
会いたい。
そんな気持ちに必死で蓋をして。
そしてクロウは毎回返事をくれる。
最初に「返事は簡単でいい」と言っておいた通り、「今着いた」と「また明日」だけが書かれた返信。
また明日。
明日も会える。
クロウが返事をくれなかったのは一度だけ、決死の思いでかけた電話にも出てもらえなくて、遊星に連絡してジャックを叩き起こして、飛び込んだ下宿の部屋でクロウが高熱で倒れていた。
あのときは本気でメールのやりとりを始めた過去の自分に拍手を送りたくなった。同時に、もし気付いていなかったらと思ってぞっとした。

(クロウ)

鳥の名を持つ少年。
自由で快活で世話好きで、現実主義で短気で時々ドジを踏んで、でもその後始末は自分できっちりつけるからしっかり者の印象が強い。
でも時々寂しそうな目をするからたまらなくなる。
一人じゃないだろ、なんて、多分言っても「わかってるって」と笑って流される。だから、言えない。

(なんて、逃げかな)

疑っている。見極めかねている。自分はどれだけクロウの内側に入っていけるのか。その資格はあるのか。
誰より側にいたいのに、逃げてしまうんじゃないかと踏み出しかねている。

(クロウ)
(クロウ)

すきだよ、
吐息すら乗せない呟きは部屋の沈黙に紛れて消えた。





……………………
鬼柳のメールで明日もがんばろうって思うクロウと、クロウのメールで明日も会える確認をする鬼柳。

なんかうっかり続きそうな版権コラボの序章:奥州主従編

これと同設定のバサラ蒼組編
※例によって水輪さん登場































ぱしゃん、水音を足音の代わりにして、私たちは歩いていた。
周りは暗闇、果ての見えないほど三方が遠い。が、ここはどこかの洞窟の中らしい。光源はわからないが、とにかく水面が光を弾いてお互いを闇の中に見失うことはなかった。

「…お二人とも、大丈夫ですか?」

振り返ると、それぞれから是の答えがあった。

「にしても、大したもんだな。直刃が水を操るのは見たが、水の上を歩けるようになるとは思わなかったぜ?」

伊達さんの言葉に苦笑してみせる。直刃は本来巫女でも修行を積んだ術者でもない。純粋に、肉体的な意味で巫女を守るための従者だ。
操ったわけではない。私の信託で一度だけ、短い時間自由にできるだけだ。

「そんなに大袈裟じゃありません。水に私たちを拒絶するよう頼んだだけです」
「んなことできる奴ぁ普通いねぇよ…」

溜め息混じりの伊達さんの台詞に、はは、と空笑いをした。

「普通じゃありませんから、いろいろ」
「…それはそうと、いつになれば岸につくのでしょうな。もう半刻ばかりこうして歩いているものの…」

片倉さんの台詞にも笑うしかなかった。「これだけ」の世界なら、岸なんて存在しない。信じたくないから言わないけど。

「まぁ、歩くしかないんですけどね」
「そうですな」
「ったく…」

舌打ちする伊達さんを宥めるのは片倉さんに任せて、私は自分の思考に沈んだ。
広い、水。二人がこちらに構わないのをいいことに、水に感覚を乗せた。深い。底無しにも思える。六階建ての、私の職場のビルがずっぽりはまるほどの深さまで探って、何も引っかからないから諦めた。次は、横。水平方向。

「………あ」

声を出した意識はあまりなかったのだけど、応えがあった。

「どうなさいました」
「…岸、見つけました。まだちょっと遠いけど」
「ならとっとと行こうぜ? 水ばっかはいい加減飽きた」

伊達さんの台詞に苦笑して、
止まる。

「…水輪殿?」

なにか、来る。
私は片倉さんを無視して力を発動した。精製する。水から純水を、純水から船を。
水以外のすべてを拒絶する水の塊を船の形に固めて、二人の足元に現出させた。

「!? おい、水輪!」
「何をされるつもりか!」

二人に背を向けて船を走らせる。岸へ。
岸に着くまで、私の精神力が保てばいいのだけど。
思いながら、静かだった水面を割って現れた巨大なそれを見据えた。




…水巫女と預かり物の竜を二人、到着を確認。

エレメントハンターにはまりすぎましたそのに。

※自家発電試作そのに
※レン視点
※むしろ一人




































しんぞー、痛い。
自分の部屋で布団をかぶって枕を握り潰す勢いで抱えながら、俺はもう何度も何度も考えたことをまた考えた。

───危ない!

怒鳴り声なら何度も聞いた。こっちも何度も怒鳴り返した。
でもいつもなら振り払うとか叩き落とすとか、そういうことに使われる手が今日(もう日付変わってるから昨日か)に限って逆の方向に動いた。
痛いくらいの力で引かれた腕、抱きしめられた体、俺が気付かなかったQEXの攻撃を避けて、あいつはそのままでぼそりと言った。

─── 手間をかけさせるな

かっとなって言い返そうとして見上げて、それで何も言えなくなった。
声はいつもの通りだったのに顔が全然違ってた。
見たことない。あんな───泣きそうな顔。
体の奥、心臓のあたりが、突然苦しくなってそっちに向きかけた意識があいつの声を拾って引き戻された。

───頼むから、
───レン

名前を呼ばれたらもう駄目だった。なにが駄目なのかわかんなくて(わかんなくても)怖かった。
怖くて腕を振り払って逃げた。
それからQEXを必死になって倒したことは覚えてるけどどうやって帰ってきたか覚えてない。キアラもホミも、どうしたかな。そういえば夕飯も食べてない気がする。腹減ってもよさそうなのに逆にいっぱいな気がした。
体中、耳の奥まで感覚が残ってる。
あいつの。
ロドニーの。

(……っわああああああああああ!)

悲鳴が上がった。気がしただけだった。喉が痛い。高すぎて限界越えたらしい。

(も、やだ、なんだよこれ…!)

痛い、痛い、痛い。何よりも全力疾走してるみたいな心臓が痛い。
苦しくて目を閉じて、あいつの泣きそうな顔が浮かんでもっと苦しくなるだけだった。
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プロフィール
結菜羅衣さんのプロフィール
性 別 女性
年 齢 32
誕生日 7月30日
職 業 大学生