ふらりと中古のゲームショップに寄ったら、安くて可愛いイラストにひかれて衝動買いしてしまったゲーム…
よく考えたら完全にニガテ分野!!
好きにキャラ作れて面白そうなんだけどね(*^^*)何分、属性とかパーティーのバランスとかの知識が皆無なので(>_<)
でも、ゼロハンターメンバーで作ってみたいな(^^)v(←知ってる人しか知らない)
うー…勉強せねば…(´Д`)
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ふらりと中古のゲームショップに寄ったら、安くて可愛いイラストにひかれて衝動買いしてしまったゲーム…
―たとえこれが勘違いだとしても―
「それってさ、夏希はまだ先輩のこと好き、ってことでしょ?」
「……でも、それじゃダメだよ」
「なんで?」
「…先輩の迷惑、にはなりたくないもん…」
そう弱気に呟いた瞬間、親友の容赦ない拳が頭を直撃する。思わず涙目になりながら頭を押さえつつ、嘆息するあかりを見つめた。
「中学の時、あれだけ諦めずに継峰先輩に向かっていった勇気はどこへ行ったの?迷惑なんて今さらでしょ。それに先輩も迷惑してるって感じじゃなかったと思うけど…」
「………でも、…」
「もう、ウジウジ悩まない!夏希は夏希らしく、笑って先輩の傍にいていいと思うよ」
「あかり…」
「だって、好きなんでしょう?」
そう言って苦笑する彼女の言葉に、黙って小さく頷く。よしよし、と頭を撫でてくれるあかりの手の温かさに再び視界が揺らぐ。溢れる涙を乱暴に手で拭い、そっと雪降る窓の外を見つめた。
再会したあの日から、大きくなる想い。
先輩への笑みが
声が
暖かさが
全てが好き、という気持ちを大きくさせる。
(もう1度……)
「ね、あかり…」
「…ん?」
「あのね。もう1度だけ、頑張ってみても…いいかな」
「……当たり前でしょ。夏希がそう言うの、待ってたよ」
私の言葉に一瞬目を丸くした親友。しかし、次の瞬間には優しく抱きしめてくれる。かけてくれる言葉が、少し潤んでいた気がしたのはきっと気のせいではないのだろう。
「ごめんね」
「……夏希は、笑っていなきゃダメだよ。あの人の隣で、バカみたいに幸せそうな顔をして」
「………ありがとう」
『………はい、もしもし』
『…っ継峰先輩、えと…夏希、です』
震える指で携帯のアドレス帳を開く。探していた人物の名前を見つけると、深呼吸して通話ボタンを押した。
数コールの後、出てくれたのはディスプレイに書かれた名前の人物。その声を聴いただけで、心臓がきゅーっと締め付けられるそうな感覚が全身を駆け巡る。
『…どうしたの、何かあった?』
『いえ、あ…あの』
『?』
『先輩、に…聞いて欲しいことがあって…その、お電話を…』
言えるだろうか、伝えられるだろうか
そんな不安ばかりが胸をしめる。それでも、先輩が今回日本に滞在するのは1週間程。次いつ会えるのかなんて分からない。後悔、したくない。
―貴方にとって私は、いつも大勢の中の一人だった―
「お帰り、海人!」
「おかえり―」
「うん、ただいま!」
ワイワイとにぎやかな笑い声が部屋中で湧き上がる。どこからも楽しそうな、幸せそうな雰囲気が漂う中、一人部屋の隅っこからそれを見つめていた。
(せんぱ、い……)
3年ぶり、だった。
背が伸びていた。
髪が伸びていた。
日に当たっていることが多かったのか、肌はほんのり色づいていた。
声が低くなっていた。
笑みが多くなっていた。
変わったところ、変わらないところ。
その1つでも見つけるたびに、愛しさが溢れる。
「っ……」
(やっぱり、来ちゃいけなかったんだ……っ)
どうしても先輩の顔を一目見たくて、山本先輩に誘われるままここへ来たけれど……意に反して、募る愛しさ。
こんな感情は、持っちゃいけないのに。
「(………帰ろう)」
そっと、その場から離れようと視線を反らした時だった。
「…夏希ちゃん」
「……っ…せ、んぱい」
不意に声をかけられ、すぐにこちらへと歩いてきてくれた。私を呼んでくれる声に、笑みに……胸が自然と鼓動を早くする。その音が聞こえるんじゃないか、というくらい近い距離に顔が赤くなる。
「…久しぶり、元気だった?」
「っ……は、い…」
「今日は、来てくれてありがとう」
「いえ……」
上手く言葉が出ない。俯いたまま視線も合わない。話したいことは沢山あるのに、そのどれもが言葉にならず、消えていく。
(3年前のこと、先輩はどう思っていますか?)
あの時のことを気にしていて欲しくはないのに、忘れて欲しくない自分がいる。そして、微かに期待している醜い自分が。
誕生日だけど、夜勤してます。ナギサです(^^)v笑
〈 カミサマ、この恋を 〉
―愛の言葉なんてひとつもなかった―
世界が無色になってから、早3年。
私は、高校生になった。
高校、と言っても山本先輩達も通う地元の高校のため、あまり中学と変わった様子はない。
ただ……
「あ。おはよ、夏希ちゃん」
「…沢田先輩、おはようございます!」
「今日遅いね、朝練は?」
「期末試験が来週なので、今はお休みなんです」
「そっか。あ……山本、獄寺くん!」
2人の先輩も加わり、一気ににぎやかになるメンバー。
しかし……そこに、“彼”の姿はない。
継峰先輩は、ある日突然中学をやめてしまった。そして世界を回る旅へ行って、今もどこかの国を旅しているという。
「(………)」
(3年、か……)
初めての恋を教えてくれた人だった
好きと、あふれ出てきた気持ちを伝えて……もう3年になる。
……先輩が旅立つことを前日に知り、止められない感情のまま彼へ想いを伝えてしまった。そんなことをしたって、先輩は困るだけなのに。迷惑なだけなのに。
『………ありがとう。こんな俺を好き、って言ってくれて、すごく嬉しい。でも…俺は、君を幸せには出来ないから』
そう、困ったような笑みを浮かべて答えた先輩の表情を見た瞬間、後悔が押し寄せてきた。
『…ごめんね』
『……いえ』
『君なら…夏希ちゃんなら、俺なんかよりもっと素敵な人が見つかるよ』
『っ……そう、ですかね?』
『うん、絶対!』
『………ありがとう、ございました。せんぱい、も……幸せになって下さい、ね』
ぎこちない笑みを浮かべ、お礼を言うことしか私にはできなかった。
結局、当日の見送りにも行かず当然先輩とはあれから1度もあっていない。
「(先輩……お元気かな…?)」
ふと見上げた冬の空。
この空のずっと先に彼がいるのだろうか。
性 別 | 女性 |
系 統 | 普通系 |