……

あ―……

今日の仕事でかなり落ち込むことがありました;;
力出ない……(泣)

辞めたいよ―…

カミサマ、この恋を(海人夢)C

―あなたの笑顔はいつも突然で、私は息もできない―

 

「継峰先輩!」

「……夏希ちゃん」

 

放課後、高校の校門を出れば1人ポツンと立つ人。見知ったその人影を見つけた瞬間、鳴りっぱなしだった心臓がさらに鼓動を速める。

 

「今日は、急に誘ってしまってすみません」

「ううん。大丈夫」

「……本当に、ありがとうございます」

 

頭を下げ、そっと先輩の隣に立つ。

 

1人分距離の開いた空間が少し寂しいが、それでも、また貴方の隣に立てたことが…とても嬉しい。

 

今日から大事な3日間が始まる。

なのに、今日は金曜日で学校。先輩と一緒にいれない。

 

せめても、と放課後会って欲しいこと伝えると先輩は、すぐに返事をくれた。

 

放課後、一緒に帰る

 

それだけのことなのに、どうしてこんなに特別なんだろう。

 

「…………」

「…………」

 

隣に立って、ただ一緒に帰っているだけなのに……凄くドキドキする。

 

ふと見上げる横顔。

一瞬見て、すぐ視線を反らす。

 

中学のときとは違う…少し大人びた雰囲気

 

(そう…だよね。3年もたったんだから)

 

3年という時間に距離を感じ、何とも言えない寂しさがこみ上げてくる。頭を振りかぶってそれを追い払うと、先輩へ笑みを向けた。

 

「…先輩、えっと…ちょっとお時間ありますか?」

「? うん」

「…公園寄って行きませんか」

 

そう言うと、返事も待たずに先輩の服の裾を掴み、走り出す。

 

「ちょ、夏希ちゃん!?

「公園まで競争ですよ、先輩♪」

 

手は繋げない。

 

さすがにそこまで度胸はないけど……

 

(…せっかく先輩がくれた3日間だもの)

 

頑張りたい。


「先輩、私飲み物買ってきますね」

「俺も行くよ」

「いえ!先輩はここで待ってて下さい」

「でも、」

「行ってきますね」

 

そういうと、公園のベンチに先輩を残しその場を駆け出す。今日は天気がいいが、それでも冬の公園は寒い。だから…

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海人くんと夏希ちゃん(^^)/

最近二人の話を読み返して、ドキドキし過ぎているナギサです//(>_<)

どうして海人くんはあんなに格好いいんだろう…(´Д`)//惚れる//

さて、夜勤頑張りますか…

いよいよ…

los復活!!
でもまずは、市瀬さんのトークショーに参加します!(^^)/

予約ちゃんと取れてたかな…(´Д`)

―もう僕の出る幕はない― B

「へ―……カイト先輩、意外と博学なんですね」

 

「なっ……意外って…」

 

「すみません。反省室のイメージしかなかったものですから。つい」

 

「(ナギサの俺に対する印象って最初と全然進歩してない!?)」

 

わいわい騒ぎつつ、祭り会場を歩き回る3人。カイトは、昔来たこともあってか上手にナギサをエスコートできている。ナギサもカナタに良い土産が買えたと、終始ご機嫌だ。

 

(うんうん、さすが僕。後は……)

 

「ね、花火ここからだとよく見えるんじゃない?」

 

「あ……そうか。そういえばそろそろだな」

 

時間を確認すれば、ちょうど花火が打ちあがる頃。しかも、辺りは人が疎らでカップルが多い穴場スポット。そして、開いているベンチは2人用。雰囲気はバッチリ。

 

「(あとは、このまま僕が離れれば……)」

 

「……あ!上がりましたね、花火」

 

「おお!!

 

時間ピッタリに始まった花火。魔力を込められた花火からは、色とりどりの光が溢れて夜空を彩る。それと同時にこの街自慢の歌姫の生演奏が始まり、辺りからは吐息が零れた。

 

「すごい……」

 

「ああ…」

 

自然と雰囲気が柔らかくなる2人。決して距離は近くないけど、ふと笑みが重なる。

 

「……………」

 

その表情はとても幸せそうで、嬉しそうで。

 

満ち溢れているから……。

 

カイトとは長い付き合いだから分かる。白空も、1年のころから見てきたから知ってる。

 

不器用な彼らがふと見せる、心からの笑み。

 

「…………さて、と」

 

それを確認すると、そっとその場を後にする。邪魔者は退散、退散…っと。

 

(舞台は整えてあげたんだし、頑張りなよね。カイト)

 

 

 

もう僕の出る幕はない、んだからさ

 

 

 

胸の奥で、とうの昔に消したはずの鈍い音が鳴り響く。それはまるで警鐘のように、臆病な僕をあざ笑うかのように響いた。

 

(それでも………)

 

 

 

 

その音を聞こえぬふりをして、もと来た道を戻った。

 

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