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KCDX「緑の誘惑」名香智子

話題:最近買った漫画


3日のイベント帰り

ご飯の後に滑り込み購入した漫画です




KCDX「緑の誘惑」は時代的には15〜20世紀初頭のフランスの大貴族エメリヨン家一族をモチーフに選んだ、五編から成る作品集です。


名香智子先生の美麗で、耽美的な絵柄にピッタリな内容の、妖しくも哀しいお話が収められています


表題作の

緑の誘惑
服装的に、フランスルネサンス時代、15〜16紀頃。

地方貴族令嬢とそれに関わった、美しい双子の兄妹の物語。
潔癖症と淫乱症の悲劇

※最後のページに、小さく《マルグリート 一部》とあるので、シリーズ化して二部、三部と続ける予定があったのかな、と思います。
ちょっと、読みたかったなぁ〜


緑の目の城主

時代は飛んで、19〜20世紀初頭。
田舎の古城に暮らす、10代の少年侯爵とその花嫁になった少女のお話。

エメリヨン家の呪わしい血の系譜が、語られる。

※個人的には、少女が産んだ緑の瞳の子がどういう人生を送ったのか、気になるところ。
少年侯爵の口癖に、「アンジェリク」のプレシ・べリエール侯爵を見たように思います。
彼ほど強くも苛烈でもないけど。


白い蝶の館

これは、時代設定がしっかり入っている。
1415年 百年戦争期の一地方。
近親相姦と快楽殺人の犠牲なった侯爵妃。
多くの少年たち。
エメリヨン侯爵ジョフロアは、20歳の将軍として描かれていますが、彼こそ容姿・職業・雰囲気ともに
「アンジェリク」のプレシ・べリエール侯爵を彷彿とさせます。
彼も戦場に赴いて、還らなかったから。


砂城

服装的には17世紀
詳しく例を上げると、《三銃士》の時代です。
動物が怪我などの治療で着ける、エリザベスカラーの語源になった
レースの『エリザベスカラー』全盛期のファッションです。

物語的には、
これがエメリヨン家に関わっているのかなぁ〜? と、ちょっと疑問なところも。

主人公の少年 アントワーヌの父 公爵、どう見てもデヴィット・ボゥイに見えてしまいます。


アレキサンドライト・アイ

「白い蝶の館」のプロローグ的なお話。

故に時代は15世紀初頭。
衣装はロマネスク。
男性も長衣を着用しています。

七歳のジョフロア・ド・エメリヨン侯爵に嫁いだ、21歳のエレオノーレ。
彼女は父・ベリー公の野心の犠牲になり、前夫と娘から引き離された上に、やがて殺されてしまう。


ここから、エメリヨン家の呪いが始まるように描かれているので、

1.アレキサンドライト・アイ

2.白い蝶の館

3.緑の誘惑

(4.砂城)

5.緑の瞳の城主


上記のような順番で、推移していくように思われます。

これでも「緑の瞳」シリーズは完全ではなく、二編ほど不足しているとか。
何より、「アレキサンドライト・アイ」がオールカラーじゃないのが、残念でしたorz


 は、リアルな百年戦争の資料や小説。
歴史系漫画から資料に移行するのは、私にとって日常的なことなのです。









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