それはとても丈夫な何かで出来ている。人間の心も、それくらいの丈夫さを保てていれば、陥落なんてことにはならないはずである。小野寺でございます。





しかし、祝福。マノンの逢瀬に感激の涙を流した昨日とは打って変わって、両手を震わせながら夢を見たことでしょう。おめでとう、マイブラザー。





敷かれたレールの上を歩くのを拒否します。と、そう決意してダイヤを乱した刹那の出来事でありました。私には不要なそれも、場所を変えれば素敵なそれでありました。



三白眼で風よりも早く駆け抜けるあの兵士は、それでも人間。時間を止めることも、進めることも、それまた無為な事なのです。それ以前に時間に手を加えるなんて愚行も、人間の手には重すぎる罪なのであります。





さて、一つ謝罪を。
我、そう長くはここには居れないな、と無い頭を振り乱した結果、来年の夏に帰郷致す事をこの胸に硬く決意致しました。




さらば、その時までの自我よ。
やりたいことを、やればいいじゃないの。