2014-2-14 20:31
『あの子』
『あの子』
記憶の片隅に、確かにあの子が居た。
子供の頃、小さな公園でよく遊んでいた。
そこに行くと、いつも同じブランコに乗っていたあの子。
約束もしないで毎日のようにそこに通っては遊んでいた。
大きくなるにつれて、友達も増えてそこに足を運ばなくなった。
名前も顔も思い出せないのに、でも大切だったはずのあの子。
どうして忘れてしまったんだろう?
もう一度、あの場所に戻ればあの子のことを思い出せるだろか。
今、電車に乗ってあの町に帰っている途中だ。
END.