店に向かう翔くんの自転車の後ろに乗って
心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかってドキドキした
店に着いてから
「座ってな?」
翔くん、凄い優しかった
クリームソーダを食べながら、翔くんは私に聞いてきた
「お前んち、あんまうまくいってねーんだって?」
「なんでそんな事を聞くの?!」
「アンコが言ってたぜ?」
「......」
どうしてアンコ、いっちゃうのよー!
「まぁ、色々あるんだと思うけどさ、お前、あんまピアス似合ってねーぞ?」
「そっ、そんなの翔に関係ないでしょっ!」
またツンしちゃった、、
家の事を思い出したら、また下を向いた私に、翔くん笑ってあたしの顔についたアイスを拭いてくれた
「明日も放課後昇降口でな、家まで送ってくよ」
まるで私、子供みたい
家に着いたら出来合いのコロッケと
「遅くなります、予習忘れないよう」
置き手紙があった
夜、ピアスを全部取って鏡で見てみた
なんだかしっくりしなくて戻しちゃった
彼氏から着信があったけど、まるでバックミュージックみたいに聞こえて
出なかった
ごめんヒカル
寝るまで、頭の中が今日の翔くんの事だらけだった