今日は学校を終えて、図書館でかなり勉強した
暗くなる頃、家に帰り
約束の時間がやってきた
そう、今日は翔が家庭教師と家で食事をする日
ママは何故かルンルンで、そんなママを見てお兄ちゃんも私も呆れ顔
チャイムが鳴った
翔だ
翔はお土産を持ってきた
駅前で評判のケーキ屋さんの箱だった
それを受け取りママがまたヒートアップして
もうルンルンで
私が暴行された時に翔が送ってくれたのがママをこんなに翔ファンにさせたのだった
ママはご飯をたべながら
あれこれと翔に聞いてきた。過去の事もあったから私は急いでご馳走さまを言った
助けられた様な顔をして、翔もご馳走さまをして二階の部屋に上がった
「ごめんね!ママ、うるさかったでしょう」
「いや、嫌われるより、よっぽどありがたいよ、気を使わせてごめんな?」
「ううん、勉強、教えてくれる?」
「うん、問題を作って来たんだ、試験までもう少しだろ?」
「作ってきてくれたの?嬉しい!」
「はい、がんばろか」
「うん」
かなりハードル高いな
タイムアウトで翔の採点
95だった!!
嬉しくてとっさに、きゃー!って翔にしがみついた
と
自分のした事が恥ずかしくて
直ぐに離れ様とした瞬間、腕をくぃっと引っ張られ、私は抱き締められた
「翔、いいにおい」
「頑張ったご褒美だよ」
「あ、じゃあ二人であれ食べようか」
「キャンディー!」
このまま時間が止まればいいのにな
試験が終わったら、翔のご両親にも顔をださなきゃな
今日は食事の時間もあったから、あまり二人の時間はなかった
「お父さんにも宜しく伝えてくれ」
「うん」「翔?」
ドキドキしながら言ってみた
「もう一回抱き締めて?」
「おいで」
二人してキスをした
「照れるね、」
「うん」
「明日は会えないからメールするね」
「うん俺も仕事が終わったらメールするよ」
玄関まで送ったらまたママがしゃしゃり出て
あーでもない、こーでもないを話始めたから
「またね、ありがとう」
と言ってドアを閉めた
最後まで二人っきりでいたかったのにー
私は地球儀に声をかけて
ベッドに横になった
メールがなった、翔からだった
「愛してるから頑張れ」
の一行だった
その夜、携帯のこのメールを開けっぱなしにして枕元に置いて寝た。