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今日の物語【キャンディー7】

翔さんが自分の事を私に何も話さないのが

私への信頼感がないのかと思うようになってしまった

その夜、また早めに土手に行った

いた!!

そうだよね
不信感がある人が、私より早く来るわけないよね

「こんばんは」

「こんばんは」

「今日は満月だね」

「本当、綺麗ですね!」

「望遠鏡、見る?」

「はい!」

翔さんが見せてくれた

でもピントが合わなくて見えない

「あの、ピントが」

「ああ、ごめん!まだ合わせてなかったよ!月に合わせてみようか」

そう言うと翔さんの顔が私の顔におもむろに近付いた

「ほへっ」

「あ、ごめん、俺、四年前の目の手術の後遺症で、遠近や段差がまだあまり掴めなくてさ」

「そうだったんですね、大丈夫ですから気にしないで下さいね」

心配かけまいと私は思いっきりの笑顔をみせた

「元気のいい子だね(笑)これから綾って呼んでもいいかな」

「はい!」

月はとても大きく、クレーターまでしっかり見えた

「はぅー」と言うと、翔さんが

「色々面白い子だね(笑)」

そんな事を言われて赤面赤面してしまった

「翔さんは彼女とかいるんですか?私はさぁーっぱり!」

そう言うと翔さんは

「いないよ、、でもいるのかな、、分からないや」

そう言うと遠くを見た

あ、言ってはいけないことを聞いてしまったかも知れない!

「あ、今度、昼間に遊んで貰えませんか?」

あたし、どさくさ紛れに何言ってるんだぁぁぁ!!

「いいよ、遊ぼうか、土曜日なんてどう?」

「はい!お願いします」

「あはは、もう敬語はいいよ(笑)」

「はい、いや、うん!」

そんな返事をしたもんだから、二人で笑い転げて土手に仰向けになった

「きれいだね」

「うん、綺麗だね、、」

暫く二人で星を見ていた


今日の詩V【歩み】


季節は移り変わり

人もまた移ろい変わる


今日の物語【キャンディー6】


その夜

学校で嫌な事もあり

私は翔さんに学校での出来事をぶちまけてしまった

翔くんは

「たまには友達もいいもんだよ?ま、無理にとはいわないけどね、この星達を見ていたら、ま、いっかって思わない?

そう言われてみると


私は翔さんの事を聞いてみた

でも、翔さんの事を聞くと、中々話してくれなかった

なんでだろ、、、


も、もしかしてヤバい人?!

いやいや、天体の仕事の関係の人かな
だったらいいな!!


そう思うと逆に色んな事を知りたいと思うようになった

と、、今夜もアラームがなった

「すみません!門限マックスになってしまいした」

「明日もくる?俺も来ようかな、あんまり天体望遠鏡を喜んでくれるからさ(笑)」

「えへ!お願いします、あ!これお礼です」

キャンディーを渡した

「あ、綺麗だね、ありがとう

」「おやすみなさい」

「お休み」

翔さんはまだそこにいるみたいだ

風邪引かないかな、、


そう思いながら家に帰った



今日の短歌

寒空に

陽射しが登り

公園で

一生懸命

お宝探し

今日の詩U【産】

苦労して

産んでよかった