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今日の物語【キャンディー9】


またいつもより厚着して、土手に行った

翔はまたもう来ていた

土手に座って遠くを見ていた

「どうしたの?」

私が聞くと翔は

「元カノと話してたんだ、お許しを貰ってたんだ」

「何のお許し?」

「綾?綾は俺の事を好き?」

「うん、、、」

「じゃあ、付き合おっか」

「えっいいの」

「綾は元気な女の子で、いつも笑わせてくれて、だから俺も綾に幸せをあげたくてだから、彼女作りますって元カノの了解を貰ってたんだ」

「え、あ、ありがとう」

そう言った瞬間、突っぱねていつも一人でいたのは、本当は寂しかったのかな

なんて思ったのか思わなかったのか

訳も分からず泣いてしまった

「よしよし」

そう言って翔は私を抱き締めキスをしてくれた

全身がほっこりあたたかく

私達は手を繋ぎながら大空を見上げた



今日の短歌

愛してる

意味もわからず

振り回し

あなたの目から

涙こぼれた

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