スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

no title


早く 早く
早く早く

早くしないと
泡になっちゃう



早く 君(王子さま)の
喉を切り裂かなくちゃ

私は泡になって
消えてしまうのよ



でも 君(王子さま)は
遠い所に居るのね…

だから、君(王子さま)に
逢える前に消えてしまうわ…

どうしましょう…。



ああ、でも そうね

私が消えることなんて
どうでもいいわよね

勿論、君(王子さま)だって
私が消えて亡くなっても
哀しくもなんともないわね

ああ、今は孤独な気持ちで
消えてしまいそうだわ



これが“運命”と呼べるモノなら
仕方がないわね

“それ”に身を任せて
消えて亡くなってしまいましょう?



私が居ない世界で
君(王子さま)は笑ってるのかしら?

なんて…哀しくて
憎いのかしら

せめて 君(王子さま)も
道連れにしたかったわ



だって君(王子さま)が
どんなに否定しようとも


君(王子さま)は私の
“運命”の王子さまなんですもの。












『狂愛の人魚姫』



前の記事へ 次の記事へ