髪がモサモサしてきたのでつべでタートル・トークの動画を流しながらジョキンジョキンしました。今回もめっちゃ適当に切りましたが、スッキリしました。色が牧草なので断髪と言うよりは草刈り。でも、行けたら美容室には行きたい。


プラチナエンドと王様ランキングが最終回でした。プラチナエンドは前情報で終わりが微妙と聞いていた中でメトロポリマンがメインの1クールは面白かったのですが、2クール目から話が少しややこしくて、そのまま最終回を迎えました。最後は賛否両論あるかと思いますが、まあ、決して悪くはなかったかと思います。それまでがややこしかっただけに解り易い終わり方と言えばそうでした。何がどうなったかはやっぱりちょっと解らなかったですが衝撃的な終わり方には違いありませんでした。生きろ、そなたは美しいって事ですね。後半は惰性で鑑賞した所はありますが何だかんだで楽しませてもらいました。王様ランキングはずっと面白かったですね。原作を読んだ事がなく、どんな話かも知らずに観たら絵柄の割に中々重いけれども良い話ばかりで毎週楽しみにしてました。原作が終わっていないので、切りが悪い所で終わるかと思いましたが、滅茶苦茶めでたしめでたしで終わりました。めでたいめでたしなのか。ちょっと、それで良いのかと思いましたが、ヒリングが良いのなら良いわ。序盤のアレでヒリングが好きになったのですが、結局、ヒリングが1番好きですね。知れば知る程、好きになるヒリング。ヒリングが幸せだったらそれで良いレヴェル。しかし、本当に何だかんだで皆、良い人だったとは。皆、幸せになるのです。観る前とのギャップも相俟って意外にも良い話で楽しませてもらいました。御疲れ様です!



12人の怒れる男とRUNを観ました。以下、粗筋と感想。



【12人の怒れる男】「少年の運命は、12人の陪審員に委ねられた」

義父を殺した罪で容疑をかけられている少年の裁判の判決は12人の陪審員に委ねられた。12人の意見が全員一致になるまで審議を行う事になり、当初は誰もが有罪だと疑わず、審議は直ぐに済むかと思われていたが、1人の陪審員だけが少年の無罪を主張した。



結構、有名なタイトルで観てなくても聞いた事がある方も多いはず。1957年に映画を公開して、リメイクもされましたが、2007年版のものを鑑賞しました。裁判で容疑者の有罪が濃厚な中で、有罪か無罪かを話し合うと言うのが、どんでん返し系の映画にありがちな粗筋ではありますが、そう言う映画ではないです。違うとは知っていたのですが、最後までちょっと疑ってしまいました。その類の映画を観過ぎ。只管、体育館で12人の男達が少年が無罪か有罪かについて話すだけの映画で、審議の中で陪審員達の身の上話を聞けるのですが、その話が良い話なんですよね。無罪を主張する1人以外は予定があるからと真剣に話し合う気が全くなく、有罪だと決め付けています。それが無罪を主張をする1人によって流れが変わり、話し合いの始まりこそ、少年の事を思ってではない事はあるものの、それも徐々に裁判と真摯に向き合うものとなります。2時間40分と長尺で話し合いだけをする話なのにも関わらず全く飽きさせない作品です。陪審員達のエピソードも審議に結び付きがあるものでは決してないのですが、一々、良いエピソードです。良いエピソードのオムニバス。そこから最初はまともに審議せずに有罪だと決め付けていた陪審員も決して悪い人間ではないのもうかがえます。差別や貧富やロシアの抱える問題等、考えの違いがあるもののそれでも一つの答えが出るまでは納得いくまで時間をかけて話し合うのが面白いです。素人なりにもその場であるものや、配役も想定して、当時の状況を再現し、検証したりするのも割とちゃんとしていて面白いです。映画の最後は時として法の正義よりも慈悲が勝ると言う言葉で締め括られますが、勿論、慈悲もあったでしょうが、それだけではなく、ちゃんと審議した上での判決だったかと思います。後、最初に無罪を主張した陪審員が灰色の脳細胞過ぎた。抑々、あの杜撰な裁判に正義があったのか疑問である。元々はアメリカの映画との事でそこはオリジナルとどう違うのかと思いましたが、ざっくりとした粗筋は同じものの12人の陪審員のキャラ、話す内容は全く違うらしいですね。それはそれで気になりますし、新鮮な気持ちで観れるかもしれません。正直、ロシアの問題とか良く解りませんが、男達が話し合っているのがシンプルに面白いし、心に来る身の上話が見所です。ただ、終盤の男性の恋人の話が他のと違うので何の話やと思いました。いや、是非、末永く御幸せになってほしいのですが、もう分かったからそれ以上言うなってやつでした。何だったんですかあれ。面白かったですが。



【RUN】『母の愛からは逃れられない』

不整脈、血色素症、喘息、糖尿病、下肢の筋無力症と言った慢性的な病気を患っており、薬の服用と車椅子生活を余儀なくされていたクロエは母のダイアンと2人で大学の進学の合格通知を待つ日々を送っていた。ある日、新しい薬を与えられたのを切っ掛けにダイアンの言動に疑念を抱くようになったクロエは薬について調べるとある恐ろしい事実が発覚する。



去年、公開され評価が高かったスリラー映画です。タイミングと吹替えがなかったので中々観れませんでしたが、漸く観れました。娘を溺愛するあまりに歪んでしまった毒親の話と言う事なのですが、予告を見て気にはなったものの、評価が高いのは意外でした。意外でしたが、鑑賞後は納得の評価だと思いました。主人公のクロエは慢性的な病気を持ち、薬と車椅子なしでは移動も困難な状態で自分の身に危険が迫る中、かなり不利な立場であります。しかし、彼女は大学進学に向けて勉強していた甲斐があり、頭が賢く、機転が利きます。それを持って何をするかと言うシーンがありましたが、成る程となりました。賢い。割と力押しの部分もありますが、それだけクロエも必死になるのは解ります。薬の正体が解った時はゾッとしましたね。怖かったです。ここが圧倒的に怖かった。予想の斜め上でした。ドンブリもそうなのですが、今の私はお化けとかよりも人間が1番怖いと思えるのが好きなのでしょうね。実際、似た様な話が事件になっているので、それを踏まえるとより一層怖いですよね。ちょっと泣きそうになりながらも最後の最後で涙が引っ込んだラストも怖かったですね。あ、怖ってなりました。真実が明らかになった辺りから若干の雑さを感じ、中盤までの方が緊張感があったものの、それでも総合的に良作ではあります。人間以外で最近怖いと思ったのはショートホラーのReflectionとかOther Side of the Boxで初めて見た時から見た目とか挙動とかもうずっと怖いです。特に前者は御風呂上りに思い出した時怖い。



(詳録220510)