春の嵐が去って3月。
この季節は楽しい事ばかりではなく、雨と晴れ、寒気と暖気、低気圧と高気圧、不安と期待が入り混じり、年度末のスタートで職種によってはとても忙しくなるという方も。
私にとっては花粉症のスタート。
くしゃみを連発し、肌はなんだか腫れぼったいような感じ。
なんだかなぁと言いたくなるような季節でもありますが、それでもこの季節は、一度寒くなる度に、一度暖かくなる度に、一度雨が降る度に、着実に春へと向かってゆく季節。
下草には新しい緑が混じり、梅の名残が、雪柳が、ミモザが彩りを添えて、なんだか訳もなく嬉しくなって、少し寒くても春色のコートを出したくなるような、新しい化粧を試してみたくなるような。
暖かな陽射しの中にまだ残る凛とした空気は、この時期に出回り始める春野菜の甘みの中に微かに残る苦味みたいなアクセント。
くしゃみひとつとってもこの季節に於いては春の兆し。
桃色の絵の具に一滴青を垂らしたようなこの季節が好きなのは、母が私を生んだ季節だからでしょうか。
そうです、私、本日誕生日!
ゆうちゃんと娘がお祝いしてくれました。
ゆうちゃんがおめでとうって言ってくれると、うーちゃんもまねして「オメ!」って言ってくれました。
まねが上手になってきたうーちゃん。
私がストレッチをしているとにこにこ寄ってきて四つん這いになったり身体を伸ばしたり。
今日も一緒に滑り台を滑るとき私が「行くよー!」と言うと、膝の上で「よぉー!」ってそっくりな口調でまねしてました。
大人のまねをすると、なんだか小ささが際立つようでますます可愛い。
実はね、今日はゆうちゃんと一緒にいるようになって10年の日でもあるんです。
10年前の誕生日に一緒にお昼ごはんを食べて。
メニューまで覚えてる。一面ガラス張りの開放感のあるカフェで鰆のせいろ蒸しを食べて、春ですねって言ってたら、ふっと家にいくことになって、夕方、そういうことになって。
カーテンが揺れて、眩しいような春風が入ってきたのを覚えています。
22歳から32歳の10年ですから、本当に色んなことがありました。
突然大学院に行ったり、就職したり、結婚したり、旅行へ行ったり、子どもを生んだり。
あの頃うつ病だった彼も、マラソンを走ったり、就職したり、結婚したり、父親になったり。
たくさん不安もあったけれど、思えばいま、あの頃の自分たちがそんなことはできないだろうと諦めていた場所へ来られているような気がします。
少なくとも10年前、子どもがいる未来なんて全く想像できなかった。
とはいえ、まだ10年。
結成10年ならM−1にも出られます。
まだまだ若手ですね笑
これから10年、何が起こるかな。
楽しみ。
そういえば、ゆうちゃんと一緒にいて10年ってことは、ここでブログを書いて10年以上経つということでもあります。
ずっと私の話を聞いてくれて、本当にありがたい。
あまり周囲に真面目な話はしないので、私の愚痴や不安を唯一受け止めて頂いている場所かもしれません。
移転も考えていたけど、
やっぱり私にはここが必要みたい。
まだまだこのまま続けようと思います。
これからもどうぞよろしく。
31歳、可愛い娘とゆうちゃんと一緒に過ごせて、とてもいい年になりました。
32歳の私には何があるかな?
また、ブログを書きますね。
お昼寝しなかった娘が早めに寝た薄暗い部屋の中で
2021.3.4
立花 まき
『1/365』